フィル・スペンサー
フィル・スペンサー(英: Phil Spencer)は、アメリカの企業重役であり、現在マイクロソフトでゲーミング担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めている[3]。Xboxブランドの現責任者であり、マイクロソフトでゲームを担当するグローバルなクリエイティブチームとエンジニアリングチームを率いている。
フィル・スペンサー Phil Spencer | |
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スペンサー(2015年) | |
生誕 | Phillip W. Spencer III |
国籍 | アメリカ合衆国 |
別名 | P3 (gamertag)[1][2] |
出身校 | ワシントン大学 |
職業 | マイクロソフトのXbox部門ヘッドエグゼクティブ |
肩書き | マイクロソフトのゲーミング担当エグゼクティブバイスプレジデント |
私生活
編集スペンサーはワシントン大学で学士号を取得しており、現在エンターテインメントソフトウェア協会とPaley Center for Mediaの役員を務めている[4]。
キャリア
編集スペンサーは1988年にインターンとしてマイクロソフトに入社し、マイクロソフト初のCD-ROMベースのタイトル(『エンカルタ』など)開発の主導、Microsoft Moneyの開発マネージャー、「Microsoft Works」や「Microsoft Picture It!」などのマイクロソフトのオンラインおよびオフラインの消費者向け生産性製品のゼネラルマネージャーなど、多くの技術的な職務を歴任してきた[5][6]。
スペンサーは2008年までMicrosoft Game Studios EMEAのゼネラルマネージャーとしてMicrosoftの欧州のデベロッパーやLionhead Studiosやレアなどのスタジオと協力してきた。同年にMicrosoft Studiosのゼネラルマネージャーになり、最終的に1年後にスタジオのコーポレートバイスプレジデントに昇格した[6][7]。2010年からはマイクロソフトのE3カンファレンスに参加している[8][9][10]。
2014年3月下旬、サティア・ナデラは社員向けの電子メールで、Xbox、Xbox Live、Xbox Music、Xbox Video、Microsoft Studiosを一つにまとめた新たな部門の責任者にスペンサーが選ばれ、同部門が副社長のテリー・マイヤーソンが統轄するオペレーティングシステム部門の直属となることを明らかにした[7][11][12]。
2017年9月、スペンサーは上級幹部チームに昇進し、ゲーミング担当エグゼクティブバイスプレジデントの肩書を得て、CEOのサティア・ナデラの直属となった[13]。
2018年、スペンサーは2018 DICEサミット[14]で基調講演を行い、2018年のThe Game Awardsで講演した[15]。
スペンサーはXboxとゲーム部門の両方を引き継いで以来、クロスプラットフォームでのプレイを提唱しており、またXboxプラットフォームへの下位互換性の再導入、Mojangとベセスダの買収、『Minecraft』のさらなる開発とサポート、Xbox Game Passの導入、Xbox Adaptive Controllerの発売、PCゲームへの注力の強化、Nintendo Switchのサポート、xCloudのローンチ、ファーストパーティの開発スタジオ数の増加などの主要な取り組みも開始した[16]。
脚注
編集- ^ “Phil Spencer (@XboxP3) | Twitter” (英語). twitter.com. 26 June 2018閲覧。 “Gamer Tag: P3”
- ^ “Introducing Forza Motorsport 7's December Bounty Hunter: Phil Spencer - Xbox Wire” (英語). news.xbox.com (11 December 2017). 26 June 2018閲覧。
- ^ Soper (19 September 2017). “Microsoft to accelerate growth in gaming as Xbox leader Phil Spencer joins senior leadership team”. GeekWire. GeekWire, LLC. 2021年2月3日閲覧。
- ^ “Phil Spencer”. News Center Japan. 2021年2月3日閲覧。
- ^ “Phil Spencer”. Xbox.com. 2016年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月6日閲覧。
- ^ a b “Kinect Accelerator Mentor: Phil Spencer”. Microsoft. 2014年4月6日閲覧。
- ^ a b “Welcome Phil Spencer, Microsoft's New Xbox-Everything Honcho”. Time (2014年3月31日). 2014年4月6日閲覧。
- ^ “E3 2010: Phil Spencer interview”. The Telegraph (2010年7月15日). 2014年4月6日閲覧。
- ^ “Phil Spencer E3 2011 Interview”. G4tv (2011年6月7日). 2014年4月6日閲覧。
- ^ “E3 2012: Phil Spencer Post-Conference Interview” (2012年6月5日). 2014年4月6日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “Microsoft,新設されたXbox部門のトップにフィル・スペンサー氏が就任と発表”. www.4gamer.net. 2021年2月3日閲覧。
- ^ “Microsoft、「モバイル第一、クラウド第一」の幹部再編を発表”. ITmedia エンタープライズ. 2021年2月3日閲覧。
- ^ Weinberger. “Microsoft Xbox boss Phil Spencer just got a big promotion, and will now report directly to CEO Satya Nadella”. businessinsider.com. 19 September 2017閲覧。
- ^ Takahashi (February 23, 2018). “The DeanBeat: Microsoft's Phil Spencer steps up as a diversity leader”. VentureBeat. 3 July 2018閲覧。
- ^ “Sony, Microsoft, and Nintendo get up on stage at The Game Awards” (December 7, 2018). 2021年2月3日閲覧。
- ^ Parker (December 19, 2019). “Phil Spencer Is Exactly Who You Think He Is”. GameSpot. January 19, 2020閲覧。
外部リンク
編集- フィル・スペンサー (@XboxP3) - X(旧Twitter)