BLUE ブルー』(Derek Jarman's Blue)は、映画監督デレク・ジャーマン遺作となった1993年イギリスの映画。製作時、エイズによる合併症の末期状態にあったジャーマンは、ほぼ盲目であった。

BLUE ブルー
Derek Jarman's Blue
監督 デレク・ジャーマン
脚本 デレク・ジャーマン
製作 ジェームズ・マッケイ
浅井隆
出演者 デレク・ジャーマン
ティルダ・スウィントン
ナイジェル・テリー
ジョン・クエンティン
(全て朗読のみ)
音楽 サイモン・フィッシャー・ターナー
ピーター・クリストファーソン
ブライアン・イーノ
カロル・シマノフスキ
エリック・サティ
製作会社 バシリスク・コミュニケーションズ
アップリンク[1]
配給 日本の旗 アップリンク
公開 アメリカ合衆国の旗 1993年10月3日(ニューヨーク映画祭)
日本の旗 1994年3月26日
上映時間 75分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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内容

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ジャーマンの映画作家としての最後のメッセージとなった本作品は、画面全体を覆う色彩をスクリーンに投影したのみの作品である。サウンドトラックとして、ジャーマンの思索と生涯をつづった散文の朗読とサイモン・フィッシャー・ターナーの音楽が映像に添えられている。

ジャーマン自身の病状、エイズで他界してしまった友人、病床で日々衰弱していく友人について語られるなかで、色彩を巡る思索がナレーションに織り込まれる。語り手は、本作を表現する色として、青という結論にたどり着く。淡々とした語り口と構成の単純さにもかかわらず、映画史上でも特出した感情表現の一つとなった本作は、ジャーマン自身とエイズで命を落とした全ての友人への鎮魂歌である。

色調から、イヴ・クラインへのオマージュとも言われる。

備考

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イギリスでのテレビ放送時、チャンネル4は、レターボックスサイズで画面上下に黒い部分を入れて対応した。このテレビ初放送の際、チャンネル4の映像に合わせてBBC Radio3 がステレオ音声を同時放送するという試みも行われた。音声部分は、BBC Radio3が後にラジオ番組として独立させて放送し、サウンドトラックCDでリリースされている。

参考文献

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  1. ^ キネマ旬報データベース2011年9月8日閲覧。

外部リンク

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