ヘッダ (コンピュータ)

ファイルヘッダーから転送)

情報技術において、 ヘッダ英語: header)とは、ファイルパケットなどの先頭にあるデータである。

コンピュータは、データを処理する際に、まずヘッダの情報を読み取り、そのデータを処理する方法を判断する。よって、ヘッダは明確かつ明白な仕様または形式に従うことが重要である。

データ伝送の場合は、ヘッダに続くデータをペイロード(payload)または本文(body)と呼ぶ。

  • 電子メールヘッダ: テキスト(本文)の前に、送信者、受信者、件名、送信タイムスタンプ、通過したメール転送エージェントの受信タイムスタンプなどのヘッダ行がある。詳細は RFC 5322 を参照。同様のヘッダはネットニュース(NNTP)メッセージやHTTPヘッダでも使用される。
  • インターネットを介して送信されるデータパケットでは、データ(ペイロード)の前に、送信者および受信者のIPアドレス、ペイロードの形式を管理するプロトコルなどのヘッダ情報がある。ヘッダの形式はInternet Protocol(IP)で指定されている。
  • 無線通信で送信されるデータパケット、もしくは磁気媒体に記憶されるデータのディスクセクタにおいて、ヘッダは、受信機がアナログの振幅および速度の変動に適応することとフレーム同期英語版のために同期ワード英語版で始まる。
  • 画像ファイルフォーマット英語版では、ヘッダには、画像のサイズ、解像度、色数などに関する情報が含まれる。
  • アーカイブファイルフォーマットでは、ファイル形式とそれに対応するアーカイブソフトウェアを識別するために、ファイルヘッダがフィンガープリント英語版デジタル署名として機能する。
  • 一部のプログラミング言語C言語C++など)では、関数ヘッダファイルで宣言されている。
  • HTMLでは、head要素内にHTML文書自身に関するタイトルやスタイルシートなどの情報を記述する。

関連項目

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