プリンセスサリー
プリンセスサリーは、2000年(平成12年)に農研機構作物研究所によって作られたイネ(稲)の品種[1]。香り米品種の一つ[2][3]。旧系統名は「関東172号」[1][4]。「サリークイーン[5]」と「関東150号」とを交配して育成された[1][4]。
プリンセスサリー | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | 関東154号(後のサリークイーン )×関東150号 |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | プリンセスサリー |
開発 | 農研機構 作物研究所 |
概要
編集粒型は細長粒[1]。熟期は、関東では中生の晩[1]。「サリークイーン」と比べると、熟期は10日程度早く、収量は10%多い[1]。稈長は「サリークイーン」の親品種である「日本晴」と比べても5cm程度短く、縞葉枯病に対する抵抗性も有するなど、「サリークイーン」より栽培性が向上している[1]。
香りは「Basmati370」並で、通常品種と混米することなく炊飯する全量用の品種である[1]。アミロース含有率は「日本晴」よりやや低いものの、炊飯米の粘りは少ない[1]。カレーやピラフなどに向く[1][3]。
脚注
編集参考文献
編集- 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388。
- 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666。