ヘザー・ハーディ
ヘザー・ハーディ(Heather Hardy、1982年1月25日 - )は、アメリカ合衆国の女子プロボクサー、総合格闘家である。第6代WBO女子世界フェザー級王者。ニューヨーク市ブルックリン区出身・在住[2][3][4]。アイルランド系アメリカ人[5][6]。グリーソンズ・ジムにて選手兼トレーナーとして活動し、一般向けオンラインレッスンも担当している[7]。ディベラ・エンターテインメントと契約した女子プロボクサー第1号[8]。
ヘザー・ハーディ Heather Hardy | |
---|---|
生年月日 | 1982年1月25日(42歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区 |
異名 | The Heat |
居住 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
身長 | 165 cm (5 ft 5 in) |
体重 | 55 kg (121 lb) |
階級 |
フライ級(MMA) スーパーバンタム級(ボクシング) フェザー級(ボクシング) |
スタイル |
ボクシング キックボクシング |
チーム |
グリーソンズ・ジム(ボクシング) Renzo Gracie Academy (MMA:2017年 – 2019年)[1] Serra-Longo Fight Team (MMA:2019年)[1] |
現役期間 |
ボクシング(2010年 - ) MMA(2017年 - 2019年) |
総合格闘技記録 | |
試合数 | 4 |
勝利 | 2 |
ノックアウト | 1 |
判定 | 1 |
敗戦 | 2 |
ノックアウト | 2 |
プロボクシング記録 | |
試合数 | 27 |
勝利 | 23 |
ノックアウト | 4 |
敗戦 | 3 |
無効試合 | 1 |
その他 | |
ウェブサイト |
www |
総合格闘技記録 - SHERDOG | |
ボクシング記録 - BoxRec |
来歴
編集ボクシング
編集2010年、28歳でボクシングを始める。
2012年8月2日、プロデビュー戦でMikayla Nebelを判定で降す。
2013年7月14日、Cassie Trostを4回TKOで降しプロ初のKO勝利。
2013年11月9日、プロ7戦目で初タイトルとなるUBF女子インターナショナルスーパーバンタム級王座を獲得。
2014年10月15日、プロ11戦目で2冠目となるWBC女子インターナショナルスーパーバンタム級王座を獲得。
2015年4月11日、Renata Dosmodi相手にWBCインターナショナル王座の初防衛戦を行うが、3回に偶然のバッティングが起こり試合が停止し無効試合になった。
その後インターナショナル王座は4度防衛。
2018年4月21日、Iranda Paola Torresを判定で降し、NABF女子フェザー級王座獲得。
2018年10月27日、マディソン・スクエア・ガーデンにて初の世界挑戦となるWBO女子世界フェザー級王座決定戦でシェリー・ヴィンセントと対戦し、3-0判定で勝利し初の世界タイトル獲得を果たした[9]。
2019年9月13日、元王者アマンダ・セラノを迎えてWBO初防衛とWBC暫定王座獲得に挑むが、0-3判定で敗れWBO王座陥落[10]。さらに、WBCのクリーン・ボクシング・プログラムにより試合前日の9月12日に行われたドーピング検査で、禁止物資フロセミドの陽性反応が検出されたことが発表され[11]、ニューヨーク州アスレチックコミッションから出場停止6ヶ月と罰金1万ドルの処分を受けた[12]。
2021年5月14日、ジェシカ・カマラ相手に再起戦を行うが、0-3判定で敗れる。
その後41歳という年齢もあり引退説も浮上したが、トレーナーも務めた亡き父の遺言を受け再起を目指すと決意[13]。
2023年2月23日、地元ニューヨークのソニーホールにてにて元ブラジル王者のテインナ・カルドーゾとスーパーフェザー級8回戦を行い[13]、2-0の判定で勝利し再起を果たす[14]。
2023年5月4日、8月5日にテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターにて5団体統一フェザー級王者となったアマンダ・セラノと約4年ぶりに再戦することがセラノと契約するモスト・バリュアブル・プロモーションズより発表された[15]。ジェイク・ポール vs. ネイト・ディアス戦とのダブルメインとしてDAZNでのPPV配信もされたが、0-3判定で敗れ王座返り咲きはならなかった[16]。
2024年5月11日、Mohegan Sunで行われるBKFCにてベアナックル・ボクシングデビュー戦としてクリスティン・フェレアと対戦予定[17]だったが、度重なる脳震盪による脳損傷と合併症を引き起こしたため欠場となり、引退を余儀なくされた[18]。
総合格闘技
編集2017年1月14日、Invicta FCにてMMAデビューを予定していたが、相手の負傷のため中止[19]。
2017年6月14日のBellator 180にてAlice Yauger戦でMMAデビュー[20]。3回TKO勝利[21]
2017年10月20日のBellator 185にてKristina Williamsと第2戦[22]。しかし、2回TKO負け[23]。
2018年2月16日のBellator 194にてアナ・フラトンと対戦[24]。判定勝利[25]。
2019年6月14日のBellator 222にてTaylor Turnerと対戦したが、初回TKO負け[26]。
2021年7月10日、Bellatorよりハーディとの契約がないことが発表された[27]。
戦績
編集プロボクシング
編集- 27戦23勝(4KO)3敗1無効試合
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2012年8月2日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | Mikayla Nebel | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2012年10月24日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | Unique Harris | アメリカ合衆国 | |
3 | 2012年12月8日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | Ivana Coleman | アメリカ合衆国 | |
4 | 2013年1月23日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | Peggy Maerz | カナダ | |
5 | 2013年4月4日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | Mikayla Nebel | アメリカ合衆国 | |
6 | 2013年7月24日 | ☆ | 4R 1:30 | TKO | Cassie Trost | アメリカ合衆国 | |
7 | 2013年11月9日 | ☆ | 2R 1:44 | TKO | Ana Laura Gomez | メキシコ | |
8 | 2014年2月12日 | ☆ | 8R | 判定2-1 | Cristina Fuentes | アメリカ合衆国 | |
9 | 2014年3月21日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | Nydia Feliciano | アメリカ合衆国 | |
10 | 2014年6月14日 | ☆ | 7R | 負傷判定2-1 | Jackie Trivilino | アメリカ合衆国 | |
11 | 2014年10月15日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | Crystal Hoy | アメリカ合衆国 | WBC女子インターナショナルスーパーバンタム級王座獲得 |
12 | 2014年12月3日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | Elizabeth Anderson | アメリカ合衆国 | |
13 | 2015年4月11日 | – | 3R 1:57 | NC | Renata Domsodi | ハンガリー | WBCインターナショナル王座保持 |
14 | 2015年5月29日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | Noemi Bosques | アメリカ合衆国 | |
15 | 2015年8月1日 | ☆ | 6R終了 | TKO | Renata Domsodi | ハンガリー | WBCインターmナショナル王座防衛1 |
16 | 2015年12月5日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | Noemi Bosques | アメリカ合衆国 | |
17 | 2016年4月16日 | ☆ | 4R 0:48 | TKO | Anna Donatella Hultin | スウェーデン | |
18 | 2016年6月25日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | Kirstie Simmons | アメリカ合衆国 | |
19 | 2016年8月21日 | ☆ | 10R | 判定2-0 | シェリー・ヴィンセント | アメリカ合衆国 | WBC女子インターナショナルフェザー級王座獲得 |
20 | 2017年3月4日 | 勝利 | 8R | 判定3-0 | エディナ・キス | ハンガリー | WBCインターナショナル王座防衛1 |
21 | 2017年5月18日 | 勝利 | 8R | 判定3-0 | エディナ・キス | ハンガリー | WBCインターナショナル王座防衛2 |
22 | 2018年4月21日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | Iranda Paola Torres | メキシコ | |
23 | 2018年10月27日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | シェリー・ヴィンセント | アメリカ合衆国 | WBO女子世界フェザー級王座獲得 |
24 | 2019年9月13日 | ★ | 10R | 判定0-3 | アマンダ・セラノ | プエルトリコ | WBO正規・WBC暫定女子世界フェザー級タイトルマッチ WBO王座陥落 |
25 | 2021年5月14日 | ★ | 8R | 判定0-3 | ジェシカ・カマラ | カナダ | |
26 | 2022年10月13日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | Calista Silgado | コロンビア | |
27 | 2023年2月23日 | ☆ | 8R | 判定2-0 | テインナ・カルドーゾ | ブラジル | |
28 | 2023年8月5日 | ★ | 10R | 判定0-3 | アマンダ・セラノ | プエルトリコ | WBA・WBC・IBF・WBO・IBO女子世界フェザー級タイトルマッチ |
テンプレート |
総合格闘技
編集総合格闘技 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
4 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
2 勝 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
2 敗 | 2 | 0 | 0 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | Taylor Turner | 5分1R3:53 TKO | Bellator 222 | 2019年6月14日 |
〇 | アナ・フラトン | 5分3R終了 判定 | Bellator 194 | 2018年2月16日 |
× | Kristina Williams | 5分2R2:00 TKO | Bellator 185 | 2017年10月20日 |
〇 | Alice Yauger | 5分3R4:47 TKO | Bellator 180 | 2017年6月14日 |
獲得タイトル
編集脚注
編集- ^ a b Dave Doyle (June 12, 2019). “Heather Hardy discusses death threats after last Bellator fight, gym change to Serra-Longo”. mmajunkie.com. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Superstorm Sandy Brings One Family Closer”. NPR.org. August 25, 2016閲覧。
- ^ “Meet Heather "The Heat" Hardy: Pro Boxer and Single Mom”. August 25, 2016閲覧。
- ^ “Why You Should Root For Rising Boxing Star Heather Hardy”. August 25, 2016閲覧。
- ^ “Heather Hardy Doesn't Back Down from Any Fight”. Fightland. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “I'm a Fighter”. ESPN. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ ONLINE CLASSES 2023年4月29日閲覧
- ^ About 2023年4月29日
- ^ “Photos: Heather Hardy Boxes Past Shelly Vincent in Rematch”. BOXINGSCENE. (2018年10月28日) 2023年2月3日閲覧。
- ^ “Hardy vs Serrano results: Amanda Serrano dominates Heather Hardy to win WBO title”. (2019年9月13日) 2023年2月3日閲覧。
- ^ “Ex-titlist Hardy tests positive for banned diuretic”. ESPN.com (2019年10月4日). 2019年11月12日閲覧。
- ^ “Heather Hardy Receives Six-Month Suspension, Fined $10K By NYSAC”. Boxing Scene.com (2019年10月28日). 2019年11月13日閲覧。
- ^ a b “あの”黒縁メガネと水着計量”の元ボクシング女王ヘザー・ハーディが41歳にして復帰!その理由は父の最後の言葉”. イーファイト. (2023年2月1日) 2023年2月3日閲覧。
- ^ “HEATHER HARDY KEEPS TITLE HOPES ALIVE WITH MAJORITY DECISION OVER TAYNNA CARDOSO”. THE RING. (2023年2月23日) 2023年2月24日閲覧。
- ^ “Amanda Serrano vs. Heather Hardy Rematch Set For Paul-Diaz PPV Card”. BOXINGSCENE. (2023年5月4日) 2023年5月6日閲覧。
- ^ “Amanda Serrano vs. Heather Hardy Rematch Set For Paul-Diaz PPV Card”. BOXINGSCENE. (2023年5月4日) 2023年5月6日閲覧。
- ^ “They All Told Heather Hardy No on Bare Knuckle, All But One”. NYFIGHTS. (2024年3月7日) 2024年3月8日閲覧。
- ^ “Former boxing champ pulls out of BKFC 61, excessive brain damage likely ends career” (英語). MMA Uncencored. (2024年5月8日) 2024年5月9日閲覧。
- ^ “Elizabeth Phillips to make Invicta FC debut after Heather Hardy fight falls off card”. MMA Fighting June 22, 2017閲覧。
- ^ “Boxing star Heather Hardy signs with Bellator, will make MMA debut in NYC”. MMA Fighting June 22, 2017閲覧。
- ^ “Bellator 180 results: Heather Hardy finishes Alice Yauger in pro debut”. MMA Fighting June 25, 2017閲覧。
- ^ “Heather Hardy to fight Kristina Williams at Bellator 185”. MMA Fighting October 8, 2017閲覧。
- ^ Tucker, Bryan. “Bellator 185 Results: Mousasi vs. Shlemenko”. mmafighting.com. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Heather Hardy vs. Ana Julaton official for Bellator 194 – and future boxing match” (英語). MMAjunkie. (January 23, 2018) January 23, 2018閲覧。
- ^ “Bellator 194 results: Heather Hardy outworks Ana Julaton in snoozer” (英語). MMAjunkie. (February 17, 2018) February 17, 2018閲覧。
- ^ “Bellator 222 results: Taylor Turner smothers, mauls Heather Hardy for first-round TKO” (英語). MMA Junkie (2019年6月15日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “Bellator parts ways with 18 fighters: Daniel Straus, Tywan Claxton, Liam McGeary included” (英語). MMA Junkie (2021年7月10日). 2021年7月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- グリーソンズ・ジム
- ヘザー・ハーディ (@HeatherHardyBox) - X(旧Twitter)
- ヘザー・ハーディ (heathertheheat) - Facebook
- ヘザー・ハーディ (@heathertheheat) - Instagram
- ヘザー・ハーディの戦績 - BoxRec
- ヘザー・ハーディの戦績 - SHERDOG
空位 前タイトル保持者 シンディ・セラノ |
第6代WBO女子世界フェザー級王者 2018年10月27日 - 2019年9月13日 |
次王者 アマンダ・セラノ |