フランソワ=ジョセフ・ナヴェス
フランソワ=ジョセフ・ナヴェス(François-Joseph Navez、1787年11月16日 - 1869年10月12日)はベルギーの新古典派の画家である。ブリュッセル王立美術アカデミーの校長も務めた。
フランソワ=ジョセフ・ナヴェス François-Joseph Navez | |
---|---|
自画像 | |
生誕 |
1787年11月16日 ベルギー,シャルルロワ |
死没 |
1869年10月12日 ベルギー,ブリュッセル |
運動・動向 | 新古典派 |
略歴
編集現在のワロン地域エノー州のシャルルロワで生まれた。1803年からブリュッセルの美術学校(後のブリュッセル王立美術アカデミーでピエール・ジョセフ・セレスタン・フランソワ(Pierre-Joseph Celestin François)に学んだ。1812年に歴史画の賞を得て、パリへの留学資格を得て、1813年から1816年までパリに滞在した。ジャック=ルイ・ダヴィッドのスタジオで学んだ。パリではルーブル美術館でピーテル・パウル・ルーベンスやアンソニー・ヴァン・ダイクらの巨匠の作品を模写して修行した。1817年から1821年の間はイタリアに学び、ダヴィッドの弟子のジャン=ヴィクトール・シュネッツやルイ=レオポール・ロベールらとイタリアで活動し風俗画を描いた。
その後ブリュッセルに帰り、肖像画や歴史画、神話に題材を取った作品を描いた。ブリュッセルのスタジオで若い芸術家を指導し、そのうちの一人ジャン=フランソワ・ポルテールはナヴェスの娘と1852年に結婚した。
1835年にブリュッセル王立美術アカデミーの校長に任じられ、その職を1862年まで続けた。この時期のアカデミーで学んだ画家やナヴェスの教えた画家にはアルフレッド・ステヴァンス、コンスタンタン・ムーニエ、ルイ・デュボア、オーギュスト・ダンス、ファニー・ジーフス=コアらがいる。
作品
編集-
音楽家の家族 (1828)
-
ローマ、カンパーニャの巡礼 (1848)
-
フォンディの糸繰り女 (1845)
-
「聖トマスの不信」 (1823)
-
ヘルマプロディートス (1829)
-
病気の子供 (1844)
-
ジャック=ルイ・ダヴィッドの肖像 (1817)
参考文献
編集- Navez, François Joseph. In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 25: Moehring–Olivié. E. A. Seemann, Leipzig 1931.
- François Joseph Navez. In: Biografisch portaal van Nederland (Digitalisat).
- S. Valcke: François-Joseph Navez et les peintres primitifs. In: Gentse Bijdragen tot de Kunstgeschiedenis en Oudheidkunde, 27 (1988), S. 80–87.