フアン・マルダセナ
フアン・マルティン・マルダセナ(Juan Martín Maldacena、1968年9月10日 - )は、アルゼンチン出身の理論物理学者である。専門は素粒子理論。アルゼンチン、アメリカ合衆国、イタリアの三重国籍。プリンストンにある高等研究所自然科学部門の教授を務めている。
Juan Maldacena フアン・マルダセナ | |
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生誕 |
1968年9月10日(56歳) アルゼンチン ブエノスアイレス |
国籍 |
アルゼンチン アメリカ合衆国 イタリア[1] |
研究分野 | 理論物理学 |
研究機関 | プリンストン高等研究所 |
出身校 | プリンストン大学 |
博士論文 | Black Holes in String Theory [2] (1996) |
主な業績 |
AdS/CFT対応 ABJM超共形場理論 |
主な受賞歴 |
ハイネマン賞数理物理学部門(2007) ローレンツメダル(2018) |
プロジェクト:人物伝 |
略歴
編集ブエノスアイレス生まれ。1988年ブエノスアイレス大学卒業、1991年クヨ大学のバロセイロ研究所で物理学のMSc.を取得し、1996年にプリンストン大学でPh.D.を取得した。その後ラトガーズ大学を経てハーバード大学助教授、准教授、教授に就任し、2001年から現職に就く。
マルダセナは反ド・ジッター時空間と共形場理論にある種の双対性があると予想し、現在ではこれはAdS/CFT対応と呼ばれる。
これは現在の超弦理論において非常に重要な概念であり、この概念を導き出した彼を讃えてThe Maldacenaという歌が1998年に超弦理論の国際会議で歌われた。
主な受賞歴
編集- 2000年 - サックラー賞物理学部門 (Sackler Prize)
- 2001年 - サナソプロス国際賞 (Vasilis Xanthopoulos International Award)
- 2002年 - ピウス11世メダル
- 2004年 - アメリカ物理学会ブーシェ賞 (Edward A Bouchet Award)
- 2007年 - ハイネマン賞数理物理学部門
- 2008年 - ICTPのディラック・メダル
- 2012年 - オスカル・クラインメダル
- 2012年 - 基礎物理学ブレイクスルー賞
- 2012年 - ポメランチュク賞
- 2018年 - ローレンツメダル
- 2018年 - アルベルト・アインシュタイン・メダル
脚注
編集- ^ “Curriculum Vitae: Juan Maldacena” (2020年). March 13, 2024閲覧。
- ^ “Black Holes in String Theory”. Princeton University. September 18, 2023閲覧。