フェリー屋久島2
1993年建造の船舶
フェリー屋久島2(フェリーやくしま2)は、折田汽船が運航するフェリー。
フェリー屋久島2 | |
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宮之浦港に入港する「フェリー屋久島2」 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | 日本 |
所有者 | 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 |
運用者 | 折田汽船 |
建造所 | 山西造船鉄工所 |
建造費 | 約38億円[1] |
信号符字 | JM6244 |
IMO番号 | 9057599 |
経歴 | |
起工 | 1992年 |
進水 | 1992年 |
竣工 | 1993年4月 |
就航 | 1993年4月[1] |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 3,392 トン |
全長 | 122.4 m |
登録長 | 107.00 m |
全幅 | 17.8 m |
深さ | 12.20 m |
満載喫水 | 7.20 m |
機関方式 | ディーゼル |
出力 | 13,500 PS |
最大速力 | 22.15ノット |
航海速力 | 21.8ノット |
旅客定員 | 494名 |
車両搭載数 | 乗用車26台、バス17台 |
概要
編集フェリー屋久島の代船として、山西造船鉄工所で建造され、1993年4月に就航した。映画学校Ⅳで外観のみの姿を見る事が出来る。右舷後部がランプウェイとなる。
航路
編集屋久島航路
- 1日1往復。所要時間は屋久島行が4時間、鹿児島行が4時間10分である。ドック期間中は運休する。
設計
編集短距離航路ながら、ツインルームの特等室、展望室などの広いパブリックスペース、展望浴室や多目的ホールなど、船内設備が充実しており、ドーム状の天窓を持つ展望スペースなど建造時期を反映して内装も豪華なものとなっている。
船内
編集船室
編集- 特A客室(2-4名) - 洋室、ツインベット、バス・トイレ付
- 特B客室(2-4名) - 洋室、ツインベット
- 特等客室(4-8名) - 和室
- 娯楽室(6-12名) - カーペット敷
- 一等客室 - カーペット敷、毛布・枕付
- 二等客室 - カーペット敷
設備
編集パブリックスペース
- エントランスロビー
- 展望スペース(当初はコーヒーラウンジ「ブーゲンビリア」)
- 展望室「ハイビスカス」
供食・物販設備
- うどん・そばコーナー「大川」
- 売店
入浴設備
- 浴室(サウナ付)
娯楽設備
- マガジンコーナー
- 多目的ホール「縄文」
- 娯楽室「ポンカン」「タンカン」(カーペット敷き個室)
- うみがめルーム(旧貴賓室)
- キッズルーム(旧カラオケルーム「パパイヤ」)
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エントランス・マガジンコーナー
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展望室
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ラウンジ
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多目的ホール
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側方デッキ
トラブル
編集- 2024年10月4日、鹿児島帰港後エンジン定期点検中にエンジンと減速機を接続する部分において不具合を発見、航海支障をきたす重要な箇所のため、部品取り寄せのあいだ、当面運休すると発表[2]。報道では該当部品は海外メーカーによる受注生産のため、早期納品が難しく、再開の目途がたたないため、競合するいわさきグループ鹿商海運船舶貨物フェリー「ぶーげんびりあ」の鹿児島〜屋久島間臨時自主運航で対応[3]するとしたが、馬毛島工事関連運航も重なり、単純計算で「フェリー屋久島2」半分規模の船舶による週数便程度臨時運航では輸送力不足が否めず、屋久島物産品発送や島民生活必需品の輸送に遅延が出ていて生活に影響が出る状況[4]となり、折田汽船を買収傘下にした市丸グループ傘下のコスモラインが種子島で運航する「プリンセスわかさ」臨時代船運航なども検討[5]されたが、2025年1月に取り寄せ部品発注していた海外メーカーから3月末に部品納入の目途がついたとの連絡があり、納期短縮要望しながら例年4月にある年次定期検査を前倒し、年度内運航再開を目指すと発表された[6]。
脚注
編集- ^ a b “折田汽船(株)ほか2社”. 倒産情報 (東京商工リサーチ). (2007年8月22日) 2015年2月24日閲覧。
- ^ 「フェリー屋久島2」機器故障による欠航について
- ^ 鹿商海運 (株)「はいびすかす」・「ぶーげんびりあ」の運航状況について
- ^ 2、3日で届くネット注文が2~3週間に…フェリー屋久島2欠航2カ月 島の生活への影響が長期化
- ^ コスモラインのフェリー「プリンセスわかさ」、屋久島寄港に向け事業計画変更の申請手続き フェリー屋久島2の長期欠航見据える
- ^ 「フェリー屋久島2」運航再開予定について