マダラアシゾウムシ
マダラアシゾウムシ Ectatorhinus adamsii Pascoe は、ゾウムシの1種。全身に瘤状の突起と毛が多い。
マダラアシゾウムシ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Ectatorhinus adamsii Pascoe |
特徴
編集体長は口吻を除くと15mm内外[1]。体の地色は黒であるが、全体に黄褐色、灰黄色、灰白色等の鱗毛が斑紋を作るように密生しているので黒くは見えない。頭部は短くて半球状になっており、頭頂の中央に白くなっている部分がある。口吻は長くて、前方に向かって細くなっているが、普段は前胸の腹部にある溝に格納されている。その基部近くには5本の縦に走る隆起線があり、その部分に鱗毛が生える。前胸背は非常に粗大な点刻が一面にあって凹凸が激しく、その中で中央には一本の縦向きの隆起線が走る。前翅には粗大な点刻の列が十条あり、その列の間の室はとても幅が狭くてその第2間室に3個、第4間室に3個、第6間室に1個、それに肩の部分に1個の顕著な瘤条の隆起がある。歩脚には黄褐色と灰褐色の輪紋があり、各歩脚の腿節は末端部が棍棒状に太くなっており、その内側には1つの歯状突起がある。
生態など
編集ウルシの新芽を食害すると言われる[2]。5-10月に平地から山地まで出現し、広葉樹林でアラカシやヌルデに見られる普通種である。樹液や燈火にもやってくる[3]。
分布
編集利害
編集ウルシに害をなすと言うことで害虫であるが、被害は軽微である[5]。
出典
編集参考文献
編集- 石井悌他編、『日本昆蟲圖鑑』、(1950)、北隆館
- 林匡夫他編著、『原色日本甲虫図鑑 IV』、(1984)、保育社
- 槐真史編、『日本の昆虫1400 ②トンボ・コウウチュウ・ハチ』、(2013)、文一総合出版
- 梅谷献二、岡田利益承編、『日本農業害虫大事典』、(2003)、全国農村教育協会