フェアブント

オーストリアの電力会社

フェアブント: Verbund AG)は、オーストリアウィーンに本拠を置く電力会社。同国最大の電力会社であり、オーストリア政府が株式の51%を保有する。ウィーン証券取引所上場企業。

フェアブント
Verbund AG
種類 公開会社
本社所在地  オーストリア
1011
Am Hof 6a, ウィーン
設立 1947年 (77年前) (1947)
事業内容 電気事業
代表者 Michael Strugl(CEO
外部リンク 公式ウェブサイト(ドイツ語)(英語)
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沿革

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1947年、第2次国有化法に基づきオーストリアの電力事業が国有化され、オーストリア政府全額出資の公社Österreichische Elektrizitätswirtschafts AGとして設立された[1]マーシャル・プランによる援助を受け、国内の水力発電所のプロジェクトを最初の数年で完了し、1960年代にはドナウ川およびチロルで大規模な発電所を整備した[1]。原子力発電所の開設が1978年の国民投票で否決され頓挫する一方、オーストリアでは水力発電所の整備が続いたが、1988年に民営化が実施され、株式の49%が放出された(浮動株は20%前後)[1]

1995年のオーストリアの欧州連合加盟を受け電力市場の規制緩和が実施され、フェアブントは各事業部門を傘下に置く体制へと経営が刷新され、送電網の管理を担当するAustrian Power Grid AG(APG)や、水力発電所の管理を担当するVERBUND Hydro Power GmbHなどが傘下に置かれることとなった。2000年代に入りトルコなど20カ国以上で取引関係を結び、また2007年風力発電への投資を始めたが、世界金融危機の影響で電力需要が低迷したため、2010年からはオーストリア国内事業が中心となっている[1]。ただしドナウ川の支流であるイン川は流路上ドイツバイエルン州を経由する関係から、ドイツの同業E.ONから、バイエルン州内のイン川流域の水力発電所を買収し保有している[2]

フェアブントはドナウ川、イン川、ムール川ドラーヴァ川など主要河川の各流域、チロルなどで120以上の水力発電所を保有しており、電源構成では水力発電が9割以上を占める。残りは地熱発電・風力発電・太陽光発電となっている[3]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b c d Company History” (英語). Verbund AG. 2022年12月18日閲覧。
  2. ^ Verbund AG übernimmt acht Wasserkraftwerke von Eon” (ドイツ語). EUWID Wasser und Abwasser (2013年4月30日). 2022年12月18日閲覧。
  3. ^ Annual Report 2021” (PDF) (英語). Verbund AG (2022年3月17日). 2022年12月18日閲覧。

外部リンク

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