フィリッポ礁
フィリッポ礁(フィリッポしょう、英語: Filippo Reef)は、中部太平洋、ライン諸島・スターバック島(キリバス領)の東450キロメートルに存在したとされる礁。疑存島のひとつと考えられている。
現地名: Filippo Reef | |
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ライン諸島の地図。中央右にフィリッポ礁(Filippo Reef)が書かれている。 | |
地理 | |
場所 | 中部太平洋 |
座標 | 南緯5度30分0秒 西経151度50分0秒 / 南緯5.50000度 西経151.83333度 |
諸島 | ライン諸島 |
行政 | |
追加情報 | |
実際には存在しない疑存島と考えられる |
フィリッポ礁が初めて報告されたのは、1886年6月28日のことで、イタリアの帆船(バーク)「フィリッポ(Filippo)」の船長によってなされた。1926年の不詳の報告によれば、その礁は深さ僅か0.6メートルから0.9メートルほどであり、大きさも最長部分が北西から南東に約1.6キロメートルほどあり、幅はそれ以下とされた[1]。
フィリッポ礁に関するはっきりした報告は、この1926年のものしか存在しない。しかしながら、国際水路機関と国際連合教育科学文化機関・政府間海洋学委員会によって作成された大洋水深総図によれば、この海域の水深は3.3マイル(約5,300メートル)もあるとされている[2][3]。このため、フィリッポ礁に関する1926年の報告は、何らかの原因によっておこった間違いであり、フィリッポ礁は疑存島であると考えられる。また、1926年の報告に由来する海図も同様である。
しかしながら、2005年の『National Geographic Atlas of the World』にはフィリッポ礁の記載がなされている[4]。
脚注
編集- ^ National Geospatial-Intelligence Agency (2013年). “Sector 2. The Line Islands, the Cook Islands, the Samoa Islands, and the Tonga Islands”. Pub. 126: Sailing Directions (Enroute): Pacific Islands. p. 42. 7 May 2013閲覧。
- ^ General Bathymetric Chart of the Oceans (GEBCO)
- ^ “Filippo Reef”. WolframAlpha.com. 7 May 2013閲覧。
- ^ National Geographic Atlas of the World (8th ed.). Washington, D.C.: National Geographic. (2005). p. plate 93. ISBN 0-7922-7543-8