プランチャ・スイシーダ
プランチャ・スイシーダ(Plancha Suicida)は、プロレス技の一種である。
概要
編集場外で立っている相手に対して、リング内からトップロープを飛び越えて相手の上に覆い被さるように腹部からぶつかっていく。助走して繰り出したり、トップロープから繰り出したり、三角跳び式などもある。ロープを掴んで場外アタックを行う場合はペスカリートとも呼ばれる。
「プランチャ」は相手の上に覆い被さってダメージを与えるダイビング・ボディ・アタックなどの技の総称で、「スイシーダ」はスペイン語で「自殺者」を意味する。ルチャリブレ発祥のプロレス技であり、メキシコでは使用される頻度の高いプロレス技の1つである。
トペ・スイシーダと並ぶ場外への飛び技の代表格である。
派生技
編集- ノータッチ・プランチャ・スイシーダ
- ロープを掴まずに繰り出すプランチャ・スイシーダ。基本的に助走して繰り出す。
- プランチャ・コンヒーロ
- エプロンサイドの場外側に場外に背を向けて立ち、ロープに飛び乗り、そのリバウンド作用を利用して後方へジャンプ、空中で向きを変えつつ前転して臀部から場外の相手へぶつかっていく。
- トルニージョ
- 空中で横回転しながら相手にぶつかっていく錐揉み回転プランチャ・スイシーダ。「トルニージョ」はスペイン語で「竜巻」の意味。
- トペ・スイシーダ
- 場外の相手に向かって助走してロープ間をすり抜けて頭から相手にぶつかっていく技。「トペ」はスペイン語で「衝突」、「頭」の意味で訳すと「飛び降り自殺」となる。
- トペ・コンヒーロ
- 場外の相手に対して場内から助走してトップロープを飛び越えながら前転して自身の臀部や背面を相手にぶつける。助走をしないでコーナーやトップロープから場外に飛ぶタイプ、トペ・スイシーダのようにトップロープとセカンドロープの間をくぐり抜けるタイプなどが存在する。「コン」はスペイン語で「共に」、「〜しながら」の意味で「ヒーロ」は「回転」の意味で、直訳するとトペ・コン・ヒーロとは「回転しながらの衝突」となる。
- ラ・ケブラーダ
- エプロンサイドの場外側に場外に背を向けて立ち、ロープに飛び乗り、そのリバウンド作用を利用して後方へとジャンプ、そのまま後方宙返りをして前面から場外の相手の上に覆い被さるようにぶつかっていく。ケブラーダはスペイン語で「渓谷」の意味で定冠詞「La」がつくことにより、45メートルの高さの断崖絶壁から海に飛び込むアカプルコの伝統行事を指す。
- スペース・フライング・タイガー・ドロップ
- 佐山聡が初代タイガーマスクの時代に開発したオリジナル技。場外の相手に向かってリング内で助走を付け、側転してからトップロープを飛び越えてプランチャ・スイシーダを繰り出す。場内の相手に向かって繰り出すとスペース・フライング・タイガー・アタックとなる。
- ウルトラ・タイガー・ドロップ
- 三沢光晴が2代目タイガーマスクの時代に開発したオリジナル技。トップロープに飛び乗り、そのリバウンド作用を利用して前転して臀部から場外の相手にぶつかっていく。トップロープから繰り出すとウルトラ・タイガー・アタックとなる。
- サスケ・スペシャル
- ザ・グレート・サスケのオリジナル技。場外の相手に向かってリング内で助走して側転してからトップロープを後方宙返りで飛び越えて前面から相手に覆い被さるようにぶつかっていくサスケ・スペシャル1号、側転後に前転でトップロープを飛び越えて臀部から相手にぶつかっていくサスケ・スペシャル2号がある。
- 宇宙人プランチャ
- TAKAみちのくのオリジナル技。リング上から助走してトップロープの上に飛び乗り、ロープの反動を受けて高く跳躍するスワンダイブ式の場外プランチャ。技名はTAKAの試合を見た長州力が「あいつは宇宙人か」と呟いた事が由来。海外では定義が広くなっており、トップロープからのプランチャ全般に宇宙人プランチャが用いられている。