ベリア (新聞)
ベリア(バスク語: Berria)は、スペイン・バスク自治州・ギプスコア県に本社を置く日刊紙(一般紙)。紙名は「ニュース」の意味。完全にバスク語のみで紙面が構成されている唯一の日刊紙である。バスク自治州のみならず、ナバーラ州やフランス領バスクも含めたバスク地方全域で購読することができる。
種別 | 日刊紙 |
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判型 | コンパクト版 |
所有者 | エウスカル・エディトレアS.L. |
編集者 | マルチェロ・オタメンディ |
設立 | 2003年6月21日 |
言語 | バスク語 |
本社所在地 | バスク自治州・ギプスコア県・アンドアイン |
ウェブサイト | www |
歴史
編集それまでもスペイン語とバスク語の二言語で発行される新聞は存在したが、1990年にはバスク語のみで紙面を構成する初の日刊紙としてエグンカリア(Egunkaria)が創刊された。エグンカリアはスペイン・バスクとフランス領バスクのそれぞれで購読することができたが、2003年2月20日、全国高等裁判所判事のフアン・デル・オルモ[1]の命を受けた治安警備隊がエグンカリアの本社に踏み込み、資料やパソコンなどを押収し、編集部門の10人を逮捕した。エグンカリアはバスク祖国と自由(ETA)との関与が指摘され[2]、スペイン政府によって発行を禁じられたが、多くの人々はスペイン政府によるバスク語の言論の自由への攻撃だと解釈した[3]。7年後の2010年4月、エグンカリアの編集部門は証拠不十分によって無罪を宣告された[4][5]。
エグンカリアの家宅捜索後、後継の新聞社としてバスク自治州・ギプスコア県・アンドアインにベリアが設立され、2003年6月21日に第1号が発行された。拠点はアラバ県・ビトリア=ガステイス、ナバーラ州・パンプローナ、ビスカヤ県・ビルバオ、フランス領バスク・ラブール・バイヨンヌにも存在する。ベリアは週6日発行され、月曜日が休刊日である。
関連項目
編集脚注
編集- ^ フアン・デル・オルモは2004年のマドリード列車爆破テロ事件の際に担当判事となったことで知られる。
- ^ Del Olmo se basa en documentos de ETA para relacionar a 'Egunkaria' con la banda terroristaエル・ムンド、2003年2月26日
- ^ Denunciation act on second anniversary of Basque newspaper shutdownEITB
- ^ La Audiencia Nacional absuelve a los cinco directivos de 'Egunkaria'プブリコ、2010年4月12日
- ^ Sentencia íntegra de la Audiencia Nacional sobre el caso Egunkaria.プブリコ、2010年4月12日