ミニ・イスラエル
ミニ・イスラエル(ヘブライ語:מיני ישראל)は、イスラエルのアヤロン付近にあるミニチュアパークである。2002年11月にオープンし、敷地内には、イスラエルのランドマークのミニチュアが約350展示されている。ミニチュアは本物の25分の1ほどの大きさである[1][2]。
概要
編集メイン・サイトの常設展示は、イスラエルにとって重要な、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教関連によって構成されている。園内の案内は、ヘブライ語、アラビア語と英語で書かれている。[3]来園者の95%はイスラエル人[3]。
60,000㎡(14.8エーカー)[3]の敷地のうち、35,000㎡(8.6エーカー)がミニチュアの展示に使われている。公園には、他にも、いくつかのレストランと休憩所、公園についてのビデオが流れるホールなどがある。オーディオ・ガイドなども利用可能[4]。
歴史
編集ミニ・イスラエルのスローガンは、「See it all - small」である[4]。公園が考案されたきっかけは、イスラエルの企業家Eiran Gazitが1986年に、オランダのマドローダムにあるミニチュアパークを訪れたことである[5]。しかし、第1次インティファーダの影響で、計画が始まったのは1994年になってからだった[5]。最初に彼と計画したのは、広告担当のMike Madesonと技術担当のKoby Plashkesである。他にも、ミニチュアのデザイナーや制作者は、旧ソ連からの移民を含む、多数の宗教からの100人以上のメンバーで構成された。資金は、主に2つの投資グループ(Granite Hacarmel、Shikun Ubinui Group)が投資した。ミニ・イスラエルの敷地は、もともとKibbutz Nachshonが所有していた。2002年11月にオープン以来、9ヶ月で35万人の来園者を記録した[5]。
ミニチュア
編集公園には、約350の建物やランドマークのミニチュアがある。また、3万人の人間や、500匹の動物、4,700台の車、100台のバイク、14の列車、3のヘリコプター、32の飛行機、175隻の船、330台のトラックと1万5千本の木(実物)が植えてある。木は全て、Agronoy保育園で栽培されたもの[4]。公園は、都市ごとの6つのエリア(エルサレム、テルアビブ、ハイファ、ガリル、ネゲヴ、センター)に分かれている。
ほとんどのミニチュアは、1/25のサイズだが、例外もある。ナハラル(1/250)、Orot rabin原発(1/50)、エルサレムの壁(1/50)、アッコ(1/50)、クネセト、メノーラー(1/15)など。
ミニチュアの原料は、ポリウレタン、重合体、小さい石など。これらに塗装する際、雨などでも色が落ちないよう、耐水性のものを使用した。電車、飛行機、試合中のサッカー場、重機、ボートなどの多くは、動くようになっている。
出典
編集- ^ Walz, Steve (28 May 2010). “Israel: A Summer Like You’ve Never Experienced Before”. The Jewish Journal of Greater Los Angeles 14 June 2010閲覧。
- ^ “Mini Israel”. Haaretz. (25 March 2008) 14 June 2010閲覧。
- ^ a b c Oestermann, Richard (2006). Every second counts: true stories from Israel. Gefen Publishing House Ltd. p. 123. ISBN 965-229-359-8
- ^ a b c “Mini Israel”. Jerusalem Post. (25 January 2010) 14 June 2010閲覧。
- ^ a b c Veeder, Nechama (22 August 2003). “Homage to the holy land”. Jerusalem Post 14 June 2010閲覧。
外部リンク
編集座標: 北緯31度50分32.97秒 東経34度58分2.1秒 / 北緯31.8424917度 東経34.967250度