ペルーに所在するビルカバンバスペイン語: Incas de Vilcabambaケチュア語等:Willkapampa)は、インカ帝国の人々がスペイン人の侵略から逃れるために設立した帝国最後の都市のこと。スペイン人に征服され、その正確な位置と共に歴史から姿を消した。研究によって現在のエスピリトゥ・パンパ遺跡がビルカバンバだと考えられている。

概要

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1976年、ビルカバンバ遺跡を調査する、共に歴史学者のエドモンド・ギエンとエルジュビェタ・ジロースカ。撮影者も歴史学者のトニー・ホラク。

ケチュア語の "Willkapampa" は "Espíritu Pampa (es. エスピリトゥ・パンパ、意:インカのが宿る平原)" を指している。

都市が放棄され忘れ去られるとビルカバンバの遺跡にはインカ帝国の財宝が遺されていると考えられるようになった。19世紀にはビルカバンバの財宝を手に入れようとする冒険家や探検家が遺跡の発見を目指した[1]

マチュ・ピチュを発見した探検家ハイラム・ビンガムはマチュ・ピチュこそがビルカバンバに違いないと信じていたが、地元ペルー歴史学者エドモンド・ギエン英語版は、ポーランドの歴史学者エルジュビェタ・ジロースカ英語版およびトニー・ホラク英語版と共に、ビルカバンバの征服に従事した兵士の記録を発見した。その記録を参考にしてビルカバンバの位置を考えたところ、エスピリトゥ・パンパという遺跡が兵士の記録と一致した。そこで彼は現地へ赴き、エスピリトゥ・パンパこそが真のビルカバンバであると確認した。

1977年には、狩野千秋率いる日本人調査団が、エスピリトゥ・パンパがビルカバンバであることを考古学的に検証した。

ゆかりのあるインカ帝国皇帝

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脚注・出典

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  1. ^ マイケル・グラウシュコ(著)大出健(訳)『謎学・失われた財宝』1994年、p.132

関連項目

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座標: 南緯12度54分10秒 西経73度12分21秒 / 南緯12.90278度 西経73.20583度 / -12.90278; -73.20583