ヘッセンドイツ語Hessen, F 221)は、ドイツ海軍フリゲートザクセン級フリゲートの3番艦。艦名はヘッセン州に由来し、この名を受け継いだドイツの艦艇としては3代目にあたる。

ヘッセン
基本情報
建造所 ノルトゼーヴェルケ エムデン工場
運用者  ドイツ海軍
艦種 フリゲート
級名 ザクセン級
艦歴
起工 2001年9月14日
進水 2003年7月26日
就役 2006年4月21日
要目
排水量 満載 5,600トン
全長 143.0m
最大幅 17.44m
吃水 5.0m
機関 CODAG方式、2軸推進
LM2500 ガスタービン × 1基
MTU 20V 1163 ディーゼル × 2基
出力 23.5MW / 7.4MW
速力 29ノット
航続距離 4,000海里(巡航速度:18ノット)
乗員 255名
兵装 76/62 コンパクト単装速射砲 × 1基
MLG-27 27mm機関砲 × 2基
Mk.41 mod.10 VLS
(32セル; スタンダードSM-2もしくはESSM艦対空ミサイル)
Mk.49 RAM近SAM 21連装発射機(CIWS) × 2基
Mk.32 3連装短魚雷発射管MU90魚雷) × 2基
搭載機 シー・リンクスMk.88A哨戒ヘリコプター ×2機
C4ISTAR TACTICOS (SEWACO FD)戦術情報システム + リンク11/リンク 16
レーダー APAR多機能
SMART-L 長距離捜索
ソナー DSQS-24 艦首装備
探索装置・
その他装置
MSP[1] 500
電子戦
対抗手段
FL 1800 S II
Mk 36 SRBOC × 2基
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艦歴

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「ヘッセン」は、ノルトゼーヴェルケエムデン工場で2001年9月14日に起工し、2003年7月26日に進水、2006年4月21日に就役し第2フリゲート戦隊に配属された。

2007年の第33回主要国首脳会議ハイリゲンダム沿海にてサミット期間中は警戒任務に就いていた。2008年にはレバノン沖合にて国際連合レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の海上部隊として展開した[2]

2009年にはアメリカ合衆国東海岸沖合にてアメリカ合衆国海軍の空母「CVN-69 ドワイト・D・アイゼンハワー」と共同演習に参加し、2010年3月からは「CVN-75 ハリー・S・トルーマン空母打撃群に属している[3]。半年間の任務中はアメリカ軍の指揮下におかれた[4]。この任務は地域安全保障の枠組でその安定化を目的とした作戦であった。同年6月にアメリカ軍艦の他イスラエル海軍艦艇と共にスエズ運河を通過した[5]

2024年2月、イエメンのフーシ派による商船攻撃に対応するため紅海南部に展開。2月27日、敵味方不明で関係国にも確認が取れなかった無人機に対して、SM-2艦対空ミサイル2発を発射したが、レーダーシステムの技術的問題のために命中しなかった。後に無人機はアメリカ軍のMQ-9であったことが判明した[6][7]。さらに同日、フーシ派の自爆型無人機2機を探知し、76mm速射砲とRAM艦対空ミサイルでそれぞれ1機を撃墜した[8]。3月21日、搭載機のシー・リンクスMk.88Aヘリコプターがフーシ派の無人水上艇を破壊した[9]。4月6日、商船護衛中に飛来したミサイルを撃墜した[10]

第2機動隊群第2フリゲート戦隊に所属し、ヴィルヘルムスハーフェンを母港としている。

参考文献

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脚注

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関連項目

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外部リンク

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