ブタルビタール・アセトアミノフェン
ブタルビタール・アセトアミノフェン(英: Butalbital/acetaminophen)は、ブタパップ(英: Butapap)などの商品名で販売されている、緊張性頭痛と片頭痛の治療に用いられる配合薬である[2][3][4]。
ブタルビタール・アセトアミノフェンが入っている容器 | |
成分一覧 | |
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ブタルビタール | バルビツール酸塩 |
アセトアミノフェン | その他鎮痛剤 |
カフェイン | キサンチン |
臨床データ | |
販売名 | Allzital, Butapap, Fioricet, その他 |
Drugs.com | |
MedlinePlus | a601009 |
ライセンス | US Daily Med:リンク |
胎児危険度分類 | |
法的規制 |
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解説
編集ブタルビタール、バルビツール酸塩、パラセタモール(アセトアミノフェン)、鎮痛剤が含まれている[3]。カフェインが含まれているものは、フィオリセット(英: Fioricet)などの商品名で販売されている[5]。投与法は経口摂取である[3][6]。また、この組み合わせはコデインが配合されたものが販売されている場合もある[7]。
最も一般的な副作用には、眠気、めまい、呼吸困難、腹痛などがあげられる[3]。その他の重度の副作用には、肝臓の疾患、錯乱、依存症、アレルギー反応などがあげられる[3]。頻繁に使用すると、薬物乱用頭痛を引き起こす可能性があり[8]、難治性であることから世界的に問題視されている[9]。バルビツール酸塩の離脱は、長期間の使用後に急速に停止した場合に発生する可能性がある[10]。妊娠中または授乳中の人への投与は一般的に推奨されていない[11]。
この組み合わせは、1984年に米国で医療用に承認された[3]。後発医薬品として入手できる[5]。米国では、2019年の時点での卸売価格は1回の投与あたり約1.20米ドルである[12]。2017年には、米国で187番目に多い一般的に処方された薬であり、その処方件数は300万件を超える[13][14]。米国の一部の州では、スケジュールIIIの規制物質によって規制されている[15]が、連邦政府では規制されていない[4][16][17]。ヨーロッパの多くの国では使用禁止されている[10]。日本国内では頭痛治療に使われない[9]。
出典
編集- ^ “Acetaminophen / butalbital Use During Pregnancy”. Drugs.com (27 August 2018). 3 December 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。10 April 2020閲覧。
- ^ “Butapap- butalbital and acetaminophen tablet”. DailyMed (17 January 2020). 11 April 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。10 April 2020閲覧。
- ^ a b c d e f “Butalbital and Acetaminophen - FDA prescribing information, side effects and uses”. Drugs.com. 11 April 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。18 April 2019閲覧。
- ^ a b “Fioricet Capsules (acetaminophen/butalbital/caffeine)”. Prescribers' Digital Reference. 21 October 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。18 April 2019閲覧。
- ^ a b Hamilton, Richard J (2009). Pharmacopoeia. Jones & Bartlett Learning. p. 3. ISBN 9780763774196. オリジナルの2021-08-15時点におけるアーカイブ。 2020年5月8日閲覧。
- ^ “Fioricet- butalbital, acetaminophen, and caffeine capsule”. DailyMed (27 January 2020). 23 December 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。10 April 2020閲覧。
- ^ “Fioricet with Codeine- butalbital, acetaminophen, caffeine, and codeine phosphate capsule”. DailyMed (7 February 2020). 11 April 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。10 April 2020閲覧。
- ^ Woo, Teri Moser; Robinson, Marylou V. (2015). Pharmacotherapeutics For Advanced Practice Nurse Prescribers. F.A. Davis. p. 1057. ISBN 9780803645813. オリジナルの2021-07-10時点におけるアーカイブ。 2020年5月8日閲覧。
- ^ a b 柴田護 (2015). “薬剤の使用過多による頭痛の病態生理と診断”. 日本病院薬剤師会雑誌 51: 132.
- ^ a b “Should butalbital-containing analgesics be banned? Yes”. Current Pain and Headache Reports 6 (2): 151–5. (April 2002). doi:10.1007/s11916-002-0012-y. PMID 11872187.
- ^ “Acetaminophen / butalbital Use During Pregnancy”. Drugs.com. 3 December 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。18 April 2019閲覧。
- ^ “NADAC as of 2019-02-27”. Centers for Medicare and Medicaid Services. 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2019閲覧。
- ^ “The Top 300 of 2020”. ClinCalc. 12 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 April 2020閲覧。
- ^ “Acetaminophen; Butalbital - Drug Usage Statistics”. ClinCalc. 26 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 April 2020閲覧。
- ^ “Allzital- butalbital and acetaminophen tablet”. DailyMed (17 December 2019). 12 July 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。18 April 2020閲覧。
- ^ “West Virginia Board of Pharmacy”. 8 June 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。8 June 2019閲覧。
- ^ “Butalbital”. Drugs Details. 2 March 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。18 April 2020閲覧。
外部リンク
編集- “Acetaminophen mixture with butalbital”. Drug Information Portal. U.S. National Library of Medicine. 2022年10月閲覧。
- “Acetaminophen mixture with butalbital and caffeine”. Drug Information Portal. U.S. National Library of Medicine. 2022年10月閲覧。