ビアー(古希: Βία, Biā)は、ギリシア神話の女神である。力、勇敢、武勇、暴力が神格化されたもの。長母音を省略してビアとも表記される。
ティーターンのパラースとステュクスの娘で、兄弟にニーケー(勝利)、クラトス(力)、ゼーロス(熱意)がいる[1][2]。兄弟とともに、ゼウスの側近を務めている。
アイスキュロスは、ビアーはクラトスとヘーパイストスとともにプロメーテウスを縛ったと述べている[3]。パウサニアスは、コリントスにはビアーとアナンケー(必然)を合祀した神域があったが、この神域に人が立ち入ることは許されていないと報告している[4]。