ボヤール
中世ロシアやスラブ系諸国に存在した支配階級
ボヤール(ロシア語: бояре, ブルガリア語: боляри, ルーマニア語: boier [boˈjer] ( 音声ファイル) ボイェール)は、中世ロシアやスラブ系諸国に存在した支配階級である。
概要
編集軍事に関する重要な役職を務め、ドゥーマと呼ばれる国家会議では公(クニャージ)やツァーリへの助言を行った。
13世紀、14世紀においては、クニャージへ助言を与える裕福な地主であったが、他の土地や公へ仕える自由もあった。
祖先に先代の公や諸外国の貴族を持つボヤールは15世紀から17世紀のモスクワにおいては、貴族制と強固な関係にあり、200前後のボヤール家が存在した。ヨーロッパの観念からすると高潔とは言えない行儀作法を持ち、多くの者は文字を読むことができなかった。旅行に出ることは少なく、外国のもの全てに懐疑的であった。
関連図書
編集- Bain, Robert Nisbet (1911). . In Chisholm, Hugh (ed.). Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 4 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 352.