マーク・タカイ
カイル・マーク・タカイ[1](英語: Kyle Mark Takai, 1967年7月1日 - 2016年7月20日)は、アメリカ合衆国・ホノルル出身の政治家、民主党員。
| マーク・タカイ Mark Takai | |
|---|---|
 | |
| 生年月日 | 1967年7月1日 |
| 出生地 |
.svg){kind=small} アメリカ合衆国 ハワイ州、ホノルル |
| 没年月日 | 2016年7月20日（49歳没） |
| 死没地 |
アメリカ合衆国 ハワイ州、アイエア |
| 出身校 | ハワイ大学マノア校 (BA, MPH) |
| 所属政党 |
 民主党 |
| 称号 |
 メリトリアスサービスメダルル 陸軍殊勲章 ハワイ州殊勲章 |
| 配偶者 | サミ・タカイ |
| 子女 | 2人 |
| 選挙区 |
ハワイ州第1選挙区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2015年1月3日 - 2016年7月20日 |
| ハワイ州下院議員 | |
| 選挙区 | 34区 |
| 当選回数 | 4回 |
| 在任期間 | 1994年 - 2012年 |
| 選挙区 | 33区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2012年 - 2014年 |
タカイは、ハワイ陸軍州兵として中佐を務め、2009年には政治活動と並行して「イラクの自由作戦」に参加した[2]。
2015年から2016年までハワイ州第1選挙区のアメリカ合衆国下院議員を務めた。ハワイ州下院議員(通算5期)。2016年5月、体調不良を理由に再選を目指さないことを表明し、その2ヵ月後に膵臓がんで死去した[3][4]。
経歴・人物
編集タカイは、ハワイのホノルルで生まれた。1985年にパールシティ高校を卒業し[5]、高校時代は水泳で州選手権で4度の優勝を果たし、100M平泳ぎで高校のオールアメリカンに選ばれた[6]。ハワイ大学マノア校では、政治学の学士号と公衆衛生学の修士号を取得した[7]。ハワイ大学マノア校在学中、ウェスタン・アスレチック・カンファレンスの水泳チャンピオンとなり、ハワイ大学連合学生会長や学生新聞の編集長を務めた[6]。
政治家として
編集1994年、真珠湾に近いパールシティの第34選挙区から立候補し、ハワイ州下院議員に初当選した。その後、2012年にアイエアの第33選挙区に転出した[8]。
タカイは、20年間務めた州議会議員の職を離れ、2014年の選挙で、現職下院議員コリーン・ハナブサが上院議員に鞍替え立候補したことを受けて、ハワイ州第1選挙区の民主党下院議員候補となった[9]。51.2%の得票率で、共和党のチャールズ・ジョウ元下院議員を破り当選[10]。
2015年11月には、太平洋諸島での原爆実験後の清掃作業に関わったことで病気になった人への連邦補償を拡大する「被曝兵医療均等法(Atomic Veterans Healthcare Parity Act)」を提出した[11]。
所属委員会
編集アメリカ陸軍
編集タカイは1999年7月19日にハワイ陸軍国家警備隊（HIARNG）の中尉に任命され、予防医務官として勤務した。その後、兵士サービス部門の本部長と学校連絡担当者も務めた。2013年5月14日に中佐に昇進。また、ハワイ州警備隊協会の会長や、ハワイ州警備隊協会-ハワイ保険会社の社長も務めた[13]。
2005年5月から11月までの6カ月間、ハワイ陸軍国家警備隊の州軍外科医として招集された。その後、2006年11月から2008年5月まで、第29旅団支援大隊のチャーリー中隊（医療）の中隊長を務めた。2009年2月から9月まで、クウェートのキャンプ・パトリオットの基地運営責任者（キャンプ・マイヨール）として、イラクの自由作戦作戦に従事した[2]。
2009年には米国陸軍から功労賞[14]、2011年には米国国防協会から特別功労賞、2012年にはハワイ特別功労賞を受賞している[13]。
死去
編集タカイは、2015年10月下旬に膵臓に小さな腫瘍があると診断された[15]。2016年5月19日、がんが転移したため再選を目指さないことを発表したが、残り8カ月の任期を全うすることを誓った[16][17]。その2ヵ月後にアイエアの自宅で亡くなった。享年は49歳であった[1][3][4]。
2018年には、死後にハワイ水泳殿堂入りを果たした[18]。
関連項目
編集参考文献
編集- ^ a b Langer, Emily (July 20, 2016). “Mark Takai, Hawaii Democrat serving first term in Congress, dies at 49”. The Washington Post July 22, 2016閲覧。
- ^ a b Denby Fawcett (April 23, 2014). “Denby Fawcett: Candidate Mark Takai and the Value of Veterans Support”. Civil Beat
- ^ a b Blair, Chad (July 20, 2016). “US Rep. Mark Takai of Hawaii Dies”. Honolulu Civil Beat
- ^ a b “Mark Takai, First-Term Congressman From Hawaii, Dies at 49”. The New York Times. (July 20, 2016)
- ^ “HSTA and NEA Give Takai Huge End-of-Year Boost with Endorsement”. Hawaii Reporter
- ^ a b “A Swim Star Turns UH Watchdog”. MidWeek. (June 13, 2007) August 10, 2014閲覧。
- ^ Takai, K. Mark (March 25, 2007). “Editorial: University View; Let's Give UH a Second Century of Promise”. Honolulu Star-Bulletin July 23, 2016閲覧。
- ^ “Legislative Members”. Hawaii State Legislature. November 14, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。July 23, 2016閲覧。
- ^ “State Rep. Mark Takai launches congressional bid”. Hawaii News Now. (August 7, 2013)
- ^ “2014 Certified Election Results”. Hawaii Office of Elections. State of Hawaii. August 3, 2015閲覧。
- ^ LaFleur, Jennifer (July 17, 2016). “Atomic veterans battle against illnesses and for recognition”. Oregon Live
- ^ a b Siegel, Benjamin (July 20, 2016). “Freshman Hawaii Rep. Mark Takai Dies After Battle With Cancer”. ABC News
- ^ a b “State Rep. K. Mark Takai Promoted to Lieutenant Colonel”. Hawaii Reporter. (June 18, 2013)
- ^ Nabarro, Moanike'ala (July 20, 2016). “Congressman Mark Takai dies after battle with pancreatic cancer”. KITV July 22, 2016閲覧。
- ^ Blair, Chad (October 27, 2015). “Takai Has Small Tumor In Pancreas”. Hawaii Civil Beat
- ^ Pathé, Simone (May 19, 2016). “Hawaii's Mark Takai Will Not Seek Re-Election”. Roll Call
- ^ Wang, Frances Kai-Hwa (May 20, 2016). “Hawaii Congressman Mark Takai to Retire to Focus on Cancer Battle”. NBC News
- ^ Gerber, Sammie (July 14, 2018). “Late U.S. Rep. Mark Takai to be inducted into Hawaii Swimming Hall of Fame”. HawaiiNewsNow.com
外部リンク
編集- United States Congress. "マーク・タカイ (id: T000473)". Biographical Directory of the United States Congress (英語).
- Campaign site
- マーク・タカイ - C-SPAN
| アメリカ合衆国下院 | ||
|---|---|---|
| 先代 コリーン・ハナブサ |
 ハワイ州第1選挙区選出議員 第8代: 2015年1月3日 - 2016年7月20日 |
次代 コリーン・ハナブサ |