ピエタ
ピエタ(伊: Pietà、哀れみ、慈悲などの意)とは、主にキリスト教美術における題材として、聖母子像のうち「死んで十字架から降ろされたキリストを抱く母マリア(聖母マリア)」の彫刻や絵画などの作品である[1]。
概要
編集多くの芸術家がピエタを題材に製作しており、中でもミケランジェロが1499年に完成させた、現在のバチカンのサン・ピエトロ大聖堂にあるものが有名である。この作品は、ミケランジェロが署名を入れた唯一の作品として知られる。なお、ミケランジェロはピエタを4体製作している[注 1]。そのほか、ドラクロワなどがピエタを製作している。
ギャラリー
編集-
ピエタ (ミケランジェロ), 1499年 大理石、高さ174 cm、幅 195 cm サン・ピエトロ大聖堂
-
「ピエタ」ミケランジェロ, ドゥオーモ美術館, フィレンツェ
-
ペルジーノによるピエタ
-
ジョヴァンニ・ベリーニによるピエタ
-
サンドロ・ボッティチェッリによるピエタ[2]
-
ミケーレ・トリピシアーノによるピエタ
トリピシアーノ美術館(シチリア、カルタニッセッタ)
脚注
編集- ^ ただし、サンピエトロのピエタ以外の3つは未完である
- ^ 片桐史恵「ミケランジェロの死生観に関する一考察 : 作品「ピエタ」を中心に」『中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要』第9号、2008年3月、35-41頁、NAID 40016230368、2020年4月14日閲覧。
- ^ NHK「世界美術館紀行」取材班『NHK世界美術館紀行 9 アルテ・ピナコテーク オスロ国立美術館 レンバッハハウス美術館』日本放送出版協会、2005年、26頁。ISBN 978-4-14-081046-0。