マザーズ・リトル・ヘルパー

マザーズ・リトル・ヘルパー」(Mother's Little Helper)は、ローリング・ストーンズの楽曲。1966年のアルバム『アフターマス』収録。作詞・作曲はミック・ジャガーおよびキース・リチャーズアメリカ他数カ国でシングル・リリースされた。

「マザーズ・リトル・ヘルパー」
ローリング・ストーンズシングル
初出アルバム『アフターマス
B面 レディ・ジェーン
リリース
規格 シングル
録音 1965年12月 (1965-12)
ジャンル ロック
時間
レーベル ロンドン
作詞・作曲 ジャガー/リチャーズ
プロデュース アンドリュー・ルーグ・オールダム
チャート最高順位
ローリング・ストーンズ シングル 年表
黒くぬれ!
(1966年)
マザーズ・リトル・ヘルパー
(1966年)
マザー・イン・シャドウ
(1966年)
アフターマス 収録曲
マザーズ・リトル・ヘルパー
(1)
スチューピッド・ガール
(2)
テンプレートを表示

解説

編集

録音は1965年12月7日から10日にかけて、ロサンゼルスのRCAスタジオにて行われた[1]イギリスではアルバム『アフターマス』の中の1曲として発表されたが、アメリカでは同アルバムには収録されず、アルバムと同日にシングルとして発表された(B面は同アルバム収録の「レディ・ジェーン」)。全米ビルボードチャートで8位にランクインした。B面の「レディ・ジェーン」も24位につけている[2]。テンポの速いシャッフル・ビートのロック・ナンバーだが、歌詞の内容を反映してかメロディは陰鬱で、アシッド・フォークとでも言うべきアレンジがなされている。シタールのような音はキース・リチャーズによる12弦エレキギタースライド・プレイで、ブライアン・ジョーンズはバッキングのアコースティックギターをプレイしている[3]

歌詞は抗不安薬中毒に陥る主婦について歌ったもので、当時大きな話題になった[4]。この曲は、2002年モジョ誌の年末企画「100グレイテスト・ドラッグ・ソングス」で70位にランクインした。ストーンズの曲でこのランキングに選ばれたのは、これ以外に「シスター・モーフィン」(1971年のアルバム『スティッキー・フィンガーズ』収録)が4位でランクインしている[5]

ストーンズのコンサートではリリース当時の1966年のツアーでのみ[3]。また当時、音楽番組トップ・オブ・ザ・ポップス」で披露されたことがある[6]

参加ミュージシャン

編集

脚注

編集
  1. ^ 『ローリングストーンズ/グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』 (テリー・ロウリングス/アンドリュー・ネイル/キース・バッドマン著、 筌尾正訳、シンコーミュージック刊、2000年ISBN 978-4401616541)108頁。
  2. ^ The Rolling Stones - Chart history | Billboard:
  3. ^ a b c d e f g h Mother's Little Helper:” (英語). 2016年12月7日閲覧。
  4. ^ 『アフターマス』日本版リマスターCD(2002年)の越谷政義による解説より。
  5. ^ SIGHT VOL.14 特集「ロックの正義!!ストーンズ全100ページ」(株式会社ロッキング・オン2003年)9頁。
  6. ^ 『ローリングストーンズ/グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』 (テリー・ロウリングス/アンドリュー・ネイル/キース・バッドマン著、 筌尾正訳、シンコーミュージック刊、2000年、ISBN 978-4401616541)120頁。