バスラ県
イラクの県
バスラ県(バスラけん、アラビア語:محافظة البصرة Muḥāfaẓat al-Baṣrah)は、イラクで最も南東にある県。県都は県名と同じバスラ。人口は約150万人。
バスラ県 محافظة البصرة | |||
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北緯30度22分 東経47度22分 / 北緯30.367度 東経47.367度 | |||
国 | イラク | ||
県都 | バスラ | ||
面積 | |||
• 合計 | 19,070 km2 | ||
人口 | |||
• 合計 | 2,565,893人 | ||
• 密度 | 130人/km2 | ||
等時帯 | UTC+3 (イラク時間) | ||
ISO 3166コード | IQ-BA | ||
主要言語 | アラビア語 |
地理
編集イラク国内で唯一、海(ペルシャ湾)に面する県である。東にイラン、南にクウェートと国境を接している。隣接する県は3つで、北にマイサーン県、北西にジーカール県、西にムサンナー県がある。
隣接する県
編集歴史
編集かつてオスマン帝国の統治下にあった時、この地域はバスラ州(Basra Vilayet)と呼ばれており、現在のクウェートに相当する地域も含まれていた。
この歴史を口実に、1990年8月に当時のサッダーム・フセイン大統領が、ブルガン油田やルマイラ油田を擁するクウェートを併合し、その一部をバスラ県に加えた。バスラ県に加わった新たな領域はフセイン大統領の名前にちなみ、サダミヤ・アルミトラと命名された(残りは新たに設置したイラク19番目の県「クウェート県」とした[1][2])。しかし翌1991年の多国籍軍が介入した湾岸戦争ではなす術を持たず、クウェートを手放して停戦した。
経済
編集農業
編集シャットゥルアラブ川の水資源を使った灌漑農業によりナツメヤシの生産が盛んにおこなわれてきた。一方、2010年代には、シャットゥルアラブ川上流のトルコ、イラン国内で新たなダムの建設と水利用が始まり流量が激減、一部地域では海水(塩水くさび)の遡上の影響が見られるようになった[3]。
出典
編集- ^ クウェートを19番目の州に イラクが布告『毎日新聞』1990年8月29日夕刊、7面
- ^ クウェートを自国州に イラク既成事実化狙う『朝日新聞』1990年8月29日朝刊、7面
- ^ “チグリス・ユーフラテス川が干上がる? 上流のダム建設で流量激減”. AFP (2020年9月21日). 2020年9月23日閲覧。