ビル・ヴィオラ
アメリカのビデオ・アーティスト (1951-2024)
ビル・ヴィオラ(Bill Viola、1951年1月25日 - 2024年7月12日)は、ナム・ジュン・パイクとともにビデオ・アート[注 1]ジャンルを代表するアーティストである。
ビル・ヴィオラ | |
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2009年のヴィオラ | |
生誕 |
1951年1月25日 アメリカ合衆国ニューヨーク州 |
死没 |
2024年7月12日 (73歳没) アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチ |
国籍 | アメリカ合衆国 |
公式サイト |
www |
略歴
編集- 1951年、アメリカ合衆国のニューヨーク州で生まれた。
- 1970年よりビデオ・アート作品の制作を開始。
- 1972年に最初の作品『野生の馬』を完成。このころ、パイクのアシスタントも経験している[1]。
- 1976年に初来日。
- 1980年に再び来日し、日本に18ヶ月滞在。ソニーのアーティスト・イン・レジデンスに選ばれ、その支援のもとに日本各地を撮影。『はつゆめ("Hatsu-Yume")』を制作[注 2]。
- 1992年より、本格的に「生と死」のテーマに取り組む。
- 1995年、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレのアメリカ代表に選出される。
- 1997年、ニューヨークのホイットニー美術館が大規模な回顧展を企画、世界巡回。
- 2003年、個展『パッション/受難』がロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館をスタートに世界巡回。
- 2005年、パリの新オペラ座で『トリスタンとイゾルデ』のための作品を発表。
- 2006年〜2007年、東京都の森美術館と兵庫県立美術館で展覧会を開催。
- カリフォルニア州ロングビーチに住んでいたが、2024年7月12日にアルツハイマー病の合併症により自宅で死去。73歳没[2]。
作品
編集ビデオやサウンドで表現した作品がメイン。人間の意識と経験、誕生、死、愛、感情、一種のヒューマニストの精神性を中心テーマとしている。彼は神秘的な伝統、特に禅仏教、キリスト教の神秘主義、そしてイスラムのスーフィズムへの深い関心からインスピレーションを得た作品が多い。
脚注
編集注釈
編集- ^ ビデオ・インスタレーション作品も多く手がけている。
- ^ ソニー厚木工場は当時最先端のビデオ編集スタジオを構築しており、当時のビデオ・アーティストにとって夢のような環境だったといえる。[独自研究?]
出典
編集- ^ コトバンク ビル ビオラとは参照
- ^ Finkel, Jori (2024年7月13日). “Bill Viola, Celebrated Video Artist Who Played With Time, Dies at 73” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2024年7月13日閲覧。
参考文献
編集- 『はつゆめ』 淡交社、2006年 ISBN 4473033481[要ページ番号]