フェラーリ・296GTB
フェラーリ・296GTB(Ferrari 296GTB)は、イタリアの自動車メーカー、フェラーリが販売しているプラグインハイブリッドのスーパーカーである。
フェラーリ・296GTB | |
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フロント | |
リア | |
スパイダー | |
概要 | |
製造国 | イタリア |
販売期間 | 2022年- |
ボディ | |
乗車定員 | 2人 |
ボディタイプ | クーペ |
エンジン位置 | ミッドシップ |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | TipoF163型 2,992ccV型6気筒ツインターボ |
モーター | 7.45kWh |
最高出力 | 830PS/8,000rpm(エンジン単体では663PS) |
最大トルク | 75.5kgm(740Nm)/6,250rpm |
変速機 | 8速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,600mm |
全長 | 4,565mm |
全幅 | 1,958mm |
全高 | 1,187mm |
車両重量 | 1,470kg(乾燥重量) |
その他 | |
0-100km/h | 2.9秒 |
最高速度 | 330km/h |
系譜 | |
先代 | 296GTB→ F8トリブート 296GTS→ F8スパイダー |
概要
編集2021年6月24日にオンライン上での記者会見で発表され、その後イタリアのモデナで同年7月1日から4日にかけて開催された「モーターバレーフェスト2021」において初公開された。車名の296は2992㏄のV型6気筒エンジン搭載車であることを示し、GTBは「グランツーリスモ・ベルリネッタ」の略である。1960年代に生産された250LMをオマージュしている。
V6エンジン搭載のフェラーリは、かつてディーノブランドで発表されたディーノ・206/246以来であり、フェラーリブランドとしては史上初となる。フェラーリのプラグインハイブリッドカーはSF90ストラダーレに続き2車種目である。
V6エンジンのバンク角は120度とし、バンク内にIHI製ターボチャージャーを搭載[1]。電気モーターを組み合わせることで830PSを発揮している。ボディサイズはフェラーリの現行モデルの中で最もコンパクトであり、リアウィンドウはトンネルバックスタイルである。最高速度は330km/h、0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速7.3秒と公表されている。
納車は2022年第1四半期(1月〜3月期)以降を予定。車体価格は付加価値税(消費税)込で26万9,000ユーロ(約3,200万円)、トラック走行重視モデルのアセット・フィオラノが30万2,000ユーロ(約3,600万円)となる。
2022年4月19日、296GTBのオープンモデルである296GTSが発表された。GTSはグラン・ツーリスモ・スパイダーの略である。電動ハードトップを採用し、ハードトップは14秒で開閉でき、45km/hまでなら走行中でも開閉が可能である。
モータースポーツ
編集296 GT3
編集ベース車両の296 GTBのプラグインハイブリッド(PHEV)モーターを排除し、600馬力。 488 GT3に代わるグループGT3規格レーシングカーのベースマシンとなる。製造もこれまでのミケロットに代わって新たにレーシングカーコンストラクター、オレカが組立て及びカスタマー向けアフターサービスを構築し提供する[2]。
2022年7月29日、スパ24時間レース開催時に296 GT3を公開した[3]。2023年のデイトナ24時間レースにてレースデビューする。
296 チャレンジ
編集488 チャレンジEvoに代わり2024年からフェラーリ・チャレンジで使用されるワンメイクレース車両。
脚注
編集- ^ “現代版ディーノ フェラーリ296GTBが搭載する新開発3.0ℓV6ターボ エンジン解説”. Motor-Fan[モーターファン] (2021年11月7日). 2023年9月2日閲覧。
- ^ フェラーリとオレカがGTカー製作で提携。『488』後継機の新型GT3が2023年登場予定 - オートスポーツ・2021年11月30日
- ^ “フェラーリ、新世代GT3カー『296 GT3』を公開。すべてを刷新し幅広いドライバー、レースに対応”. autosport. 2022年7月30日閲覧。