バルク書
『バルク書』(バルクしょ、Book of Baruch)は、ユダヤ教とプロテスタント諸派では外典として扱い、カトリック教会と正教会では旧約聖書に含めている書物のひとつ。タイトルはエレミヤの書記(『エレミヤ書』45:1)であったバルクを名乗る著者の名前に由来している。『知恵の書』や『シラ書』とも共通する知恵の賛美が見られ、知恵=律法であるとしている。(4:1)
全5章だが、ウルガタ聖書や欽定訳聖書などでは「エレミヤの手紙」をバルク書の第6章とする。
七十人訳聖書ではエレミヤ書・バルク書・エレミヤの哀歌・エレミヤの手紙の順に並べる。ウルガタ聖書ではエレミヤ書・エレミヤの哀歌・バルク書の順に置く。欽定訳聖書では外典の集会の書(シラ書)の次に置く。
これに対して「バルクの黙示録」と呼ばれる「第2バルク書」および「第3バルク書」、「バルクの残余のことば」に含まれる第4バルク書と呼ばれる3書は偽典に分類される。
内容
編集- 序言(1:1-1:9)
- エルサレムへの手紙(1:10-3:8)
- 知恵の賛美(3:9-4:4)
- エルサレムへの励まし(4:5-5:9)