ボニータ (雑誌)
日本の雑誌
概要
編集1970年代に『月刊プリンセス』(秋田書店)の増刊として発行され、1981年に月刊誌として創刊した[1][2]。
『月刊ボニータ』としての創刊号は1981年4月号[1][2]。あしべゆうほや長岡良子、市東亮子、東宮千子などの漫画家が連載作品を掲載した。1996年2月号(1995年12月発売)を最後に休刊した[1][3]。連載作品の一部は、姉妹誌『ミステリーボニータ』に引き継がれた。
最終号にて以下の通り読者宛てに休刊告知があり、およそ15年の歴史の幕が閉じられた。
「 | おしらせ 1981年の春、『ボニータ』は創刊されました。以来、15年にわたり、多くの読者に支えられながら、さまざまな名作・話題作を送り出してきました。しかし、諸般の事情により、今月号をもちまして休刊することになりました。長い間、ご愛読ありがとうございました。 |
」 |
— ボニータ編集部 ( 月刊ボニータ 1996年2月号(平成8年2月1日発行)p.561より) |
なお、専用の単行本レーベルとして「ボニータコミックス」があり、現在は『ミステリーボニータ』の単行本レーベルとして存続している。
主な掲載作品
編集関連誌
編集『ボニータ』を本誌とした派生誌として多数の増刊誌・姉妹誌が登場しており、1980年代には『プリンセス』系と双璧をなす秋田書店の少女漫画誌で二大潮流を形成していた。
- デラックスボニータ - 1982年6月に創刊[4]。創刊当初は季刊。大人の女性向けの作品を中心に掲載。後に休刊。
- ボニータイブ - 1983年4月8日発売の5月号で創刊[5]。月刊。発売日は毎月8日(後に毎月16日に変更)。大人の女性を対象としたレディースコミック誌で、内村月子、長浜幸子らの漫画家が活躍。1992年に休刊[5]。
- レッツボニータ - 1983年に創刊[6]。後に休刊[6]。
- キャンドル - 1985年10月に創刊[7]。年6回刊。1989年休刊。
- ミステリーボニータ - 1988年5月に創刊。現在も刊行中。
- 不思議ミステリー - 1991年に創刊[10]。『ボニータ』の増刊、『ミステリーエクスプレス』の前身誌[10]。1992年に休刊[10]。
- ミステリーエクスプレス - 1992年に創刊[11]。『ボニータ』の増刊、『不思議ミステリー』の後継誌、『ミステリーボニータスペシャル』の前身誌[11]。1994年に休刊[11]。
- 別冊ボニータ - 詳細不明。
脚注
編集- ^ a b c 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ボニータ (秋田書店) 1981 ※同資料は「1981年創刊の月刊誌」。記載上は「1巻1号(1981年2月) - 16巻2号(1996年2月)」となっている。
- ^ a b 野村洋史 1981, p. 1-512.
- ^ 野村和正 1996, p. 561.
- ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|デラックスボニータ (秋田書店) 1983 ※国立国会図書館による所蔵は「1982年6月5日」号のみ。
- ^ a b 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Bonita eve (秋田書店) 1983
- ^ a b 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|レッツBonita : Let'sボニータ (秋田書店) 1983 ※国立国会図書館による所蔵は1989年刊行の「vol.13」まで(2014年12月19日閲覧)。
- ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Candle (秋田書店) 1985
- ^ a b 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ミステリーボニータspecial (秋田書店) 1995
- ^ 戦後日本 少年少女雑誌データベース:ミステリーボニータDX(ミステリーボニータデラックス)
- ^ a b c 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|不思議ミステリー (秋田書店) 1991
- ^ a b c 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ミステリーEX:ミステリーエクスプレス (秋田書店) 1992
参考文献
編集- 野村洋史 編『月刊ボニータ 4月創刊号』第1巻、第1号、秋田書店、1-512頁、1981年4月1日。 ※1981年2月21日発売,昭和56年2月3日国鉄首都特別扱承認雑誌第5448号,通巻の記載は無し,定価350円。
- 野村和正 編『月刊ボニータ 2月号』第16巻、第2号、秋田書店、1-562頁、1996年2月1日。 ※昭和56年5月2日第3種郵便物認可,目次に「No.179」と明記,定価460(税込)。