マールテン・ファン・ヘームスケルク
マールテン・ファン・ヘームスケルクまたはマルティン・ファン・ヘームスケルク(Maarten van HeemskerckまたはMartin[us] van Heemskerck、別名: Maerten van Veen、Maerten Jacobszoon、 1498年 - 1574年10月1日)は、オランダの画家である。多くの版画の原画も描いた。
マールテン・ファン・ヘームスケルク Maarten van Heemskerck | |
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コロッセオを背景にした自画像(1553年) | |
生誕 |
1498年 ヘームスケルク |
死没 |
1574年10月1日 ハールレム |
略歴
編集現在の北ホラント州のヘームスケルクの地主のJacob Wilhelmsz. van Veen の息子に生まれた。ハールレムやデルフトの画家のもとで修業した後、1527年頃ハールレムで、ヤン・ファン・スコーレルの工房で働くようになった。ヤン・ファン・スコーレルはオランダ出身のローマ教皇ハドリアヌス6世に招かれて、ローマで働いた画家である。ファン・スコーレルがローマから持ち帰った美術コレクションはファン・ヘームスケルクの絵のスタイルに影響を与えた。1532年にイタリアに移るまで、教会の祭壇画や、肖像画家として働いた。
1532年にファン・スコーレルからハドリアヌス6世の枢機卿、Willem van Enckevoirtに宛てた推薦状を持って北イタリアの街を経て、ローマに旅した。ヘームスケルクの優れた技量は、ローマの様々な画家の工房から仕事を依頼されることになり、アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョヴァネやバティスタ・フランコ、 フランチェスコ・デ・ロッシ・サルヴィアーティらと働いた。5年間ほどのローマ滞在中、ローマの古代彫刻や遺物、ローマの遺跡や同時代の建築の多数のスケッチをして、それらは後に銅版画として出版され、詳細な描写は美術史の資料としても貴重なものになっている。
オランダに帰国後。ハールレムのサン・ルカ組合に入会し、主に教会からの注文で祭壇画や絵画だけでなくタペストリーやステンドグラスのデザインもした。
数百点の版画の原画を描き、その作品はフィリップ・ハレやディルク・コールンヘルトといった有名な出版者によって、17世紀になるまで何度か出版された。1572年にハレによって出版された、「世界の七不思議」などが知られている。
作品
編集絵画
編集-
Anna Codde (1529)
-
聖母を描くサン・ルカ(1550)
版画
編集-
「世界の七不思議」
参考文献
編集- Tatjana Bartsch, Maarten van Heemskerck. Römische Studien zwischen Sachlichkeit und Imagination. München, Deutscher Kunstverlag 2019 (Römische Studien der Bibliotheca Hertziana, Bd. 44).
- Arthur J. DiFuria, Maarten van Heemskerck's Rome. Antiquity, memory, and the cult of ruins. Leiden, Brill 2019.
- Rom zeichnen. Maarten van Heemskerck 1532–1536/37. Hrsg. Tatjana Bartsch und Peter Seiler. Berlin, Mann 2012. (Humboldt-Schriften zur Kunst- und Bildgeschichte, Bd. 8).
- Ilja M. Veldman: Heemskerck, Maarten van. In: Allgemeines Künstlerlexikon (AKL). Band 71, Berlin/Boston, DeGruyter 2011, S. 25.
- Jefferson Cabell Harrison: The paintings of Maarten van Heemskerck. A catalogue raisonée. Ann Arbor 1997.
- Rainald Grosshans: Maerten van Heemskerck. Die Gemälde. Berlin 1980.
- Ilja M. Veldman: Maarten van Heemskerck and Dutch humanism in the sixteenth century. Maarssen 1977.