ペイヴメント
ペイヴメント (Pavement) は、1990年代に活動したアメリカ合衆国のオルタナティヴ・ロック・バンド。そのサウンドはローファイと称され、独特のボーカルとギター、ポップなメロディで人気を獲得し、カルト的なファン層を獲得した。キャリアのほとんどの作品はマタドール・レコードからリリースしている。いくつかの作品はマタドールが提携していたアトランティック・レコードやキャピトル・レコードによって流通が行われた。
ペイヴメント Pavement | |
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左から、ボブ・ナスタノビッチ、ギャリー・ヤング、スティーヴン・マルクマス、マーク・イボルド、スコット・カンバーグ(1993年) | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 |
ジャンル |
オルタナティヴ・ロック インディー・ロック インディー・ポップ ポストパンク ローファイ |
活動期間 |
1989年 - 1999年 2010年 2021年 - |
レーベル |
ドラッグ・シティ マタドール・レコード ビッグ・キャット ポニーキャニオン ドミノ・レコーズ |
公式サイト | Matador Records - Pavement |
メンバー |
スコット・カンバーグ (スパイラル・スティアーズ) ボブ・ナスタノビッチ スティーヴン・マルクマス (S.M.) スティーブ・ウエスト マーク・イボルド |
旧メンバー |
ギャリー・ヤング ジェイソン・フォークス |
バンドは1999年に解散したが、2010年に再結成し、世界十数カ国を廻るツアーを行った。2020年にはバンドの30周年を祝う二度目の再結成が計画されたが、新型コロナウイルスの流行の影響で延期になり[1]、翌年2021年に二度目の再結成、2023年現在ライブ活動中。
来歴
編集1989年、カリフォルニア州にて始動。最初期のメンバーはマルクマスとカンバーグだった。ヤングの経営する音楽スタジオでリハーサルを繰り返していたが、その頼んでもいないのにヤングが「ここはこうした方がいい」などと作曲に口出しをするようになり、やがてメンバーとして加入[2]。その後、イボルドとナスタノヴィッチを加え、デビュー・アルバム『スランティッド・アンド・エンチャンティッド』をリリース[3]。ザ・フォールなどの影響を受けた、独自のローファイ・サウンドを鳴らして高い評価を受けた。その後、勝手にメジャー・レーベルと契約しようとしたヤングをメンバーが解雇し、新しくウェストをドラマーとして迎える。
続いて、ポップな曲をふんだんに盛り込んだアルバム『クルーキッド・レイン』で商業的に成功を収める[4]。このアルバムに収録された楽曲「レンジ・ライフ」の歌詞にスマッシング・パンプキンズのバンド名をいれたことで、後にマルクマスとビリー・コーガンが犬猿の仲になるきっかけとなった。
メンバー
編集- スティーヴン・マルクマス (Stephen Malkmus)
- スコット・カンバーグ (Scott Kannberg)
- ギター担当。プレストン・スクール・オヴ・インダストリー (Preston School of Industry) およびスパイラル・ステアーズ (Spiral Stairs) 名義でソロ活動も行っている。
- マーク・イボルド (Mark Ibold)
- スティーヴ・ウェスト (Steve West)
- ドラムス担当。ヤングに代わって加入。
- ボブ・ナスタノヴィッチ (Bob Nastanovich)
- パーカッション担当。
旧メンバー
編集ディスコグラフィ
編集アルバム
編集- 『スランティッド・アンド・エンチャンティッド』 - Slanted and Enchanted (1992年)
- 『ウォータリー・ドメスティック』 - Watery, Domestic (1992年) ※EP
- 『ウェスティング』 - Westing (By Musket And Sextant) (1993年) ※初期音源のコンピレーション
- 『クルーキッド・レイン』 - Crooked Rain, Crooked Rain (1994年)
- 『ワーウィ・ゾーウィ』 - Wowee Zowee (1995年)
- 『ブライトゥン・ザ・コーナーズ』 - Brighten The Corners (1997年)
- 『テラー・トワイライト』 - Terror Twilight (1999年)
- 『ザ・ベスト・オブ・ペイヴメント』 - Quarantine the Past: The Best of Pavement (2010年)
現在『スランティッド・アンド・エンチャンティッド』、『クルーキッド・レイン』、『ワーウィ・ゾーウィ』、『ブライトゥン・ザ・コーナーズ』、『テラー・トワイライト』の5作品は、未発表テイクやB面曲などを加えて2枚組にした豪華特別版もそれぞれ発売されている。
シングル
編集- Summer Babe (1992年)
- Trigger Cut (1992年)
- Cut Your Hair (1994年)
- Haunt You Down (1994年)
- Gold Soundz (1994年)
- Range Life (1995年)
- Father to a Sister of Thought (1995年)
- Stereo (1997年)
- Shady Lane (1997年)
- Carrot Rope (2000年)
- Be the Hook (2022年)
DVD
編集- Slow Century (2002年)
脚注
編集- ^ “Pavement Will Reunite for Two Primavera Sound Performances in 2020”. Spin (2019年6月1日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ “Synthesis : Music : Pavement : Pavement Gear Up”. web.archive.org (2008年3月11日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ “Pavement | Biography, Albums, Streaming Links” (英語). AllMusic. 2020年10月27日閲覧。
- ^ “Matador Records”. matadorrecords.com. 2020年10月27日閲覧。