ハノーヴァー万国博覧会
ハノーヴァー万国博覧会(ハノーヴァーばんこくはくらんかい)は、ドイツのハノーファー(ハノーヴァーは英語の発音)で2000年6月1日から10月31日まで開催された国際博覧会である。
EXPO 2000 | |
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概要 | |
BIE区分 | Universal |
区分 | 登録博覧会(Universal=International Registered exhibition"World Expos") |
名称 | ハノヴァー国際博覧会 |
面積 | 160ヘクタール (400エーカー) |
観客数 | 18,100,000 |
出展者 | |
国数 | 180 |
団体数 | 2 |
会場 | |
国 | ドイツ |
都市 | ハノーファー |
会場 | ハノーファー国際見本市会場 |
座標 | 北緯52度19分18秒 東経9度48分44秒 / 北緯52.32167度 東経9.81222度 |
経緯 | |
立候補 | 1988 |
選出 | 1990年6月14日 |
初日 | 2000年6月1日 |
最終日 | 2000年10月31日 |
Universal | |
前回 | セビリア万国博覧会(セビリア) |
次回 | 愛・地球博(愛知県) |
テーマ型博覧会 | |
前回 | リスボン国際博覧会(リスボン) |
次回 | サラゴサ国際博覧会(サラゴサ) |
園芸博覧会 | |
前回 | 昆明世界園芸博覧会(昆明市) |
次回 | ハーレマーメール国際園芸博覧会(ハーレマーメール) |
概要
編集20世紀最後の万博にしてドイツ初の大型国際博覧会でもある。世界中が地球温暖化等の環境問題に直面する中、テーマを「Mensch, Natur und Technik(人間・自然・技術)」と定め、環境万博を名乗った。会場面積は約160haで、既存の見本市会場で世界最大のハノーファー国際見本市会場の敷地を利用する形で行われ、万博後のメッセの機能向上や知名度向上が期待されていた。191の国や機関が参加(万博史上最多)することになり、ドイツがヨーロッパのほぼ中央に位置することから、人が集まりやすいと考えられ、目標入場者数もかなり多めに推定された。総入場者数は1800万人を記録したが、約24億マルク(約1200億円)の大赤字を生む結果となった。総工費が4000億円で赤字額が1200億円なので、結果的に5200億円を国とハノーファー市が半分づつ返済することに合意したが、立件された人物が誰もおらず批判された。[1]
次の万博である2005年日本国際博覧会は、ハノーヴァー万博の課題を引き継ぐ形で計画が進められた。しかし、こちらはハノーヴァーのような予算の無駄遣いをしなかったため[2][3] 最終黒字を予想より多く計上して終わり、ハノーヴァー万博の失敗があったためか博覧会国際事務局(BIE)から高く評価された。
テーマ曲はドイツのテクノミュージックグループ・クラフトワークと、ドイツのハードロック・ヘヴィメタルバンド・スコーピオンズが担当した。
マスコット
編集トゥイプシー(Twipsy)
編集テーマである「人間・自然・技術」をイメージして作られた架空の生物。1992年バルセロナオリンピックのマスコットコビーの生みの親であるハビエル・マリスカル (Javier Mariscal)によって1995年に制作された。カラフルな体と、左右非対称の足、片方の手が大きいのが特徴。また、様々なカラーバリエーション存在する。
テレビアニメ
編集トゥイプシー(独:Twipsy、英:Twipsy)は、1999年11月1日から2000年4月24日にZDF、KiKA系列において、同名でテレビアニメ化(なお日本では放送は未放送)、2D/3Dで作られた、ハノーヴァー万国博覧会の公式マスコットのトゥイプシーを主人公にしたテレビアニメ。EM.TV(現・スポーツ 1 メディア AG)により製作された[4]。全26話。
あらすじ
編集ニックとアルバートはコンピューターを使っていた。ニックの妹であるリッシーはジュースをコンピューターに繋がった電源タップにこぼしてしまった。すると、一瞬にして部屋の照明が消え、ニックはサイバースペースに居た。その後、主人公のサイバーメッセンジャーのトゥイプシーと出会う。果たしてニックはサイバースペースから脱出できるだろうか、トゥイプシーは目的のメールを無事に送れるのか。
登場人物
編集サイバースペースの登場人物
編集- トゥイプシー(声 - ダン・ラッセル)
見た目は左右非対称であり、頭の後ろには延長部、右腕が大きく、左足がハイヒールのような足のサイバースペースの生物。主人公である。
- モシー・ドシー・ドウ(声 - ダン・ラッセル)
- ガ・ゾンク(声 - トニ・バリー)
- スルーピー(声 - ボブ・セイカー)
- フリット(声 - アラン・マリオット)
- ドレイウェル(声 - アラン・マリオット)
- ジト(声 - ローレル・レフコウ)
- モートレイ(声 - アラン・マリオット)
- インタフォーメーション・コントロール・ボス(声 - ボブ・セイカー)
- インタフォーメーション・コントロール・アシスタント(声 - トニ・バリー)
- セルフガード(声 - ボブ・セイカー)
- ミス・インタフォーメーション(声 - トニ・バリー)
金髪の顔に口が2つがある女性である。
- ミスター・ノウ・イト・オール(声 - アラン・マリオット)
- ミスター・ニート(声 - アラン・マリオット)
- ルーマー・ルーマー(声 - ローレル・レフコウ)
- ジャック(声 - ボブ・セイカー)
- ジル(声 - トニ・バリー)
- データイーター(声 - ボブ・セイカー)
メールやデータなど食う。蜘蛛のような見た目のサイバースペースの生物。悪役である。
現実世界の登場人物
編集ウォーカー家の登場人物
編集- ニック・ウォーカー(声 - アラン・マリオット)
金髪の13歳の少年。
- リッシー・ウォーカー(声 - ローレル・レフコウ)
ニックの妹。金髪の8歳の女の子である。
- スタン・ウォーカー(声 - ボブ・セイカー)
ニックの父。金髪の男性である。
- ドクターウォーカー(エレイン・ウォーカー)(声 -トニ・バリー)
ニックの母。金髪のメガネをしている女性である。
- チャップ
ニックのペットである。イヌである。
バークホルン家の登場人物
編集- アルバート・バークホルン(声 - アラン・マリオット)
メガネをしている12歳の少年(人間)で、ニックの友達である。
- ハーバート・バークホルン(声 - アラン・マリオット)
アルバートの弟。
- ヘルガ・バークホルン(声 - トニ・バリー)
その他
編集- レイチェル(声 - ローレル・レフコウ)
- ルター(声 - ローレル・レフコウ)
- その他(声 - トニ・バリー、ボブ・セイカー)
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- EXPOSEEUM eV
- ウェブサイト (BIE)
- ハノーバー万国博覧会の遺跡YouTube、2017年。
- WIE AUSGESTORBEN - Die Expo 2000 22 Jahre später (Lost Place)YouTube、2022年。
前大会 セビリア万国博覧会 |
一般博・登録博 ドイツ、ハノーファー |
次大会 2005年日本国際博覧会 |