マナコル(Manacor)は、スペインバレアレス諸島州ムニシピ(基礎自治体)。マヨルカ島東部にある。内陸のマナコル地区、ドラック洞窟などがある地中海岸のポルト・クリスト英語版地区などからなる。

Manacor

  


 バレアレス諸島州
 バレアレス諸島県
面積 260.31 km²
標高 80m
人口 40,279 人 (2016年)
人口密度 154.73 人/km²
住民呼称 manacorense, manacorí
守護聖人 聖ジャウマ(聖ヤコブ)
Manacorの位置(スペイン内)
Manacor
Manacor
スペイン内マナコルの位置
Manacorの位置(バレアレス諸島内)
Manacor
Manacor
バレアレス諸島県内マナコルの位置

北緯39度34分00秒 東経03度12分00秒 / 北緯39.56667度 東経3.20000度 / 39.56667; 3.20000座標: 北緯39度34分00秒 東経03度12分00秒 / 北緯39.56667度 東経3.20000度 / 39.56667; 3.20000

歴史

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サンタ・マリア・デ・ロス・ドロレス教会

マナコル最古の人類の記録は、紀元前2000年から紀元前1200年頃にさかのぼる。この時代のものとされる、洞窟内につくられた墓地が発見されている。また、他とは孤立した、集団での定住地があった。自治体内のポルト・クリスト英語版地区の洞窟には、ローマ時代の工芸品が見つかっている。サ・カロトジャやソン・ペレトにある原始キリスト教の礼拝堂跡は、この地域が他とは隔絶していたことを物語る。

マナコルの都市としての起源は、おそらくイスラム教徒の征服前とされる。1300年、アラゴン王・バルセロナ伯ハイメ1世はマナコルに町としての地位を授けた。初期のマナコルの市街は、パラウ塔、要塞化した田園部の農家といった建物の様子で保存されている。

1576年にサン・ビセン・ファレー修道院が築かれ、同時代にバロック様式の教会建設が始まった。また、風車が集中して設置された地区は、市街の外観を変えた。しかし修道院の衰退が次第に始まった。1835年の永代所有財産解放令で教会資産は国家に没収された。

1879年にはマヨルカ島中央部のインカとの間に鉄道が敷かれた[1]。1902年、人工真珠を扱うマジョリカ英語版の工場がマナコルにできた[1]。1912年には「都市」に昇格した[1]。1929年、サンタ・マリア・デ・ロス・ドロレス教会が完成した。旧教会は、アラブ支配時代のモスクを転用したものであった。

2016年にはラファエル・ナダル国際テニスセンターが完成した[1]

人口

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16世紀には約5,000人、18世紀には約8,000人の人口を有した。


マナコルの人口推移 1900-2010
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3]

行政

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首長一覧(1979-)
任期 首長名 政党
1979–1983 Llorenç Mas (79-80)
Jaume Llull (80-83)
CDI
CDI
1983–1987 Gabriel Homar 国民同盟(AP)
1987–1991 Jaume Llull スペイン社会労働党(PSOE)
1991–1995 Gabriel Homar (91)
Gabriel Bosch (91-95)
国民党(PP)
国民党(PP)
1995–1999 Bartomeu Rosselló (95-96)
Catalina Sureda (96-99)
国民党(PP)
国民党(PP)
1999–2003 Miquel Riera マヨルカ連合(ALM-UM)
2003–2007 Antoni Pastor 国民党(PP)
2007–2011 Antoni Pastor 国民党(PP)
2011–2015 Antoni Pastor 国民党(PP)/マナコル連合(CpM)
2015–2019 Miquel Oliver (15)
Pedro Rosselló (15-)
メス・ペル・マヨルカスペイン語版(MES)
国民党(PP)
2019–2023 n/d n/d
2023– n/d n/d

著名な出身者

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脚注

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外部リンク

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