プレサンスコーポレーション
株式会社 プレサンスコーポレーションは、大阪府大阪市に本社を置く、オープンハウスグループ傘下のマンションデベロッパーである。 東証スタンダード市場TOP20の構成銘柄の一つである[1]。
本社が入居するクリスタルタワー | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒540-6027 大阪府大阪市中央区城見1丁目2番27号 クリスタルタワー27階 |
設立 | 1997年(平成9年)10月1日 |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 8120001086639 |
事業内容 | 新築マンションの分譲、マンション・土地の売買及び仲介など |
代表者 | 代表取締役社長 原田昌紀 |
資本金 | 68億8,046万9,963円 |
売上高 |
連結2,240億11百万円 (2020年3月期) |
総資産 |
連結3,107億79百万円 (2020年3月) |
従業員数 | 単体355人(2020年3月) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | オープンハウスグループ 63.93% |
主要子会社 | プレサンス住販等 |
関係する人物 | 山岸忍(創業者) |
外部リンク | https://www.pressance.co.jp/ |
会社概要
編集おもに大阪・京都・神戸など阪神間のほか、名古屋・東京でも新築分譲マンション(ワンルーム、ファミリータイプ)を積極的に展開し、2010年以降は、新築分譲マンションの供給戸数ランキングで、近畿圏で11年連続、東海圏で9年連続で第1位となる[注 1]。全国展開を行い、全国分譲マンション供給戸数ランキングで2021年度に1位となる。
創業者の山岸忍は、1997年に前身となる「株式会社日経プレステージ」を創業した[2]。以後、一代で「プレサンスコーポレーション」を成長させ、2016年には東証一部に上場した(現在は東証スタンダード)[2] [3]。
2016年11月に、愛知県三河地方と静岡県西部で分譲マンション事業を展開するデベロッパーである三立プレコンの全株式を取得し、完全子会社化した[4]。
2019年4月からAIを活用した不動産投資情報の総合サイト「ブライト」を稼働した[5]。
ワンルームや高齢者向け高級マンションの建築、販売を得意分野とし、地権者が複雑な買収の難しい土地を買い上げて富裕層向けの投資用マンションとして販売するなどして、2019年3月期の連結売上高は5年前に比べて約3倍の1605億円となる[2]。
沿革
編集- 1997年10月 - 大阪市中央区東高麗橋に、株式会社日経プレステージを設立。
- 1998年4月 - 不動産賃貸仲介業を開始。
- 2001年7月 - 大阪市中央区農人橋に本社移転。
- 2002年4月 - 商号を株式会社プレサンスコーポレーションに変更。
- 2005年2月 - 大阪市中央区城見に本社移転。
- 2007年12月 - 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 2013年10月 - 東京証券取引所市場第一部に指定替え[2]
- 2019年12月 - 創業者の山岸忍が大阪地検特捜部に逮捕される[6][7][2]。
- 2020年5月 - オープンハウス(現オープンハウスグループ)が発行済み普通株式20,621,100 株(議決権所有割合約31.91%)を取得、筆頭株主となる[8]。
- 2021年1月 - オープンハウスが増資を引き受けるとともに株式公開買付けを行い、親会社となる[9]。
事件・不祥事
編集業務上横領事件
編集明浄学院高等学校や大阪観光大学を経営する学校法人明浄学院の土地売買代金に関する業務上横領事件により、創業者で代表取締役社長(当時)である山岸忍や社員(事件当時、子会社社長)が大阪地検特捜部によって逮捕された。この事件により、同社の株価は急落し、社長交代を迫られることになった。のち山岸は代表取締役社長を辞任、また自身およびその関係会社が保有する自社株式をオープンハウスに譲渡したことで主要株主から外れた[8][10]。
2021年3月25日、事件当時に子会社の社長であった元執行役員に対して、大阪地方裁判所は業務上横領罪で懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した[11][10]。
2021年10月28日、大阪地裁は代表取締役社長であった山岸に対して「着服計画を認識していたとするには合理的な疑いが残る」として無罪判決を言い渡しており、後に確定している[12][13]。
グループ会社
編集- 株式会社プレサンス住販
- 株式会社プレサンスコミュニティ
- 株式会社プレサンスリアルタ
- 株式会社プレサンスギャランティ
- 株式会社プレサンスリアルエステート
- 株式会社トライスト
- 三立プレコン株式会社
- 株式会社ララプレイス
- Pressance USA ,Inc.
- 株式会社プロスエーレ
- 株式会社プロスエーレワン
脚注
編集注釈
編集- ^ 不動産経済研究所が2019年2月20日発表した、2018年新築分譲マンションの会社別供給ランキングによると、近畿圏では4,133戸を供給し、9年連続の首位だった。- 2019年2月20日
出典
編集- ^ “東証スタンダード市場TOP20の定期選定(2023年10月31日実施)結果及び構成銘柄一覧” (PDF). 東京証券取引所 (2023年10月7日). 2023年10月7日閲覧。
- ^ a b c d e 21億円を横領 学校法人乗っ取った1部上場ヤリ手社長の手口 - 日刊ゲンダイdigital 公開日:2019/12/20 06:00 更新日:2019/12/20 06:00
- ^ フィスコ企業調査レポート
- ^ 『株式の取得(子会社化)に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)プレサンスコーポレーション、2016年11月25日 。2016年11月29日閲覧。
- ^ “AIを活用した不動産投資情報の総合サイト「Braight(ブライト)」を4月16日から稼働。情報・サービス提案の新しいスタイル!”. 2019年4月16日閲覧。
- ^ 「大手不動産「プレサンス」社長を逮捕 明浄学院横領容疑 大阪地検特捜部」『産経WEST』産業経済新聞社、2019年12月16日。2019年12月18日閲覧。
- ^ 「「プレサンス社長は資金源」横領容疑の明浄学院元理事長」『毎日新聞』毎日新聞社、2019年12月18日。2019年12月18日閲覧。
- ^ a b 『株式会社オープンハウスによる当社普通株式の取得完了並びに主要株主及び主要株主である筆頭株主並びにその他の関係会社の異動に関するお知らせ』(プレスリリース)2020年5月8日 。2020年5月14日閲覧。
- ^ 『株式会社プレサンスコーポレーション株式(証券コード:3254)に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ』(プレスリリース)オープンハウス、2021年1月15日 。2021年2月6日閲覧。
- ^ a b 「社長に資金の流れ説明」容疑の部長供述 明浄学院事件 朝日新聞デジタル 2019年12月17日13時17分
- ^ “不動産会社元幹部に有罪 明浄学院の21億円横領事件”. 日本経済新聞. (2021年3月25日) 2021年8月31日閲覧。
- ^ “プレサンス前社長に無罪判決 明浄学院横領事件 大阪地裁”. 毎日新聞. 2021年10月30日閲覧。
- ^ “プレサンス前社長の無罪確定 大阪地検が控訴断念”. 日本経済新聞. (2021年11月11日) 2020年11月12日閲覧。