ホームパーティー
(ホームパーティから転送)
ホームパーティー (Homeparty) は、自宅に客を招いて行うパーティー。ただし自宅で行うパーティーには日本と欧米で文化的な違いがある[1]。英語では House party と言う。
日本におけるパーティー
編集特徴
編集日本ではホームパーティーは一般的に気心の知れた人たちを自宅に招いて楽しむパーティーをいう[1]。自宅に複数の友人や知人、会社の同僚などを招いて酒食を提供、鍋料理やバーベキューなどでもてなす。
自宅で行う鍋パーティー、たこ焼きパーティーから、パーティールームを借り切ってのラグジュアリーなパーティーも含め、個人が主催して行うパーティーをまとめてホームパーティーと呼ぶ習慣が確立。略して「ホムパ」と呼ばれる[2]場合も多い。
一般社団法人として日本ホームパーティー協会も生まれ、ホームパーティー検定も設立されている。
スタイル
編集- ポットラック(potluck)スタイル
- もともとは「ありあわせの料理」を指す言葉。料理やドリンクなどを、パーティーの参加メンバーが一品ずつ持ち寄り、みんなで負担をする気軽なパーティーを、ポットラックパーティーと呼び、今ではポットラックパーティーの略称としても使われる。ホストに負担がかかりすぎないスタイルである[3]。
- ケータリングスタイル
- プロのシェフや調理人を呼ぶケータリングサービスを利用して、自宅で本格的なお店の味を楽しむスタイルである。また、食材だけでなく、容器も準備してくれる業者もあり、電話1本、1クリックでホームパーティーの全ての準備ができるなど選択肢は増えてきている[4]。
- バーベキュースタイル
- 庭やベランダなど、開放的な雰囲気で行われる。その場で料理を作るため、ホスト側の負担の軽減にもつながる。グリル料理だけでなく、料理の幅を楽しむために、ポットラックスタイルと合わせて一般的に行われる[5]。
- 鍋スタイル
- 鍋パーティーなどとも呼ばれる。日本の食卓での定番「寄せ鍋」「すき焼き」などを囲んで、参加者が料理を楽しむことがメインのパーティー。近年は、「アクアパッツア」「チーズフォンデュ」「アヒージョ」と言った海外の鍋料理を取り入れることも多い[6]。
- たこパ
- 皆で多彩な具を持ち寄りたこ焼きを楽しむパーティー[7]。
欧米におけるパーティー
編集欧米文化ではレストラン等ではなく自宅に客を招待することは最上のもてなしと考えられている[1]。そのため日本でいうホームパーティーと異なり儀礼的かつ社交的な要素が強い形態のものも多い[1]。欧米では客をもてなすために専門のウェイターを招いてパーティーを開くことも一般的である[1]。
欧米では自宅に招いたり招かれたりすることは信頼関係を深める機会であり、家庭にゲストを招くことは自分たちの趣味趣向やライフスタイルを知ってもらう機会と捉えられている[8]。このようなフォーマルなパーティーでは招待状も作成され、日時やパーティーの種類(ランチ、ディナー、カクテル等)のほか、ドレスコードがある場合はそれも記載される[9]。
なお、欧米でも日本のホームパーティーと同じような形態のパーティーも存在する[1]。
出典・脚注
編集- ^ a b c d e f 松永優『誰も書かなかったテーブルマナー』文芸社、2007年、149頁。ISBN 978-4286031507。
- ^ http://www.excite.co.jp/News/lifestyle/20170128/Bizlady_178673.html [リンク切れ]
- ^ Suits「幹事さん必見!イマドキのパーティーは『ポットラックが人気』」http://suits-woman.jp/kenjitsunews/29119/
- ^ macaroni「ホムパのプロがこっそり教える!東京のおすすめケータリング8選」 http://macaro-ni.jp/36826
- ^ 『絶対ビールを飲みたいNo.1ホームパーティーに「バーベキューパーティー」!! No.2は「忘年会」!』(プレスリリース)一般社団法人日本ホームパーティー協会、2016年9月30日。オリジナルの2017年3月12日時点におけるアーカイブ 。2017年3月10日閲覧。
- ^ 『ホームパーティー好きな人が好む鍋ベスト3が判明!入れて失敗した具材に◯◯!?』(プレスリリース)一般社団法人日本ホームパーティー協会、2016年11月3日。オリジナルの2016年11月6日時点におけるアーカイブ 。2016年11月6日閲覧。
- ^ 『ホームパーティー好きな人に聞く!【変わり種たこ焼き&使いたい調味料】ベスト3が判明!』(プレスリリース)一般社団法人日本ホームパーティー協会、2017年3月2日 。2017年3月7日閲覧。
- ^ 丸山洋子『食空間クリエーションのテクニック』誠文堂新光社、2016年、8頁。ISBN 978-4416716427。
- ^ 丸山洋子『食空間クリエーションのテクニック』誠文堂新光社、2016年、15頁。ISBN 978-4416716427。