マーク・オメーラ
マーク・オメーラ(Mark O'Meara, 1957年1月13日 - )は、アメリカ・ノースカロライナ州出身のプロゴルファーである。1998年にマスターズと全英オープンで優勝し、メジャー大会年間2冠を獲得した。世界ランキング自己最高位は2位。アメリカPGAツアーで通算16勝、国際試合で8勝を挙げる。日本ゴルフツアーでも1985年の「フジサンケイクラシック」と1992年の「東海クラシック」で優勝がある。2015年に世界ゴルフ殿堂入りした[1]。
Mark O'Meara | |
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基本情報 | |
名前 | マーク・オメーラ |
生年月日 | 1957年1月13日(67歳) |
出身地 | アメリカ・ノースカロライナ州 |
経歴 | |
成績 | |
優勝回数 |
PGAツアー:16勝 欧州ツアー:4勝 |
世界ランク最高位 | 2位 |
殿堂表彰者 | |
選出年 | 2015年 |
選出部門 | 男性競技者 |
2012年12月2日現在 |
プロフィール
編集13歳からゴルフを始め、1980年にプロ入り。1981年にルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。1984年に「グレーター・ミルウォーキー・オープン」でPGAツアー初優勝。1985年に日本の「フジサンケイクラシック」で優勝し、7年後の1992年に「東海クラシック」で日本ゴルフツアー2勝目を挙げた。1998年のマスターズで最終日に「67」(5 アンダー)の好スコアを出し、フレッド・カプルス、デビッド・デュバル、ジム・フューリクらの追撃を振り切って初優勝を飾る。伝統のグリーン・ジャケット授与式でオメーラを待っていた大会前年優勝者は、忘れ難い最年少優勝記録を樹立したタイガー・ウッズだった。(22歳のウッズは8位タイに終わった。)オメーラは全米オープンでは32位にとどまったが、全英オープンで最終日にブライアン・ワッツ(アメリカ)とイーブンパー(E, 280ストローク)で並び、ワッツとのプレーオフを制してメジャー大会年間2冠を獲得した。全米プロゴルフ選手権でも4位に入り、10月中旬の「シスコ世界マッチプレー選手権」で優勝した時は、36ホールの決勝でウッズに土壇場から逆転勝ちしている。この年はPGAツアーの「年間最優秀選手」(Player of the Year)の選考で、メジャー大会年間2冠獲得のオメーラか、年間賞金ランキング1位(賞金王)のデビッド・デュバルのどちらを選出するかで難航したが、オメーラが初の年間最優秀選手に輝いた。
アメリカツアーでは1998年の全英オープンを最後に優勝から遠ざかっているが、2004年3月にアラブ首長国連邦のドバイで開かれた「ドバイ・デザート・クラシック」で6年ぶりの優勝を挙げた。2007年から、オメーラは50歳以上の選手を対象とする「チャンピオンズツアー」に転戦を開始した。
オメーラの自宅はフロリダ州オーランドにあり、タイガー・ウッズの家とは100メートルほどしか離れていない。そのため、オメーラはウッズにとって最大の親友である。ツアーでもオメーラとウッズは行動をともにすることが多い。現在ではオメーラの名前は「ウッズの親友」として最もよく知られるようになった。
プロ優勝 (34)
編集PGAツアー優勝 (16)
編集Legend |
Major championships (2) |
Other PGA Tour (14) |
No. | 年月日 | トーナメント | スコア | パー | 打差 | 2位(タイ) |
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1 | Sep 16, 1984 | グレーター・ミルウォーキー・オープン | 67-68-69-68=272 | −16 | 5打差 | トム・ワトソン |
2 | Feb 3, 1985 | ビング・クロスビー・ナショナルプロアマ | 70-72-68-73=283 | −5 | 1打差 | 新井規矩雄, ラリー・リンカー, カーティス・ストレンジ |
3 | Feb 10, 1985 | ハワイアン・オープン | 67-66-65-69=267 | −21 | 1打差 | クレイグ・スタドラー |
4 | Jan 29, 1989 | AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ | 66-68-73-70=277 | −11 | 1打差 | トム・カイト |
5 | Feb 4, 1990 | AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ | 67-73-69-72=281 | −7 | 2打差 | ケニー・ペリー |
6 | Oct 7, 1990 | H.E.B.テキサス・オープン | 64-68-66-63=261 | −19 | 1打差 | ゲーリー・ホールバーグ |
7 | Oct 16, 1991 | Walt Disney World/Oldsmobile Classic | 66-66-71-64=267 | −21 | 1打差 | デビッド・ピープルズ |
8 | Feb 2, 1992 | AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ | 69-68-68-70=275 | −13 | Playoff | ジェフ・スルーマン |
9 | Mar 12, 1995 | ホンダ・クラシック | 68-65-71-71=275 | −9 | 1打差 | ニック・ファルド |
10 | Sep 10, 1995 | ベル・カナディアン・オープン | 72-67-68-67=274 | −14 | Playoff | ボブ・ローア |
11 | Jan 7, 1996 | メルセデス選手権 | 68-69-66-68=271 | −17 | 3打差 | ニック・ファルド, スコット・ホーク |
12 | Apr 28, 1996 | Greater Greensboro Chrysler Classic | 75-68-62-69=274 | −14 | 2打差 | ダフィー・ウォルドーフ |
13 | Feb 2, 1997 | AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ | 67-67-67-67=268 | −20 | 1打差 | デビッド・デュバル, タイガー・ウッズ |
14 | Feb 9, 1997 | ビュイック招待 | 67-66-71-71=275 | −13 | 2打差 | デービッド・オグリン, ドニー・ハモンド, イェスパー・パーネビック, クレイグ・スタドラー, リー・ジャンセン, マイク・ハルバート, ダフィー・ウォルドルフ |
15 | Apr 12, 1998 | マスターズ | 74-70-68-67=279 | −9 | 1打差 | フレッド・カプルス, デビッド・デュバル |
16 | Jul 19, 1998 | 全英オープン | 72-68-72-68=280 | E | Playoff | ブライアン・ワッツ |
欧州ツアー (4)
編集- 1987 Lawrence Batley International
- 1997 トロフィー・ランコム
- 1998 全英オープン
- 2004 ドバイ・デザート・クラシック
日本ツアー (2)
編集- 1985 フジサンケイクラシック
- 1992 東海クラシック
その他 (11)
編集- 1985 Isuzu Kapalua International (unofficial PGA Tour event)
- 1986 オーストラリアン・マスターズ
- 1989 RMCC Invitational (with カーティス・ストレンジ)
- 1994 オープン・デ・アルヘンティーナ, Fred Meyer Challenge (with ジョン・クック)
- 1998 世界マッチプレー選手権 (Europe – unofficial event), Skins Game (U.S. – unofficial event)
- 1999 ワールドカップ (with タイガー・ウッズ)
- 2000 Fred Meyer Challenge (with ジョン・クック)
- 2002 Skins Game (U.S. – unofficial event)
- 2007 Champions Challenge (with マイク・リード)
チャンピオンズツアー (2)
編集Legend |
Champions Tour major championships (1) |
Other Champions Tour (1) |
No. | 年月日 | トーナメント | スコア | パー | 打差 | 2位(タイ) |
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1 | Apr 25, 2010 | Liberty Mutual Insurance Legends of Golf (with ニック・プライス) |
62-64-62=188 | −28 | Playoff | ジョン・クック & ジョーイ・シンデラー |
2 | Oct 10, 2010 | シニア・プレーヤーズ選手権 | 68-68-69-68=273 | −7 | Playoff | マイケル・アレン |
脚注
編集- ^ McAllister, Mike (15 October 2014). “Class of 2015 Hall of Famers receive surprise calls”. PGA Tour. 2015年7月13日閲覧。