フクロオオカミ科
フクロオオカミ科(フクロオオカミか、Thylacinidae)は、哺乳綱フクロネコ形目に分類される科。
フクロオオカミ科 | |||||||||||||||||||||
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フクロオオカミ Thylacinus cynocephalus
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Thylacinidae Bonaparte, 1838[1][2] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
フクロオオカミ科[3] |
分類
編集2000年にノーザンテリトリーで発掘された化石からNimbacinus属の新種と、新属新種としてMutpuracinus archibaldiとTyarrpecinus rothiがそれぞれ記載された[2]。この記載論文では、フクロネコ科の化石種とされていたBadjcinus turnbulliとMuribacinus gadiyulを、本科に含める説も提唱されている[2]。
- †Badjcinus属
- †Maximucinus属
- †Muribacinus属
- † Mutpuracinus
- Mutpuracinus archibaldi
- †Ngamalacinus属
- †Nimbacinus属
- † フクロオオカミ属[3] Thylacinus
- † Tjarrpecinus
- Tyarrpecinus rothi
- †Wabulacinus属
人間との関係
編集西洋人のオーストラリア入植時にはフクロオオカミがタスマニア島に現存するのみで、大陸部では絶滅していた(ディンゴとの競合が原因と考えられている)[4]。フクロオオカミも害獣としての駆除により乱獲され、1933年に捕獲された最後の個体が1936年に飼育下で死亡したことで絶滅したと考えられている[4]。
出典
編集- ^ a b Colin P. Groves, "Order Dasyuromorphia," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Volume 1, Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 23 - 37.
- ^ a b c Peter Murray, Dirk Megirian, "Two New Genera and Three New Species of Thylacinidae (Marsupialia) from the Miocene of the Northern Territory, Australia," The Beagle: Records of the Museums and Art Galleries of the Northern Territory, Volume 16, 2000, 145 - 162.
- ^ a b c 川田伸一郎他 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。
- ^ a b A. K. Lee 「フクロオオカミ」白石哲訳『動物大百科 6 有袋類ほか』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、115頁。