ブラック・ユーモア選集
『ブラックユーモア選集』(ブラックユーモアせんしゅう)は、早川書房が1970年から1971年に刊行したブラック・ユーモア小説の叢書。
全6巻+別巻1の計7巻。箱入りビニールカバー、四六版。1976年に改訂版が刊行された。
刊行リスト
編集- 第1巻『幻の下宿人』(ローラン・トポール、榊原晃三訳) 1970
- 「幻の下宿人」(Le locataire chimerique)
- 「ジョコ、記念日を祝う」(Joko fete son anniversaire)
- 第2巻『囁きの霊園』(イーヴリン・ウォー、吉田誠一訳) 1970.3
- 「囁きの霊園」(The Loved One)
- 「ラヴディ氏のささやかな外出」(Mr. Loveday's Little Outing)
- 「ベラ・フリース、パーティを催す」(Bella Fleace Gave a Party)
- 第3巻『北京の秋』(L'automne a Pekin、ボリス・ヴィアン、岡村孝一訳) 1971.4
- 第4巻『怪船マジック・クリスチャン号』(テリイ・サザーン、稲葉明雄訳) 1970
- 「怪船マジック・クリスチャン号」(The Magic Christian)
- 「博士の奇妙な冒険」(Flash and Filigree)
- 第5巻『日本篇 : 短篇集』(伊東守男編) 1970.4
- 第6巻『外国篇 : 短篇集』(早川書房編集部編) 1970.5
- フランス篇
- 「スイスにて」(En suisse、ローラン・トポール)
- 「親友」(Ami tres cher...、ローラン・トポール)
- 「へんな電話」(Le coup du telephon、ローラン・トポール)
- 「リュシエンヌに'フォア・ローズ'を」(Four Roses for Lucienne、ローラン・トポール)
- 「雷雨」(Orages、ローラン・トポール)
- 「むずかしい手術」(Une operation delicate、ローラン・トポール)
- 「死刑執行」(L'execution、ローラン・トポール)
- 「吸血鬼の歯」(Les dents du Vampire、ローラン・トポール)
- 「蟻(しびれ)」(Les fourmis、ボリス・ヴィアン)
- 「黒猫のためのブルース」(Blues pour un chat noir、ボリス・ヴィアン)
- 「かに座」(L'ecrevisse、ボリス・ヴィアン)
- 「自然の豊穣(抄)」(Les Richesses Naturalles、ルネ・ド・オバルディア)
- 「使用人(抄)」(L'employe、ジャック・ステルンベール)
- アメリカ篇
- 「大都会がいっぱい」(World Full of Great Cities、ジョゼフ・ヘラー)
- 「使命」(The Mission、ブルース・ジェイ・フリードマン)
- 「ブラザヴィルのティーンエイジャー」(Brazzaville Teen-Ager、ブルース・ジェイ・フリードマン)
- 「あたしの名前を呼ばないで」(Don't Call Me by My Right Name、ジェイムズ・パーディ)
- 「モンキーハウスへようこそ」(Welcome to the Monky House、カート・ヴォネガット・ジュニア)
- 「ハリスン・バージロン」(Harrison Bergeron、カート・ヴォネガット・ジュニア)
- 「砂箱」(Sandbox、エドワード・オールビー)
- 「魔法の樽」(The Magic Barrel、バーナード・マラムード)
- イギリス篇
- 「やりのこした仕事」(The Last Act、ロアルド・ダール)
- イタリア篇
- 「ブレーキ」(Die Fussbremse、カルロ・マンツォーニ)
- オーストリア篇
- 「文学史」(Literaturgeschichte、ローベルト・ノイマン)
- スェーデン篇
- 「モビール」(Das Mobile、P・C・イエルシルド)
- オランダ篇
- 「ある犬の生涯」(Das Leben Eines Hundes、マヌエル・ヴァン・ロッゲム)
- チェコ篇
- 「残念です」(Schade、スラヴォミール・ムロジェック)
- フランス篇
- 別巻『ブラックユーモア傑作漫画集』(水野良太郎編) 1970.8