ボナパルテサウルス学名Bonapartesaurus、「ボナパルテ(人名)のトカゲ」の意)は、後期白亜紀カンパニアン期からマーストリヒチアン期に生息し、アルゼンチンから発見されたサウロロフス亜科恐竜。本属はボナパルテサウルス・リオネグレンシスの1種のみが知られており、2017年に記載された。

ボナパルテサウルス
Bonapartesaurus
生息年代: 中生代後期白亜紀, 80–66 Ma
ボナパルテサウルスの想像生態復元図
地質時代
後期白亜紀カンパニアン期からマーストリヒチアン期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 鳥脚亜目 Ornithopoda
上科 : ハドロサウルス上科
Hadrosauroidea
: ハドロサウルス科
Hadrosauridae
亜科 : サウロロフス亜科
Saurolophinae
: ボナパルテサウルス属
Bonapartesaurus
学名
Bonapartesaurus rionegrensis
Cruzado-Caballero & Powell, 2017
  • B. rionegrensis Cruzado-Caballero & Powell, 2017

概要

編集

背骨の上側の突起が大きく、背中が盛り上がっているのが特徴な恐竜。サウロロフスに近い属と考えられている[1]。推定全長は約5.4メートルから6メートルほどだった。

分類

編集

ボナパルテサウルスの最初の系統解析は、トサカのないすべてのハドロサウルス類を含む伝統的なハドロサウルス科の分類で、1998年のポール・セレーノによるハドロサウルス科の定義に従って行われた。下の系統図は、2023年の系統解析に基づいている。

Wulagasaurus 

Acristavus 

Maiasaura  

Probrachylophosaurus  

Brachylophosaurus  

Austrokritosauria

Secernosaurus  

Bonapartesaurus  

Kelumapusaura  

Huallasaurus  

クリトサウルス族

Kritosaurus  

Rhinorex  

Gryposaurus latidens

Gryposaurus notabilis  

Gryposaurus monumentensis

Kamuysaurus  

Prosaurolophus  

Saurolophus osborni  

Saurolophus angustirostris  

Laiyangosaurus  

Kerberosaurus  

Shantungosaurus  

Edmontosaurus regalis

Edmontosaurus annectens  

脚注

編集
  1. ^ 小林快次『恐竜2最新研究』講談社講談社文庫〉、2020年2月18日

関連項目

編集