フリーダム・コーカス
アメリカ合衆国連邦議会下院における共和党の議員連盟
フリーダム・コーカス(英語: Freedom Caucus)は、保守的あるいはリバタリアン的な共和党下院議員によって成るアメリカ合衆国連邦下院の議員連盟。一般的には「ハウス・フリーダム・コーカス」としても知られ、日本国内では「自由議員連盟」とも訳される。
フリーダム・コーカス Freedom Caucus | |
---|---|
略称 | HFC |
創立者 |
スコット・ギャレット ジム・ジョーダン ジョン・フレミング マット・サーモン ジャスティン・アマッシュ ラウル・ラブラドール ミック・マルバニー ロン・デサンティス マーク・メドーズ |
会長 | スコット・ペリー |
創立 | 2015年1月26日 |
分離元 | 共和党調査委員会 |
政治的思想 |
保守主義 リバタリアン保守主義 財政保守主義 社会保守主義 |
政治的立場 | 右派 - 極右 |
国内連携 | 共和党 |
連邦下院共和党会議 |
45 / 222 |
連邦下院 |
45 / 435 |
アメリカ合衆国の政治 政党 選挙 |
メンバーの多くは現在でも分裂元である 共和党調査委員会の一員である[1]。また、多くが保守強硬派運動のティーパーティー(茶会運動)に関わっており、フリーダム・コーカスは下院共和党会議の中では最も右翼的なグループとみなされている[2][3][4]。
日本の政党の派閥、議連とは異なり、フリーダム・コーカスは緩やかな集まりである。
背景
編集マシュー・フォスターは「フリーダム・コーカスは2009年に反オバマ政権を掲げて発足した共和党保守派の茶会運動の流れをくんでいる」と指摘している[5]。
歴史
編集2018年7月、創設メンバーの一人で前会長のジム・ジョーダンが2018年の中間選挙で共和党が多数派を維持した場合、引退を表明しているポール・ライアン下院議長の後任としてフリーダム・コーカスのメンバーとして初の下院議長を目指す意向を正式表明[6]。
メンバー
編集会長
編集- ジム・ジョーダン(オハイオ州), 2015年 - 2017年
- マーク・メドーズ(ノースカロライナ州), 2017年 - 2019年
- アンディ・ビッグス(アリゾナ州), 2019年 - 2022
- スコット・ペリー(ペンシルベニア州), 2022年 - 現在
元メンバー
編集脚注
編集- ^ It's official: Rep. Jim Jordan now chairs the House Freedom Caucus cleveland.com
- ^ Conservative lawmakers form House Freedom Caucus Washington Examiner
- ^ Why (almost) everyone hates the House Freedom Caucus CNN
- ^ Meadows in line to lead House’s most conservative wing USAトゥデイ
- ^ 「社会変化への不安利用 アメリカン大学政治学部専任講師 マシュー・フォスター氏」『日本経済新聞』2023年3月11日朝刊、国際面。
- ^ フリーダム・コーカス創設者は次期下院議長を目指す Onebox News
- ^ Tim Huelskamp, Anti-Establishment House Republican, Loses Primary in Kansas ニューヨークタイムズ
- ^ Louisiana Runoffs Increase Republican Majorities in Senate and House Roll Call
- ^ Texas Republican departs Freedom Caucus ザ・ヒル
- ^ First casualty for House Freedom Caucus after health care meltdown CNN
- ^ House Freedom Caucus Loses Member Over Planned Parenthood Roll Call
- ^ 9 Republicans launch House Freedom Caucus ポリティコ
外部リンク
編集- House Freedom Caucus (@freedomcaucus) - X(旧Twitter)
- House Freedom Caucus (freedomcaucus) - Facebook