マニー・パッキャオ 対 ティモシー・ブラッドリー第3戦
マニー・パッキャオ 対 ティモシー・ブラッドリー第3戦(マニー・パッキャオ たい ティモシー・ブラッドリーだい3せん)は、2016年4月9日にアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されたプロボクシングの試合。
開催日 | 2016年4月9日 | |
認定王座 | WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦 | |
開催地 | アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス | |
会場 | MGMグランド・ガーデン・アリーナ | |
観衆 | 14,500人 | |
リングアナ | ルーペ・コントレラス | |
放送局 | HBO | |
実況・解説 | ジム・ランプリー(実況、進行役) マックス・ケラーマン(リポーター、インタビュアー) ハロルド・レーダーマン(テレビジャッジ) ロイ・ジョーンズ・ジュニア(解説) | |
主催 | ボブ・アラム(トップランク) ヴィルフリート・ザウアーラント(ザウアーラント・イベント(アルツール・アブラハムvsヒルベルト・ラミレス戦と第2・5試合提供)) サウル・アルバレス&エディ&ホセ・レイノソ(カネロ・プロモーションズ(アルツール・アブラハムVSヒルベルト・ラミレス戦とオスカル・バルデスVSエフゲニー・グラドビッチ戦提供)) ケーシー・デュバ(メインイベンツ(オレクサンドル・グウォジクvsナジブ・モハメディ戦のみ提供)) | |
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ティモシー・ブラッドリー 対 マニー・パッキャオ | ||
Desert Storm(砂嵐) | Pac Man(パックマン) | |
比較データ | ||
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32歳 | 年齢 | 37歳 |
カリフォルニア州ヒダルゴ郡カテドラル | 出身地 | フィリピンブキドノン州キバウェ |
33勝 (12KO) 1敗1分1無効試合 | 戦績 | 57勝 (38KO) 6敗2分 |
5フィート6インチ (167.6センチメートル) | 身長 | 5フィート6.5インチ (168.9センチメートル) |
当日:146ポンド (66.2キログラム) | 体重 | 当日:147ポンド (66.7キログラム) |
69インチ (175.3センチメートル) | リーチ | 67インチ (170.2センチメートル) |
連打、スピード・防御型 | 特徴 | 連打・速攻型、強打 |
テディ・アトラス | 指導者 | フレディ・ローチ |
前WBO世界ウェルター級王者 | 評価 | 元世界6階級制覇王者 |
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結果 | パッキャオ判定勝ち(3-0) | |
主審 | トニー・ウィークス | |
副審 | バード・クレメンツ デーブ・モレッティ スティーブ・ウェスフェルド |
概要
編集イベント名は『PacBrad III』(パックブラッド・3)。過去2度対戦し、互いが1勝1敗で迎える第3戦。パッキャオは政治活動に集中するため、この試合を最後に引退を表明している。
パッキャオは引退試合の相手にブラッドリーを選んだことの理由として「私がブラッドリーを選んだのは、彼が以前よりも強くなっていると信じているからだ。実際に前回のブランドン・リオス戦では多くが改善されていた」とコメントしている[1]。当初はWBO世界ウェルター級タイトルマッチの予定だったが、WBOから1位のサダム・アリとの指名試合が発令、ブラッドリーがパッキャオとの決着戦実現させるために王座を返上したためノンタイトル戦に落ち着くはずだったが、結局WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦に落ち着いた[2]。
前座でWBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハムと元IBF世界フェザー級王者エフゲニー・グラドビッチが登場。アブラハムとラミレスの試合に関してはこの試合でアブラハム対ラミレスを含む3試合提供するザウアーラント・イベントに開催権を落札され、ベルリンで開催するところを入札額より積んでカードに組み込ませることに成功している。
アンダーカードにメキシコとロシアとウクライナのボクサーが多く、アラムはメディア向けのプレゼンで「今回のサバイバルマッチを軸にしたアンダーカードは1100万人の不法移民たちに捧げる。もしトランプが当選したら私も抗議活動に加わるよ」と話し、アメリカ大統領選挙の候補ドナルド・トランプの公約になっている移民政策に抗議するためにサバイバル戦を多く組み「ドナルド・トランプ・アンダーカード」と名付けられた。試合はパッキャオが7回と9回にダウンを奪い判定勝ちで有終の美を飾った。
対戦カード
編集階級 | 契約 | vs. | 結果 | ラウンド | 時間 | Notes | ||
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ウェルター級 | 147 lbs. | マニー・パッキャオ | ティモシー・ブラッドリー | 判定3-0 | 12R | - | Note 1 | |
スーパーミドル級 | 168 lbs. | ヒルベルト・ラミレス | アルツール・アブラハム (c) | 判定3-0 | 12R | - | Note 2 | |
フェザー級 | 126 lbs. | オスカル・バルデス | エフゲニー・グラドビッチ | TKO | 4R | 2:14 | Note 3 | |
スーパーライト級 | 140 lbs. | ホセ・カルロス・ラミレス (c) | マヌエル・ペレス | 判定3-0 | 10R | - | Note 4 | |
ウェルター級 | 175 lbs. | エギディウス・カバリアウスカス | デニス・ルーバイ | 判定3-0 | 8R | - | ||
ライトヘビー級 | 175 lbs. | オレクサンドル・グウォジク | ナジブ・モハメディ | KO | 2R | 2:06 | Note 5 | |
ウェルター級 | 147 lbs. | コンスタンチン・ポノマレブ (c) | ブラッド・ソロモン | 判定2-1 | 8R | - | Note 6 | |
スーパーミドル級 | 168 lbs. | レオン・バウアー | ルシャート・クルスガスティン | 判定3-0 | 6R | - | ||
スーパーフェザー級 | 130 lbs. | デービー・ハーネイ | ラファエル・ベラスケス | 判定3-0 | 4R | - |
^Note 1 WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦
^Note 2 WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ
^Note 3 NABO北米フェザー級王座決定戦
^Note 4 WBCアメリカ大陸スーパーライト級タイトルマッチ
^Note 5 NABF北米ライトヘビー級王座決定戦
^Note 6 NABF北米ウェルター級タイトルマッチ
採点表
編集王座:WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦 | 主審:トニー・ウィークス(ネバダ州) | 立会人:フランシスコ・バルカルセル(プエルトリコ、WBO会長) | ||||||||||||||
開催日:2016年4月9日 | 会場:ネバダ州ラスベガス・MGMグランド・ガーデン・アリーナ | 主催:トップランク ザウアーラント・イベント カネロ・プロモーションズ メインイベンツ | ||||||||||||||
マニー・パッキャオ | 対 | ティモシー・ブラッドリー | マニー・パッキャオ | 対 | ティモシー・ブラッドリー | マニー・パッキャオ | 対 | ティモシー・ブラッドリー | ||||||||
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RS | TS | 回 | TS | RS | RS | TS | 回 | TS | RS | RS | TS | 回 | TS | RS | ||
10 | 1 | 9 | 9 | 1 | 10 | 10 | 1 | 10 | ||||||||
9 | 19 | 2 | 19 | 10 | 10 | 19 | 2 | 19 | 9 | 9 | 19 | 2 | 19 | 9 | ||
10 | 29 | 3 | 28 | 9 | 9 | 28 | 3 | 29 | 10 | 10 | 29 | 3 | 28 | 9 | ||
10 | 39 | 4 | 37 | 9 | 10 | 38 | 4 | 38 | 9 | 9 | 38 | 4 | 38 | 10 | ||
9 | 48 | 5 | 47 | 10 | 10 | 48 | 5 | 47 | 9 | 10 | 48 | 5 | 47 | 9 | ||
10 | 58 | 6 | 57 | 9 | 10 | 58 | 6 | 56 | 9 | 10 | 58 | 6 | 56 | 9 | ||
10 | 68 | 7 | 65 | 8 | 10 | 68 | 7 | 64 | 8 | 10 | 68 | 7 | 64 | 8 | ||
9 | 77 | 8 | 74 | 9 | 9 | 77 | 8 | 74 | 10 | 9 | 77 | 8 | 74 | 10 | ||
10 | 87 | 9 | 82 | 8 | 10 | 87 | 9 | 82 | 8 | 10 | 87 | 9 | 82 | 8 | ||
10 | 97 | 10 | 91 | 9 | 10 | 97 | 10 | 91 | 9 | 10 | 97 | 10 | 91 | 9 | ||
10 | 107 | 11 | 100 | 9 | 9 | 106 | 11 | 101 | 10 | 9 | 106 | 11 | 101 | 10 | ||
9 | 116 | 12 | 110 | 10 | 10 | 116 | 12 | 110 | 9 | 10 | 116 | 12 | 110 | 9 | ||
計 | 116 | – | 110 | 計 | 計 | 116 | – | 110 | 計 | 計 | 116 | – | 110 | 計 | ||
副審:バード・クレメンツ(ネバダ州、主要4団体公認ジャッジ) | 副審:デーブ・モレッティ(ネバダ州、主要4団体公認ジャッジ) | 副審:スティーブ・ウェスフェルド(ニュージャージー州、WBO公認ジャッジ) | ||||||||||||||
処分:なし | 減点:なし | 結果:パッキャオの判定勝利 |
出典
編集- ^ パッキャオ“最終戦” ブラッドリーと記者会見 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月20日
- ^ Bradley vacates WBO welterweight title Fightnews.com 2016年2月9日