ペーパーマリオシリーズ
ペーパーマリオシリーズは、インテリジェントシステムズが開発、任天堂より発売されているコンピュータゲームシリーズ。
ペーパーマリオ | |
---|---|
ジャンル |
アクションRPG アクションアドベンチャー |
開発元 | インテリジェントシステムズ |
発売元 | 任天堂 |
1作目 |
マリオストーリー (2000年8月11日) |
最新作 |
ペーパーマリオRPG(リメイク版) (2024年5月23日) |
公式サイト | ソフトコレクション|マリオポータル |
概要
編集ペーパーマリオシリーズは、文字通り紙のようにペラペラなマリオが、敵を倒し、時に仲間の力も借りながら謎を解いて冒険をするゲームシリーズ。ジャンルは、アクションRPGおよびアクションアドベンチャー。「ペーパーマリオ」というシリーズ名は、シリーズ第一作『マリオストーリー』の日本国外版タイトルである『Paper Mario』から来ている。
当初はスーパーファミコンで発売された『スーパーマリオRPG』の続編として企画・開発されていたロールプレイングゲームだった。後に独自色が強くなり、RPGでいう「経験値」の概念が無くなるなど、アクションアドベンチャーにゲームジャンルそのものがシフトしていき、タイトルからも「RPG」の文字が外れる。なお開発元は異なるが、マリオRPGとしての路線は同じく『スーパーマリオRPG』から分化した『マリオ&ルイージRPG』シリーズにも引き継がれている。
マリオ&ルイージRPGシリーズの1つで本シリーズとマリオ&ルイージRPGシリーズコラボレーション作品『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』では本シリーズの主人公・ペーパーマリオがマリオと別人でマリオの世界の本の登場人物で命が有る設定だが本シリーズのペーパーマリオもマリオと別人なのか同一人物なのかは謎。
シリーズ一覧
編集2000 | マリオストーリー |
---|---|
2001 | |
2002 | |
2003 | |
2004 | ペーパーマリオRPG(GC版) |
2005 | |
2006 | |
2007 | スーパーペーパーマリオ |
2008 | |
2009 | |
2010 | |
2011 | |
2012 | ペーパーマリオ スーパーシール |
2013 | |
2014 | |
2015 | マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX |
2016 | ペーパーマリオ カラースプラッシュ |
2017 | |
2018 | |
2019 | |
2020 | ペーパーマリオ オリガミキング |
2021 | |
2022 | |
2023 | |
2024 | ペーパーマリオRPG(Switch版) |
数値は全て日本のもの。
タイトル | 発売日 | ハード | ジャンル | 売上本数 | 売上本数 |
---|---|---|---|---|---|
マリオストーリー(英題:Paper Mario) | 2000年8月11日 | NINTENDO64 | アクションRPG[1] | 54万本 | 137万本 |
ペーパーマリオRPG | 2004年7月22日 | ニンテンドーゲームキューブ | アクションRPG[2] | 43万本 | 191万本 |
スーパーペーパーマリオ | 2007年4月19日 | Wii | アクションアドベンチャー[3] | 59万本 | 432万本 |
ペーパーマリオ スーパーシール | 2012年12月6日 | ニンテンドー3DS | シールバトルアドベンチャー[4] | 57万本 | 249万本 |
ペーパーマリオ カラースプラッシュ | 2016年10月13日 | Wii U | アクションアドベンチャー[5] | 6万本 | |
ペーパーマリオ オリガミキング | 2020年7月17日 | Nintendo Switch | アドベンチャー[6] | 48万本 | 347万本 |
上記の他、関連作品としてマリオ&ルイージRPGシリーズとのコラボレーション作品『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』が存在する[7]。
リメイク・移植
編集タイトル | 発売日 | 対応機種 | 売上本数 | 売上本数 |
---|---|---|---|---|
ペーパーマリオRPG | 2024年5月23日 | Nintendo Switch | 43万本 | 194万本 |
特徴
編集絵本やペーパークラフトのような世界観(実際に本の中の話という設定)に紙のようにペラペラなキャラクターたちが活躍する点が、シリーズの主な特徴[8][9][10][11]。仕掛けを作動させると、本の1ページをめくったように階段が移動したり、パラパラ漫画のように橋が完成したりと、独特の演出が多くみられる[12]。
作品ごとに大きくゲームシステムが変更されているのも特徴で、1作目の『マリオストーリー』2作目の『ペーパーマリオRPG』では多数の仲間と冒険するRPGの形式であったが、3作目の『スーパーペーパーマリオ』以降はアクションアドベンチャー形式となっている[13]。しかし、基本的に主人公のマリオを操作してフィールドを冒険し、敵を倒したり謎を解いたりしてゲームを進めていく点は変わらない。
また、ほかのマリオシリーズに比べると、小ネタややりこみ要素が多い[14]。このほか、舞台となる街の背景や一部の住民の言動などに、マリオシリーズらしからぬアンダーグラウンドな要素やブラックジョーク、現代社会の事情や若者言葉などが多く含まれており、独特の世界観を構築しているのも特徴的である[11]。
共通点
編集シリーズを通しての共通点も多い。
- ゲームのストーリーは全て本の中の話となっている。各作品のオープニングムービーを見ると語り手が「さて、今日は『◯◯(本の名前)』のお話をしましょう。」と語り始め、2作目以降からは画面に本が映っている。作品ごとの本の名前は、『スターストーンと魔法の地図』(ペーパーマリオRPG)[15]、『ふういんのヨゲン書』(スーパーペーパーマリオ)[16]となっている。いずれも作者、およびそれらの本を読んでいる人物は不明(なお、「ペーパーマリオ スーパーシール」にも本は登場するが、名前は登場しない)。
- 「デアール」「ミステール」「サンデール」「コブロン」「シンエモン」「クモクモーン」というキャラクターが『スーパーペーパーマリオ』までの全ての作品に登場している。なお、同じ姿・名前の別人とされていて、デアール、ミステール、サンデールについては作品ごとに若干の設定は違うものの、魔法が使える点と言動や姿は共通している(ただし、「サンデール」については2作目まで英語混じりな喋り方だったが、3作目では普通の口調となっている)。なお、デアール達は本シリーズの原型となった『スーパーマリオRPG』に登場した「スペール」という魔法使いの敵キャラクター達が元となっている。
- 仲間の一人称が全員違うものとなっている。
- シリーズ中の仲間の能力には同じ効果があるものが多い。
- ゲームデータ一覧の下には、集めるべきものが今何個なのかが一目で分かるように、そのためのくぼみの表示がある。
- 作品によってはアイテムを調理してほかのアイテムに変える「料理キャラ」が存在し、いずれも「シー」で終わる4文字の名前である。
- ゲーム中にしばしば「クイズ」(イベントではなく必ずクリアする必要があるもの)のイベントが登場するが、イベント内で表記される「開催された回数」は共有されており、1作目では「64回」(NINTENDO64と掛けている)、2作目では「65回」、3作目では「66回」となっている。
- 4~6作目では、扇風機が全て登場している。
サウンドトラック
編集タイトル | 発売日 | 規格品番 | レーベル |
---|---|---|---|
マリオストーリー オリジナルサウンドトラック | 2000年9月21日 | FMCN-1002 | エンターブレイン |
脚注
編集出典
編集- ^ “マリオストーリー”. NINTENDO64. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ペーパーマリオRPG”. ニンテンドーゲームキューブ. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “スーパーペーパーマリオ”. Wii. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ペーパーマリオ スーパーシール”. ニンテンドー3DS. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ペーパーマリオ カラースプラッシュ”. Wii U. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “Nintendo Switch|ダウンロード購入|ペーパーマリオ オリガミキング”. 任天堂. 2020年5月29日閲覧。
- ^ “マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX:ペーパーマリオと一緒に大冒険!”. ニンテンドー3DS. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “マリオストーリーの魅力!!”. NINTENDO64. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ペラペラの世界”. ニンテンドーゲームキューブ. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ペーパーマリオ スーパーシール:紙でできた冒険の舞台”. ニンテンドー3DS. 任天堂. 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b 高橋P子 (2012年12月12日). “ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション”. ファミ通.com. ファミ通. 2021年7月18日閲覧。 “『ペーパーマリオ スーパーシール』は、ペラペラの紙みたいな見た目のマリオが活躍する『ペーパーマリオ』シリーズの最新作。紙なのはキャラクターだけじゃなく、コースもすべてペーパークラフト。”, “「それ言っちゃっていいの!?」って思うほどのブラックジョークや、シュールなネタがそこかしこに。”
- ^ “社長が訊く『ペーパーマリオ スーパーシール』”. ニンテンドー3DS. 任天堂. p. 5. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “今年で20周年の『ペーパーマリオ』シリーズを振り返る!新作『オリガミキング』も7月17日に出るぞ”. インサイド. イード. 2021年7月18日閲覧。 “2007年にWiiで『スーパーペーパーマリオ』が発売されます。これまで『ペーパーマリオ』シリーズはアクションRPGに該当するジャンルになっていましたが、本作はアクションアドベンチャーになったのです。”
- ^ “社長が訊く『ペーパーマリオ スーパーシール』”. ニンテンドー3DS. 任天堂. p. 3. 2021年7月18日閲覧。 “ちょっとしたエピソードや小ネタをたくさん詰め込みました。”
- ^ 任天堂 (17 December 2020). ペーパーマリオRPG OP プロローグ. YouTube. 該当時間: 0:07. 2021年7月18日閲覧。
「スターストーンと
魔法 の地図 」のお話 を しましょう - ^ 任天堂 (12 August 2009). [スーパーペーパーマリオ]プロローグ. YouTube. 該当時間: 0:05. 2021年7月18日閲覧。
「ふういんのヨゲン
書 」のお話 を しましょう