ブローニュ=ビヤンクール

ブローニュ=ビヤンクールBoulogne-Billancourt)は、フランス中北部の都市である。イル=ド=フランス地域圏オー=ド=セーヌ県に属し、パリ近郊の都市としては最も人口が多い。1926年に現在の名称となるまではブローニュ=シュル=セーヌ(Boulogne sur Seine)と呼ばれていた。

ブローニュ=ビヤンクール

行政
フランスの旗 フランス
地域圏 (Région) イル・ド・フランス地域圏
(département) オー=ド=セーヌ県
(県庁所在地)
(arrondissement) ブローニュ=ビヤンクール郡
INSEEコード 92012
郵便番号 92100
市長任期 ピエール=クリストフ・バゲ
2014年 - 2020年
自治体間連合 (fr) メトロポール・デュ・グラン・パリ
人口動態
人口 116,927人
2014年
人口密度 18 920人/km2
住民の呼称 Boulonnais
地理
座標 北緯48度33分08秒 東経2度09分06秒 / 北緯48.5523度 東経2.1518度 / 48.5523; 2.1518座標: 北緯48度33分08秒 東経2度09分06秒 / 北緯48.5523度 東経2.1518度 / 48.5523; 2.1518
標高 最低:28 m
最高:40 m
面積 6.17km2
ブローニュ=ビヤンクールの位置(フランス内)
ブローニュ=ビヤンクール
ブローニュ=ビヤンクール
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地理

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パリ南西部と市境を接する。西と南はセーヌ川を境界とし、東はパリ16区と、北はブローニュの森と、西はサン=クルー及びセーヴルと、南はイシー=レ=ムリノー及びムードンと接している。

概要

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1920年代ルノーの工場があったことにより大きく発展した街である[注 1]

この時代に作られたアールデコ様式やパクボ (Pâquebot 蒸気船) 様式と言われる白く四角いコンクリート建築の近代住宅の傑作が多数並んでいる。ル・コルビュジエの初期建築「リプシッツ=ミスチャニノフ邸」「クック邸」「テルジニアン邸」がある。いずれも一般邸宅だが、ル・コルビュジエ財団による内部見学案内がある。境界界隈のパリ16区ナンジェセール・エ・コリ通り (fr) 24番地にある「イムーブル・モリトー (fr)[注 2]」 は、コルビュジエ自身が1935年から亡くなる1965年までアトリエ兼居住した建物で、現在ル・コルビュジエ財団になっている[1]

また、ブローニュ映画撮影所があり、フランス映画の重要な産業地帯となっている。かつては市内にもう一つビヤンクール映画撮影所(1992年閉鎖)も存在した。

その他「1930年代美術館」、T.ガルニエ設計の市役所などが並ぶ。また日本庭園を含む多数の様式の庭が並ぶアルベール・カーン庭園、ポール・ランドゥスキ美術館がある。

交通

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道路

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鉄道

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経済

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教育

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関係者

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出身者
居住者

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 現在、ルノーの本社が置かれている。
  2. ^ または「ナンジェセール・エ・コリ通りあるいはポルト・モリトーにある住居建物 (Immeuble locatif à la Porte Molitor, 1931-1934)」

出典

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  1. ^ "Appartement-atelier de Le Corbusier" (Pdf). www.fondationlecorbusier.fr. 2016年9月20日閲覧.

参考文献

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  • 「ル・コルビュジエを歩こう」吉野弘、BIR+TUE有志・著、エクスナレッジ ISBN 4-7678-0244-X
  • 「パリからの小さな旅」稲葉宏爾・著、TBSブリタニカ ISBN 4-484-02210-9