メアリー・アスター

アメリカ合衆国の女優、著作家

メアリー・アスターMary Astor, 本名: Lucile Vasconcellos Langhanke, 1906年5月3日 - 1987年9月25日)は、アメリカ合衆国女優

メアリー・アスター
Mary Astor
Mary Astor
本名 Lucile Vasconcellos Langhanke
生年月日 (1906-05-03) 1906年5月3日
没年月日 (1987-09-25) 1987年9月25日(81歳没)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 イリノイ州クインシー
死没地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ウッドランドヒルズ
配偶者 Kenneth Hawks (1928-1930)
Franklin Thorpe (1931-1936)
Manuel del Campo (1936-1941)
Thomas Gordon Wheelock (1945-1955)
受賞
アカデミー賞
助演女優賞
1941年偉大な嘘
その他の賞
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来歴

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イリノイ州クインシー出身。ドイツ人、ポルトガル人、アイルランド人の血を引く[1]

美人コンテストに入賞したことがきっかけで映画界入りを果たし、14歳でデビュー。『ボー・ブラムメル』(1924年)でジョン・バリモアの相手役に抜擢され、スターへのきっかけを掴む。当初はお姫さま的な役柄が多かったが、30年代に入ると『紅塵』(1932年)、『孔雀夫人』(1936年)などで演じたような貞淑な女性役を得意とした。

しかし私生活では不幸やトラブルが続き、最初の夫(ハワード・ホークス監督の弟)は結婚2年目に飛行機事故で墜落死。1936年、2番目の夫との離婚訴訟の際に、浮気相手との秘め事を書き記していた日記が暴露され大きなスキャンダルを巻き起こした。また、実の両親から生活費の援助が少ないと訴えを起こされた事もある。一方で仕事面は順調で、1941年には『偉大な嘘』でアカデミー助演女優賞を受賞。同年ハンフリー・ボガートと共演した『マルタの鷹』もヒットする。

戦後の代表作には『若草物語』(1949年)の母親役などがあるが、アルコール使用障害が悪化し、自殺未遂を図ったりもしている。その後はテレビでの仕事が主となり、1959年に波瀾万丈の人生を綴った自伝を出版しベストセラーとなった。

ふるえて眠れ』(1964年)を最後に引退。1987年にロサンゼルスで亡くなった。

主な出演作品

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1923 ブライト・ショール
The Bright Shawl
Narcissa Escobar
1924 ボー・ブラムメル
Beau Brummel
Lady Margery Alvanley
戦友の妻
Unguarded Women
ヘレン・キャッスル
懦夫奮起せば
The Fighting Coward
ルーシー
1925 ドンQ
Don Q Son of Zorro
ドロレス
1926 ドン・ファン
Don Juan
アドリアナ
1927 海駆ける猛虎
The Sea Tiger
エイミー
美人国二人行脚
Two Arabian Knights
ミルザ
僧房に咲く花
Rose of the Golden West
エレナ
決死隊
The Rough Riders
ドリー
1928 巴里酔語
Dry Martini
エリザベス
彼とお嬢様
Heart to Heart
Princess Delatorre/Ellen Guthrie
暗黒街のローマンス
Romance of the Underworld
ジュディス・アンドリュース
1929 地獄の女
The Woman from Hell
ディー
1932 火の翼
The Lost Squadron
Follette Marsh
紅塵
Red Dust
バーバラ・ウィリス
1933 笑ふ巨人
The Little Giant
ルース・ウェイバーン
ジェニイの一生
Jennie Gerhardt
レティ・ペイス
ケンネル殺人事件
The Kennel Murder Case
ヒルダ・レイク
世界は還る
The World Changes
ジニー
1934 有閑火遊び
Upperworld
ヘティ・ストリーム
殺人鬼と光線
Return of the Terror
オルガ・モーガン
1935 僕は軍人
Dinky
マーサ・ダニエルズ
1936 孔雀夫人
Dodsworth
イーディス・コートライ
1937 ゼンダ城の虜
The Prisoner of Zenda
アントワネット
ハリケーン
The Hurricane
1937 奥さんは嘘つき
There's Always a Woman
ローラ・フレイザー
1939 ミッドナイト
Midnight
ヘレン・フラマリオン
1941 偉大な嘘
The Great Lie
サンドラ・コヴァク アカデミー助演女優賞 受賞
マルタの鷹
The Maltese Falcon
ブリジッド
1942 パナマの死角
Across the Pacific
アルベルタ・マーロウ
パームビーチ・ストーリー
The Palm Beach Story
1943 万雷の歓呼
Thousands Cheer
ヒラリー・ジョーンズ
1944 若草の頃
Meet Me in St. Louis
アンナ・スミス
1947 闘牛の女王
Fiesta
セニョーラ・モラレス
砂漠の怒り
Desert Fury
Fritzi Haller
1949 暴力行為
Act of Violence
パット
若草物語
Little Women
マーチ夫人
1956 赤い崖
A Kiss Before Dying
コーリス夫人
1957 地球で一番早い男
The Devil's Hairpin
Mrs. Jargin
1958 年頃ですモノ!
This Happy Feeling
Mrs. Tremaine
1961 青春の旅情
Return to Peyton Place
ロベルタ・カーター
1964 若き日の恋
Youngblood Hawke
アイリーン・ペリー
ふるえて眠れ
Hush... Hush, Sweet Charlotte
ジュエル

参照

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外部リンク

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