フラット・アウト
ジョン・スコフィールドのアルバム
『フラット・アウト』(Flat Out)は、アメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョン・スコフィールドが1989年に発表したスタジオ・アルバム。
『フラット・アウト』 | ||||
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ジョン・スコフィールド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1988年12月 ニューヨーク A&Rレコーディングス[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | グラマヴィジョン・レコード | |||
プロデュース | スティーヴ・スワロウ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ジョン・スコフィールド アルバム 年表 | ||||
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背景
編集スコフィールドは当時、1986年よりデニス・チェンバースらと共に活動してきた自身のグループの活動を休止し、アコースティック色やニューオーリンズ・ファンク色の強い音楽性を追求していた[2]。本作ではミーターズの「シシー・ストラット」、ヒューイ・"ピアノ"・スミスの「ロッキン・ニューモニア」といった、ニューオーリンズR&Bの楽曲がカヴァーされている[3]。なお、スコフィールドは過去にニューオーリンズでギグを行った際、本作でサイドマンを務めたジョニー・ヴィダコヴィッチと共演したことがあり、当時の印象に関して「スネアドラムを片手でバンジョーのように演奏して、たった一人でストリートのパレードそのものを体現していた」と語っている[4]。
LPは9曲入りだが[5]、CDは「フラット・アウト」が追加されて10曲入りとなり[1]、曲順も異なる。スコフィールドは本作を最後にグラマヴィジョン・レコードを離れ、ブルーノート・レコードに移籍した[6]。
反響・評価
編集アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで3位に達した[7]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「彼の特徴であるディストーションのかかったサウンドに反して、スコフィールドが演奏するソロの中には、ほぼバップ的と呼んでいいものもある」と評している[6]。
トラック・リスト
編集特記なき楽曲はジョン・スコフィールド作。
LP
編集サイドA
編集# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Cissy Strut」(Art Neville, Leo Nocentelli, George Porter, Jr., Ziggy Modeliste) | |
2. | 「Secret Love」(Sammy Fain, Paul Francis Webster) | |
3. | 「All the Things You Are」(Oscar Hammerstein, Jerome Kern) | |
4. | 「In the Cracks」 |
サイドB
編集# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「The Boss's Car」 | |
2. | 「Science and Religion」 | |
3. | 「Softy」 | |
4. | 「Evansville」 | |
5. | 「Rockin' Pneumonia」(Huey "Piano" Smith) |
CD
編集# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「シシー・ストラット - Cissy Strut」(A, Neville, L. Nocentelli, G. Porter, Jr., Z. Modeliste) | |
2. | 「シークレット・ラヴ - Secret Love」(S. Fain, P. F. Webster) | |
3. | 「オール・ザ・シングス・ユー・アー - All the Things You Are」(O. Hammerstein, J. Kern) | |
4. | 「イン・ザ・クラックス - In the Cracks」 | |
5. | 「ソフティー - Softy」 | |
6. | 「サイエンス・アンド・リリジョン - Science and Religion」 | |
7. | 「ザ・ボスズ・カー - The Boss's Car」 | |
8. | 「エヴァンズヴィル - Evansville」 | |
9. | 「フラット・アウト - Flat Out」 | |
10. | 「ロッキン・ニューモニア - Rockin' Pneumonia」(H. Smith) |
パーソネル
編集トラック・ナンバーはCDに準拠。
- ジョン・スコフィールド - ギター
- ドン・グロルニック - ハモンドオルガン
- アンソニー・コックス - ダブル・ベース
- ジョニー・ヴィダコヴィッチ - ドラムス(#1, #2, #4, #5, #6, #9, #10)[1]
- テリ・リン・キャリントン - ドラムス(on #3, #7, #8)[1]
脚注
編集- ^ a b c d John Scofiled - Flat Out (1989, CD) | Discogs
- ^ 2014年再発CD (WPCR-28130)ライナーノーツ(熊谷美広、2014年10月)
- ^ “HOME ENTERTAINMENT/RECORDINGS: RECENT RELEASES”. The New York Times (1990年1月7日). 2019年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月14日閲覧。
- ^ Stern, Chip (2019年5月31日). “John Scofield: Will the Real John Scofield Please Stand Up?”. JazzTimes. 2020年5月14日閲覧。
- ^ John Scofiled - Flat Out (1989, Vinyl) | Discogs
- ^ a b Yanow, Scott. “Flat Out - John Scofield”. AllMusic. 2020年5月14日閲覧。
- ^ “John Scofield - Awards”. AllMusic. 2015年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月14日閲覧。