フライング・フィッシュ・コーブ
フライング・フィッシュ・コーブ(Flying Fish Cove)は、インド洋に浮かぶオーストラリア領クリスマス島の中心地。クリスマス島北東岸の入江の湾に位置し、人口は1,347人(2011年国勢調査[1])。セトルメント地区(The Settlement)とも呼ばれる。
フライング・フィッシュ・コーブ セトルメント Flying Fish Cove The Settlement | |
---|---|
位置 | |
この地図ではセトルメント(The Settlement)と表記されている。 | |
位置 | |
座標 : 南緯10度25分18秒 東経105度40分41秒 / 南緯10.42167度 東経105.67806度 | |
歴史 | |
建設 | 1888年6月 |
行政 | |
国 | オーストラリア |
特別地域 | クリスマス島 |
地区 | フライング・フィッシュ・コーブ セトルメント |
人口 | |
人口 | (2011年8月9日現在) |
地区域 | 1,347人 |
歴史
編集1886年イギリスのジャック・マクレアがフライング・フィッシュ号で来島し、この入江にフライング・フィッシュ・コーブと名付けた。そしてジョン・クルーニーズ=ロス一族がココス諸島で材木などの供給を集めるために、1888年6月にフライング・フィッシュ・コーブの入江の湾に供給地を設置し、集落を築いた。さらに、海洋学者のジョン・マーレー博士が豊富なリン酸塩の資源を発見した事もあって、1891年マーレーとクルーニーズ=ロスはイギリス政府から99年間のリン鉱採掘権を与えられた。そしてリン酸塩の積荷は1895年に始まり、1897年にクリスマス島リン鉱会社(Christmas Island Phosphate Company)がフライング・フィッシュ・コーブで設立された。リン酸塩採掘の労働力として、シンガポール、中国、マレーシアなどから労働者が連れて来られた。
1942年3月31日の日本軍のクリスマス島占領の時、日本軍の潜水艦がフライング・フィッシュ・コーブでリン酸塩を降ろしていたノルウェーの貨物船を魚雷で攻撃し、沈めた事がある。