バリ (加工)
概要
編集フライス切削や穴あけ、研磨、旋盤加工などの切断・切削の際に、加工面に生ずる不要な突起をバリと呼ぶ。また、金型成型を行う際に、出来上がった成型品の金型合わせ目に位置した部分に生ずるパーティングラインの、突出が特に著しいものもバリと呼ぶ。
バリは、材料を加工する際に発生する、素材の残材部分である。機械加工では、バリが残っているとまっすぐに固定できない、部品を正しく計測出来ない、怪我や事故に繋がるなどの弊害が発生する。油圧装置の場合、内部に残っているバリが機器に混入すると故障の原因になり得る。このバリを除去する工程をバリ取り と呼んでいる。
バリ取りの作業には、やすりやリーマ、専用の工具(機械)などによって削り取る、潰す等の機械的な除去方法のほかに、化学研磨、電解研磨による除去方法がある[1]。
語源
編集「バリ」は、日本語ではなく、ぎざぎざ、いが、突起を意味する英単語「Burr」が語源である。 日本では1950年頃までバリは「カエリ」などと呼ばれていたが、1973年、アメリカで「Burr Technology」という言葉が使われ始め、やがて日本でも外来語のバリが定着した。
脚注
編集- ^ a b c “エッジドロップ/曲がり/ツイスト/バリ”. JIS規格用語集サイト. 2009年7月閲覧。
- ^ “カエリをすばやく正確に測定する方法”. キーエンス. 2024年1月23日閲覧。