フォボス計画
フォボス計画(フォボスけいかく、ロシア語: Фобос)とは、ソ連の火星探査計画。フォボス1号、フォボス2号の2機の火星探査機で、火星とその衛星の一つであるフォボスの観測を行う予定だった[1]。
それぞれバイコヌール宇宙基地から1988年7月7日、1988年7月12日に打ち上げられたが、結果として計画は失敗した。1号探査機は火星へ向かう途中の9月12日、アップデートされたソフトウェアの欠陥により故障した[2]。2号探査機はフォボスまで 190 kmに迫った1989年3月27日、交信が途絶えた。結局、フォボスの画像37枚が送られただけだった[3]。
ソ連の宇宙開発を継いだロシアは2011年11月に再びフォボスに向けて探査機を打上げた。この計画はフォボス・グルントと呼ばれ、フォボス1・2号とは別の新設計の機体を使用した[1]。 フォボス1・2号と同じ設計の機体は Mars 96ミッションでも使われたが、プロトンロケット4段のトラブルで打上げに失敗した。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b 齊田興哉 2018, p. 20.
- ^ トム・チヴァース & 樋口武志 2021, p. 99.
- ^ 宇宙ミステリー研究会 2016, p. 147.
参考文献
編集- 宇宙ミステリー研究会 (2016). UFO・宇宙人大図鑑. 西東社. p. 147. ISBN 9784791623921
- 齊田興哉 (2018). 最新宇宙ビジネス業界の動向とカラクリがよ~くわかる本. 秀和システム. p. 20. ISBN 9784798054759
- トム・チヴァース; 樋口武志 (2021). AIは人間を憎まない. 飛鳥新社. p. 99. ISBN 9784864107716