さよならクロール
「さよならクロール」は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。楽曲は秋元康により作詞、渡辺和紀により作曲されている。2013年5月22日にAKB48のメジャー31作目のシングルとしてキングレコードから発売された[注釈 1][3][4]。楽曲のセンターポジションは板野友美、大島優子、島崎遥香、渡辺麻友の4人が務めた[4]。
「さよならクロール」 | ||||
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AKB48 の シングル | ||||
初出アルバム『次の足跡』 | ||||
A面 | さよならクロール | |||
B面 |
バラの果実 イキルコト How come ? ロマンス拳銃 ハステとワステ LOVE修行 | |||
リリース | ||||
規格 |
マキシシングル デジタル・ダウンロード | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | You, Be Cool!/KING RECORDS | |||
作詞 | 秋元康 | |||
作曲 | 渡辺和紀 | |||
プロデュース | 秋元康 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
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AKB48 シングル 年表 | ||||
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背景とリリース
編集前作『So long !』から3か月ぶりにリリースされた、2013年のシングル第2弾。
楽曲のシングル盤は「Type A」の「初回限定盤」、「Type A」の「通常盤」、「Type K」の「初回限定盤」、「Type K」の「通常盤」、「Type B」の「初回限定盤」、「Type-B」の「通常盤」[3]、「劇場盤」の計7種類がリリースされた。特典として、「劇場盤」を含む7種類全てに『AKB48 32ndシングル 選抜総選挙』の投票用シリアルナンバーカードが期間限定で封入されているほか、「劇場盤」を除く6種類には、蜷川実花撮影によるミニ写真集(各1種ずつ、計3種類)が封入されている。また、「Type A」、「Type K」、「Type B」はそれぞれ「初回限定盤」と「通常盤」でジャケット写真のデザインが異なり、週刊ヤングジャンプ2013年25号にもこれらとは別のジャケットが付録として付いている。「劇場盤」には、総選挙投票シリアルナンバーのほかに特典として「劇場盤発売記念大握手会参加券+各メンバー個別生写真1枚」、「各メンバー個別生写真2枚」のうちいずれかが封入されている。
キャッチコピーは「クロールできますか? あなたまで泳ぎたい」。
選抜メンバーの人数は1年ぶりに前作まで4作連続だった16人を上回り、当時としては、2012年5月の26thシングル『真夏のSounds good !』の36人に次いで2番目に多い32人で、永尾まりや、山田菜々(NMB48)、矢倉楓子(NMB48)、田島芽瑠(HKT48)、朝長美桜(HKT48)の5人が、選抜メンバー初参加。研究生の選抜入りは、小林茉里奈と肥川彩愛(NMB48)の2人が選抜メンバーとして参加した、2011年12月の24thシングル『上からマリコ』以来、1年5か月(7作)ぶり、通算にして3作目で、HKT48の研究生としては史上初となった。選抜復帰のメンバーは12人で、阿部マリアと木本花音(SKE48)の2人が、2012年12月の29thシングル『永遠プレッシャー』以来、5か月(2作)ぶり、宮脇咲良(HKT48)が、2012年10月の28thシングル『UZA』以来、7か月(3作)ぶり、宮澤佐江が、2012年8月の27thシングル『ギンガムチェック』以来、9か月(4作)ぶり、入山杏奈、川栄李奈、加藤玲奈、木﨑ゆりあ(SKE48)、兒玉遥(HKT48)、高城亜樹の6人が、2012年5月の26thシングル『真夏のSounds good !』以来、1年(5作)ぶり、藤江れいなが、2011年12月の24thシングル『上からマリコ』以来、1年5か月(7作)ぶり、菊地あやかが、2011年5月の21stシングル『Everyday、カチューシャ』以来、2年(10作)ぶりの選抜入りとなった。前作の選抜メンバーのうち、峯岸みなみを除く15人が全員引き続き選抜入りした。
なお、永尾まりやと山田菜々(NMB48)の2人にとっては、最初で最後のAKB48のシングル選抜入り表題曲となった。
また、高城亜樹にとっては、本作が最後のAKB48のシングル選抜入り表題曲となった。
さらに、篠田麻里子にとっても、現役メンバーとしては最後のAKB48のシングル選抜入り表題曲となった。
楽曲は2013年4月28日に日本武道館で開催された『AKB48グループ臨時総会〜白黒つけようじゃないか!〜』昼公演のアンコールで初披露された[5]。テレビ番組では、同年4月30日に『火曜曲!』(TBS系列)で初披露された[6]。
ミュージック・ビデオの監督およびジャケットの撮影は蜷川実花が務めた[7]。また、『GIVE ME FIVE!』以来となるメイキング映像が収録されている。ロケは2013年3月中旬に沖縄県で行われ、石垣市、アムスホテルズ カンナリゾートヴィラ(宜野座村)、沖縄美ら海水族館などで撮影された。
楽曲は「姉妹」がテーマの一つとなっており、MVには9組の姉妹が登場する。9組の姉妹は以下の通りである。括弧内はそれぞれの2人が考案した名前である。
9組の姉妹 |
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アートワーク
編集Type A(初回限定盤) | 大島優子、渡辺麻友 |
Type K(初回限定盤) | 板野友美、島崎遥香 |
Type B(初回限定盤) | 柏木由紀、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、松井珠理奈、松井玲奈、横山由依 |
Type A(通常盤) | 板野友美、大島優子、島崎遥香、渡辺麻友 |
Type K(通常盤) | 小嶋陽菜、篠田麻里子、松井玲奈、横山由依、渡辺美優紀 |
Type B(通常盤) | 柏木由紀、指原莉乃、高橋みなみ、松井珠理奈、山本彩 |
劇場盤 | 『さよならクロール』選抜メンバー全32名 |
チャート成績
編集『さよならクロール』のシングルCDは、発売前日(集計初日)の2013年5月21日付オリコンデイリーシングルチャートで推定売上枚数約145万1000枚を記録し、初登場1位を記録した。これにより、集計初日のみでミリオンセラーを達成したほか、自身の『真夏のSounds good !』が2012年5月22日付で記録した約117万1000枚を抜き、集計初日における推定売上枚数の最高記録を更新した。シングルCDの初日のみでのミリオンセラー達成はAKB48にとって『真夏のSounds good !』以来5作ぶり、通算4作目となった[9]。初日での達成に限らない場合、AKB48のシングルのミリオンセラー達成は『桜の木になろう』から12作連続、通算では13作目となった[10]。
その後、同年6月3日付オリコン週間シングルチャートにおいて初登場で1位にランクインした。AKB48のシングルの1位獲得は『RIVER』から18作連続・通算18作目である。最終的な初動売上は約176万3000枚に達し、自身の『真夏のSounds good !』が記録していた週間シングルチャートにおける初動売上の歴代最高記録(約161万7000枚)を更新した。また、この売上によりAKB48のシングルの総売上は約2185万2000枚となり、浜崎あゆみが記録していた約2141万6000枚を抜き、女性アーティストにおけるシングルの総売上の最高記録を更新した[10]。
翌週の6月10日付同チャートでは3位にランクインし、2週目の売上は約10万9000枚を記録した。これにより累積売上は約187万2000枚となり、『真夏のSounds good !』が記録した約182万2000枚を抜き、AKB48自身のシングルにおける最高売上枚数を更新した。さらに、SPEED『White Love』が記録していた約184万5000枚を抜き、女性グループのシングルにおける売上枚数の最高記録もまた更新した[11]。
最終的に約195万5800枚を売り上げ、AKB48のシングルとしては最大のセールスとなった。
この年のオリコン年間シングルチャートでも1位を獲得し、AKB48は史上初オリコン年間シングルチャート4連覇を達成した。
シングル収録トラック
編集Type A
編集「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「さよならクロール」 | 秋元康 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | |
2. | 「バラの果実」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | |
3. | 「イキルコト」(Team A) | 秋元康 | 石井亮輔 | 野中“まさ”雄一 | |
4. | 「さよならクロール(off vocal ver.)」 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | ||
5. | 「バラの果実(off vocal ver.)」 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | ||
6. | 「イキルコト(off vocal ver.)」 | 石井亮輔 | 野中“まさ”雄一 | ||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 |
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1. | 「さよならクロール」 | 蜷川実花 |
2. | 「さよならクロール 〜水着ver.〜」 | |
3. | 「バラの果実」 | 中村太洸 |
4. | 「イキルコト」 | 丸山健志 |
5. | 「Making of さよならクロール(前編)」 | |
6. | 「特典映像 Type A『鉄拳パラパラ漫画 〜So long !〜』」 |
Type K
編集「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「さよならクロール」 | 秋元康 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | |
2. | 「バラの果実」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | |
3. | 「How come ?」(Team K) | 秋元康 | バグベア | バグベア | |
4. | 「さよならクロール(off vocal ver.)」 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | ||
5. | 「バラの果実(off vocal ver.)」 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | ||
6. | 「How come ?(off vocal ver.)」 | バグベア | バグベア | ||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 |
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1. | 「さよならクロール」 | 蜷川実花 |
2. | 「さよならクロール 〜水着ver.〜」 | |
3. | 「バラの果実」 | 中村太洸 |
4. | 「How come ?」 | 清水康彦 |
5. | 「Making of さよならクロール(後編)」 | |
6. | 「特典映像 Type K『鉄拳パラパラ漫画 〜夢の河〜』」 |
Type B
編集「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「さよならクロール」 | 秋元康 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | |
2. | 「バラの果実」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | |
3. | 「ロマンス拳銃」(Team B) | 秋元康 | 藤末樹 | 藤末樹 | |
4. | 「ハステとワステ」(BKA48) | 秋元康 | 福田貴訓 | 原田ナオ | |
5. | 「さよならクロール(off vocal ver.)」 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | ||
6. | 「バラの果実(off vocal ver.)」 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | ||
7. | 「ロマンス拳銃(off vocal ver.)」 | 藤末樹 | 藤末樹 | ||
8. | 「ハステとワステ(off vocal ver.)」 | 福田貴訓 | 原田ナオ | ||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 |
---|---|---|
1. | 「さよならクロール」 | 蜷川実花 |
2. | 「さよならクロール 〜水着ver.〜」 | |
3. | 「バラの果実」 | 中村太洸 |
4. | 「ロマンス拳銃」 | 福居英晃 |
5. | 「ハステとワステ」 | 竹石渉 |
6. | 「特典映像 Type B『鉄拳パラパラ漫画 〜ファースト・ラビット〜』」 |
劇場盤
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「さよならクロール」 | 秋元康 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | |
2. | 「バラの果実」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | |
3. | 「LOVE修行」(AKB48研究生) | 秋元康 | 石井亮輔 | 野中“まさ”雄一 | |
4. | 「さよならクロール(off vocal ver.)」 | 渡辺和紀 | 武藤星児 | ||
5. | 「バラの果実(off vocal ver.)」 | 和泉一弥 | 佐々木裕 | ||
6. | 「LOVE修行(off vocal ver.)」 | 石井亮輔 | 野中“まさ”雄一 | ||
合計時間: |
選抜メンバー
編集☆は、メディア選抜。
収録アルバム
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 配信限定シングル『Baby! Baby! Baby!』を含む。インディーズシングルを含めると通算33作目。いずれの数字も、配信限定の「誰かのために -What can I do for someone?-」はシングルとしての配信ではないため含んでいない。
- ^ 発売当時、AKB48の姉妹グループ・SKE48から選抜。
- ^ a b AKB48の姉妹グループ・SKE48から選抜。
- ^ AKB48の姉妹グループ・HKT48から選抜。AKB48を兼任。
- ^ a b c d AKB48の姉妹グループ・HKT48から選抜。
- ^ 発売当時、AKB48の姉妹グループ・JKT48から選抜。AKB48を兼任。
- ^ AKB48の姉妹グループ・SKE48から選抜。AKB48を兼任。
- ^ 発売当時、AKB48の姉妹グループ・SNH48から選抜。AKB48を兼任。
- ^ 発売当時、AKB48の姉妹グループ・NMB48から選抜。AKB48を兼任。
- ^ a b AKB48の姉妹グループ・NMB48から選抜。
- ^ AKB48の姉妹グループ・NMB48から選抜。AKB48を兼任。
出典
編集- ^ “ゴールド等認定作品一覧 2013年12月”. RIAJ. 2014年1月10日閲覧。
- ^ “2013年05月20日〜2013年05月26日のCDシングル週間ランキング”. オリコン. 2013年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月4日閲覧。
- ^ a b “AKB48、5月発売ニュー・シングル“さよならクロール”収録詳細が判明”. TOWER RECORDS ONLINE. (2013年4月17日) 2013年4月17日閲覧。
- ^ a b “AKB48、新曲ジャケ写解禁 蜷川実花と再タッグで鮮烈ビジュアル披露”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2013年4月30日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ “【写真追加】AKB48新曲『さよならクロール』初披露! センターにまゆゆ&ぱるる&ゆうこ&ともちん!”. 芸能NEWS LOUNGE. (2013年4月30日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ “4月30日「火曜曲!」でAKBが新曲“さよならクロール”初披露! 華原朋美、福原遥も登場”. TOWER RECORDS ONLINE. (2013年4月25日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ “AKB48「さよならクロール」ジャケ&PVは蜷川実花が撮影”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2013年5月1日) 2018年6月24日閲覧。
- ^ “AKB48「パピコ」相性診断で“お宝パピコ”プレゼント”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2013年4月25日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ “【オリコン】AKB48新曲「さよならクロール」 初日売上は歴代最高145.1万枚”. ORICON STYLE (オリコン). (2013年5月22日) 2013年5月22日閲覧。
- ^ a b “【オリコン】AKB48、歴代最高初動176.3万枚 シングル総売上2185万枚で女性1位”. ORICON STYLE (oricon ME). (2013年5月28日) 2013年5月28日閲覧。
- ^ “【オリコン】AKB48新曲が女性グループ最多187万枚 SPEEDの記録を15年ぶり更新”. ORICON STYLE (oricon ME). (2013年6月4日) 2013年6月4日閲覧。
外部リンク
編集- キングレコード
- AKB48 公式サイト
- ミュージック・ビデオ