ミゾリビン (: Mizoribine) は、免疫抑制剤核酸代謝阻害剤の1つ。 1971年、日本で開発された[1]。製品名はブレディニン(旭化成製造販売)。

ミゾリビン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
法的規制
  • 処方箋薬
データベースID
CAS番号
50924-49-7 チェック
ATCコード none
PubChem CID: 104762
ChemSpider 94571
UNII 4JR41A10VP チェック
KEGG D01392  チェック
別名 1-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-dihydroxy-5-(hydroxymethyl)oxolan-2-yl]-5-hydroxyimidazole-4-carboxamide
化学的データ
化学式C9H13N3O6
分子量259.21 g/mol
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適応症

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腎移植、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群IgA腎症SLEループス腎炎及び関節リウマチの治療に用いられる。

作用機序

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イノシン一リン酸合成酵素およびグアノシン一リン酸合成酵素を選択的阻害し[2]、細胞分裂のS期でDNA合成を停止させることにより効果を発揮する。毒性はアザチオプリンよりも低い。

効能・効果

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  1. 腎移植における拒否反応の抑制
  2. 原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群
  3. ループス腎炎
  4. 関節リウマチ

用法・用量

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  1. 腎移植における拒否反応の抑制
    通常、体重1㎏当り下記量を1日量とする。
    初期量としてミゾリビン 2-3mg
    維持量としてミゾリビン 1-3mg
  2. 原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群
    1日 150㎎
  3. 関節リウマチ
    1日 150㎎

出典

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  1. ^ Hiroaki Ishikawa (1999). “Mizoribine and Mycophenolate Mofetil”. Current Medicinal Chemistry (Bentham Science) 6 (7): 575–597. PMID 10390602. 
  2. ^ Kusumi T, et al. Cell Biochemistry and Function. 1988:7;201-204.

関連項目

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