ホルヘ・アルファーロ

コロンビアの野球選手 (1993 - )

ホルヘ・マリオ・アルファーロ・ブエルバズJorge Mario Alfaro Buelvas, 1993年6月11日 - )は、コロンビアスクレ県シンセレホ出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。MLBシカゴ・カブス傘下所属。愛称はスペイン語を意味するエル・オソEl Oso[1]

ホルヘ・アルファーロ
Jorge Alfaro
シカゴ・カブス(マイナー)
サンディエゴ・パドレス時代
(2022年9月22日)
基本情報
国籍  コロンビア
出身地 スクレ県シンセレホ
生年月日 (1993-06-11) 1993年6月11日(31歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手一塁手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 2016年9月12日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム コロンビアの旗 コロンビア
WBC 2017年

経歴

編集

プロ入りとレンジャーズ傘下時代

編集

2010年1月19日にテキサス・レンジャーズと契約してプロ入り。契約後、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レンジャーズでプロデビュー。48試合に出場して打率.221、1本塁打、23打点、1盗塁を記録した。

2011年はA-級スポケーン・インディアンス英語版でプレーし、45試合に出場して打率.300、6本塁打、23打点、1盗塁を記録した。

2012年はA級ヒッコリー・クロウダッズでプレーし、74試合に出場して打率.261、5本塁打、34打点、7盗塁を記録した。

2013年はA級ヒッコリーでプレーし、104試合に出場して打率.258、16本塁打、53打点、16盗塁を記録した。6月にはサウス・アトランティックリーグのオールスターゲームに選出され[2]オールスター・フューチャーズゲームにも選出された[3]が、怪我で出場を辞退した。8月31日にA+級マートルビーチ・ペリカンズへ昇格し、3試合に出場した。

2014年はまずA+級マートルビーチでプレーし、100試合に出場して打率.261、13本塁打、73打点、6盗塁を記録した。6月にはカロライナリーグのオールスターゲームに選出され[4]、2年連続でオールスター・フューチャーズゲームにも選出された[5]。8月にAA級フリスコ・ラフライダーズへ昇格した。AA級フリスコでは21試合に出場して打率.261、4本塁打、14打点を記録した。オフの11月20日にレンジャーズとメジャー契約を結び[6]40人枠入りした。

2015年はAA級フリスコで開幕を迎え、後述の移籍まで49試合に出場し、打率.253、5本塁打、21打点を記録した。

フィリーズ時代

編集
 
フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2018年5月24日)

2015年7月31日にコール・ハメルズジェイク・ディークマンとのトレードで、マット・ハリソンニック・ウィリアムズジェイク・トンプソンジェラッド・アイコフアレク・アッシャー英語版と共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[7][8]。メジャーでの試合出場はなく、フィリーズのマイナー(ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズ)で3試合に出場した。マイナー成績は、シーズン通算で52試合に出場し、打率.258、5本塁打、22打点、2盗塁、4失策守備率.988、盗塁阻止率29%(キャッチャー守備は38試合)という内容だった。

2016年は開幕からAA級レディング・ファイティン・フィルズでプレーし、97試合に出場して打率.285、15本塁打、67打点、3盗塁を記録した[9]。メジャーでは8月26日に初昇格を果たした[10]が、この時は出番が無く1日で降格した。9月11日に再昇格[11]すると、翌12日のピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャーデビュー。メジャーでは6試合の出場で、16打数2安打、打率.125という成績だった[9]

2017年開幕前の2月8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)コロンビア代表に選出された[12]

マーリンズ時代

編集
 
マイアミ・マーリンズ時代
(2019年4月25日)

2019年2月8日にJ.T.リアルミュートとのトレードで、シクスト・サンチェスウィル・スチュワート英語版及びインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)と共にマイアミ・マーリンズへ移籍した[13]

パドレス時代

編集

2021年11月30日に後日発表選手または金銭とのトレードで[注 1]サンディエゴ・パドレスへ移籍した[14]

2022年は82試合に出場して、打率.246、7本塁打、40打点を記録した[9]。 またシーズン4度のサヨナラ安打[注 2]を放ち、サヨナラ男としてパドレスファンの間でカルト的な人気を得た[15][16]。しかしシーズン終盤は出場機会が減り、ポストシーズンは1試合も出場せず、また年俸調停を回避したい球団の意向により、11月18日にFAとなった[17]

レッドソックス傘下時代

編集

2023年1月18日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9][18]。開幕はAAA級ウースター・レッドソックス英語版で迎え、43試合に出場して打率.320、6本塁打、30打点の成績を残した[9]。6月1日にオプトアウト(契約破棄)条項を行使し、6月3日付で自由契約となった[19]

ロッキーズ時代

編集

2023年6月10日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ[9]。6月15日にメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りしたが[20]、10試合に出場して打率.161、1本塁打に終わり、6月30日にDFAとなった[21]

レッドソックス復帰

編集

2023年7月6日、ボストン・レッドソックスとメジャー契約を結んだ[22]。ボストンでは8試合に出場して打率.118(17打数2安打)という成績に終わり、8月1日にDFAとなり、8月5日にFAとなった[23]

マーリンズ傘下時代

編集

2023年8月15日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[24]。ここではメジャー昇格の機会はなく、オフの11月6日にFAとなった[9]

カブス傘下時代

編集

2023年12月13日、シカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[25]

詳細情報

編集

年度別打撃成績

編集
















































O
P
S
2016 PHI 6 17 16 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 1 0 8 0 .125 .176 .125 .301
2017 29 114 107 12 34 6 0 5 55 14 0 0 0 0 3 1 4 33 2 .318 .360 .514 .870
2018 108 377 344 35 90 16 2 10 140 37 3 0 0 1 18 6 14 138 2 .262 .324 .407 .731
2019 MIA 130 465 431 44 113 14 1 18 183 57 4 4 0 2 22 1 10 154 12 .262 .312 .425 .736
2020 31 100 93 12 21 2 0 3 32 16 2 0 0 0 4 1 3 36 2 .226 .280 .344 .624
2021 92 311 295 22 72 15 1 4 101 30 8 1 0 0 11 0 5 99 8 .244 .283 .342 .625
2022 SD 82 274 256 25 63 14 0 7 98 40 1 0 0 3 11 0 4 98 5 .246 .285 .383 .668
MLB:7年 478 1658 1542 150 395 67 4 47 611 194 18 5 0 6 70 10 40 566 31 .256 .305 .396 .701
  • 2022年度シーズン終了時

MLBポストシーズン打撃成績

編集



















































O
P
S
2020 MIA NLDS 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
出場:1回 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績

編集
捕手守備


捕手(C)






















2016 PHI 4 27 0 0 0 1.000 1 1 0 1 1.000
2017 28 220 12 2 3 .991 3 17 13 4 .235
2018 104 888 59 11 6 .989 10 80 59 21 .263
2019 MIA 118 930 55 11 8 .989 11 49 33 16 .327
2020 29 182 9 2 0 .990 4 20 16 4 .200
2021 61 467 19 2 1 .996 13 21 12 9 .429
2022 SD 65 544 27 2 4 .997 7 30 25 5 .167
MLB 409 3258 181 30 22 .991 49 218 158 60 .275
内野守備


一塁(1B) 三塁(3B)
























2017 PHI 2 8 2 0 1 1.000 -
2018 - 1 0 0 0 0 ----
2019 MIA 1 0 0 0 0 ---- -
2021 3 17 1 0 0 1.000 -
MLB 6 25 3 0 1 1.000 1 0 0 0 0 ----
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2020 MIA - 1 0 0 1 0 .000
2021 21 20 1 2 0 .913 -
MLB 21 20 1 2 0 .913 1 0 0 1 0 .000
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

編集
MiLB

代表歴

編集

背番号

編集
  • 38(2016年 - 2023年)

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 最終的に金銭のみとなった。
  2. ^ サヨナラ押し出し1回を含めると、計5回のサヨナラ打点。

出典

編集
  1. ^ Breakdown of Phillies' Players Weekend names MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  2. ^ Jake Seiner (June 4, 2013). “It's power vs. contact for SAL All-Stars”. MiLB.com. January 7, 2015閲覧。
  3. ^ John Parker (June 26, 2013). “All-Star Futures Game rosters revealed”. MiLB.com. January 7, 2015閲覧。
  4. ^ Sam Dykstra (June 4, 2014). “Gallo to bring power to All-Star Game”. MiLB.com. January 7, 2015閲覧。
  5. ^ Sam Dykstra (June 24, 2014). “Bryant, Lindor head Futures Game rosters”. MiLB.com. January 7, 2015閲覧。
  6. ^ Rangers purchase contracts of Hanser Alberto, Jorge Alfaro, Jerad Eickhoff, and Luke Jackson from Minor Leagues”. MLB.com Rangers Press Release (November 21, 2014). January 7, 2015閲覧。
  7. ^ 6対2の大型トレード成立へ! レンジャーズ、先発左腕C.ハメルズらを獲得”. ISM (2015年7月30日). 2015年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月2日閲覧。
  8. ^ Rangers get Cole Hamels, reliever for lefty Matt Harrison, 5 prospects”. ESPN (2015年7月29日). 2015年8月1日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2023年12月25日閲覧。
  10. ^ http://m.mlb.com/news/article/197781550/phillies-call-no-4-prospect-jorge-alfaro/
  11. ^ Heneghan, Kelsie (2016年9月11日). “Phillies call up Alfaro, Quinn from Double-A”. MiLB.com. 2016年9月14日閲覧。
  12. ^ Colombia's star duo set to lead Classic squad MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年9月19日閲覧
  13. ^ J.T. Realmuto Phillies Marlins trade” (英語). MLB.com (2019年2月8日). 2019年3月14日閲覧。
  14. ^ Padres add catcher Alfaro in deal with Miami” (英語). MLB.com. 2021年12月1日閲覧。
  15. ^ AJ Cassavell (2022年9月10日). “How this Padre became a cult hero”. MLB.com. 2023年4月2日閲覧。
  16. ^ AJ Cassavell (2022年9月28日). “King clutch: Alfaro's 5th(!) walk-off pushes Padres closer to WC clinch”. MLB.com. 2023年4月2日閲覧。
  17. ^ JEFF SANDERS (2022年11月18日). “Padres non-tender catcher Jorge Alfaro, prospect Efrain Contreras”. The San Diego Union-Tribune. 2023年4月2日閲覧。
  18. ^ Anthony Franco (2023年1月16日). “Red Sox, Jorge Alfaro Agree To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2023年4月2日閲覧。
  19. ^ Jorge Alfaro: Officially released by BoSox”. CBS Sports (2023年6月3日). 2023年7月2日閲覧。
  20. ^ Rockies select Jorge Alfaro's contract, option Brian Serven”. ESPN.com (2023年6月15日). 2023年7月2日閲覧。
  21. ^ Anthony Franco (2023年6月30日). “Rockies Designate Jorge Alfaro For Assignment, Activate Kris Bryant”. MLB Trade Rumors. 2023年7月2日閲覧。
  22. ^ Red Sox sign catcher Jorge Alfaro to one-year contract”. MLB.com (2023年7月6日). 2023年12月25日閲覧。
  23. ^ Jorge Alfaro: Hits open market”. CBSSports.com (2023年8月5日). 2023年12月25日閲覧。
  24. ^ Marlins' Jorge Alfaro: Back with Marlins on minors deal”. CBSSports.com (2023年8月15日). 2023年12月25日閲覧。
  25. ^ Darragh McDonald (2023年12月13日). “Cubs, Jorge Alfaro Agree To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2023年12月25日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集