マーク・クラッテンバーグ
マーク・クラッテンバーグ(Mark Clattenburg、1975年3月13日 - )は、イングランド・ダラム出身のプレミアリーグおよびFIFAのサッカー審判員。ダラム・カウンティ・フットボール・アソシエーションに所属している。
個人情報 | |||
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フルネーム | マーク・クラッテンバーグ | ||
誕生日 | 1975年3月13日(49歳) | ||
出身地 |
イングランド ダラムコンセット | ||
他職業 | 電気技師 | ||
国内 | |||
年 | リーグ | 役割 | |
1993-1994 | ノーザン・リーグ | 副審 | |
1994-1999 | ノーザン・リーグ | 主審 | |
1999-2000 | フットボール・カンファレンス | 主審 | |
1999-2000 | フットボール・リーグ | 副審 | |
2000-2004 | フットボール・リーグ | 主審 | |
2004-2017 | プレミア・リーグ | 主審 | |
国際 | |||
年 | リーグ | 役割 | |
2006–2017 | FIFA | 主審 |
2012年のフットボールリーグカップ決勝や同年のオリンピック男子サッカー決勝、2013年のFAコミュニティ・シールドのほか、 2014年8月12日に行われたUEFAスーパーカップの主審を務めるなど豊富な経験を持つ[1]。
経歴
編集2004年にセレクト・グループ・レフェリー、プレミアリーグの主審に昇格した。
2006年にイングランドの当時史上最年少となるの30歳でFIFAレフェリー、国際審判員となった[2]。
2016年に世界最優秀審判賞(en:Globe Soccer Awards)を初受賞[3] 。
2017年2月16日、プレミアリーグでの審判職を近日中に辞任し、サウジアラビアに移籍することがプレミアリーグより発表された。サウジアラビアでは審判員のパフォーマンス向上の職務やサウジ・プロフェッショナルリーグの主審に就く[4]。
話題となった判定
編集- 後述の人種差別発言疑惑のあったマンチェスター・ユナイテッドFC対チェルシーFC戦では判定についてもユナイテッドのハビエル・エルナンデスのゴールはオフサイドではないかなど疑問を呈する声があった[5]。
- 2017年2月11日のアーセナルFC対ハル・シティAFCの前半34分のアレクシス・サンチェスの先制ゴールは手でボールに触れているようにも見えたが、ゴールを認めた。判定は覆らなかったが、ハーフタイム終了後にハル・シティの選手に謝罪した[6]。
逸話
編集人種差別発言疑惑
編集2012年10月28日に行われたマンチェスター・ユナイテッドFC対チェルシーFC戦にてクラッテンバーグは主審を務めたが、その試合で不適切な発言があったとしてチェルシーFCは公式にプレミアリーグへ抗議を行った。その抗議では対象者の名前は明らかになっていなかったが、ジョン・オビ・ミケルとフアン・マヌエル・マタへの発言であったという[7][8]。
ロンドン警視庁が捜査を開始したものの、被害者の名乗り出もなく、証拠がないとして捜査は打ち切られた[9][10]。 疑惑がもたれてからピッチに立てずにいたが2012年11月25日のトッテナム・ホットスパーFC対ノリッジ・シティFC戦で第4審判として現場に復帰し、同28日のサウサンプトンFC対ノリッジ・シティFC戦にて主審に復帰した[11]。
なお逆に当のミケルはクラッテンバーグに対して不適切な発言を行ったとして、 3試合の出場停止処分と6万ポンド(当時のレートで約800万円)の罰金処分を受けた[12]。
カード不携帯
編集2013年4月13日のレディングFC対リヴァプール戦の後半、 レディングのダニー・ガスリーが手を使ってリバプールのダニエル・スターリッジを止めたとしてイエローカードを提示しようとポケットに手を伸ばしたが、カードを持っていなかった。しかしすぐに第4の審判からカードを借りて提示した[13]。
規則違反
編集2014年10月25日に行われたウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC対クリスタル・パレスFC戦の終了後に一人で自家用車を利用し、さらにクリスタル・パレスのニール・ウォーノック監督と試合後に判定について電話会談に及んだという。 プレミアリーグの規則では主審と副審は一緒に行き来しなければならず、単独でチーム関係者と話をしてはならない[14]。 [15]。
主審を務めた主要な試合
編集統計
編集シーズン | 試合 | 全 | 平均 | 全 | 平均 |
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2000-01 | 24 | 67 | 2.79 | 4 | 0.17 |
2001-02 | 33 | 103 | 3.12 | 6 | 0.18 |
2002–03 | 35 | 135 | 3.86 | 8 | 0.23 |
2003–04 | 34 | 104 | 3.06 | 2 | 0.06 |
2004–05 | 28 | 83 | 2.96 | 5 | 0.18 |
2005–06 | 24 | 81 | 3.38 | 4 | 0.17 |
2006–07 | 42 | 166 | 3.95 | 3 | 0.07 |
2007–08 | 39 | 124 | 3.18 | 10 | 0.26 |
2008–09 | 2 | 0 | 0.00 | 0 | 0.00 |
2009–10 | 42 | 105 | 2.50 | 5 | 0.12 |
2010–11 | 40 | 123 | 3.08 | 7 | 0.18 |
2011–12 | 36 | 115 | 3.19 | 8 | 0.22 |
2012–13 | 36 | 104 | 2.89 | 6 | 0.17 |
2013–14 | 42 | 145 | 3.45 | 6 | 0.13 |
2014–15 | 47 | 172 | 3.66 | 5 | 0.11 |
2015–16 | 46 | 162 | 3.52 | 7 | 0.15 |
2016–17 | 26 | 90 | 3.45 | 4 | 0.15 |
全コンペティションの統計を用いています。2000/01以前のデータはありません[16]。
脚注
編集- ^ http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=2130244.html
- ^ http://www.theguardian.com/football/2006/aug/14/theseason2006.sport26
- ^ “Mark Clattenburg named best referee in the world”. デイリー・テレグラフ (2016年12月28日). 2017年2月18日閲覧。
- ^ “世界最優秀主審のクラッテンバーグ氏がプレミアリーグ辞任…サウジへ移籍”. サッカーキング (2017年2月16日). 2017年2月18日閲覧。
- ^ http://soccer.skyperfectv.co.jp/international/3310
- ^ “疑惑の判定に泣いたハルDF、主審が「ハンドだった」と謝罪してきたことを明かす”. Goal.com (2017年2月12日). 2017年2月18日閲覧。
- ^ https://www.cnn.co.jp/showbiz/35023885.html
- ^ http://soccer.skyperfectv.co.jp/international/3330
- ^ https://www.afpbb.com/articles/-/2911839
- ^ https://jp.reuters.com/article/2012/11/14/tk0553669-clattenburg-police-premier-idJPTYE8AD02220121114/
- ^ http://soccer.skyperfectv.co.jp/international/3710
- ^ https://jp.reuters.com/article/2012/12/07/tk0569777-mikel-suspended-and-fined-idJPTYE8B602T20121207/
- ^ http://qoly.jp/2013/04/14/15983-20130414-mark-clattenburg
- ^ http://qoly.jp/2014/10/29/mark-clattenburg-suspended-after-going-to-ed-sheeran-concert
- ^ http://www.footballchannel.jp/2014/10/30/post53649/
- ^ http://www.soccerbase.com/referees/referee.sd?referee_id=832
外部リンク
編集- Mark Clattenburg Profile at Refworld.com
- Mark Clattenburg Referee Statistics at soccerbase.com
- Mark Clattenburg (Mark-Clattenburg-137031266352224) - Facebook
- Mark Clattenburg (@mark.clattenburg) - Instagram
- Mark Clattenburg (@markclattenburg) - X(旧Twitter)